もう傷付きたくない!防衛的コントロール

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字お越ししているものです。

「防衛的コントロールという処世術~自分を守るためにキャラ変した自分の素顔とは?~」

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どうもこんにちは。

カウンセラーの根本でございます。

いつもお聞きくださいましてありがとうございます。

ということで、今日はとっても天気の良い東京・神楽坂のセミナールームに来ております。

皆様いかがお過ごしでしょうか。

今日は土曜日、週末なんですね。

この後僕はセミナーの予定でございます。楽しんできたいと思います。

今日はですね、昨日のブログのネタなんですけども、「防衛的コントロール」というお話をちょっとさせていただきたいなと思いますので、よかったら最後までお聞きください。

ちょうどね、昨日していたカウンセリングの中でもちょうどこのテーマが出てきて、それでちょうどいただいたネタがね、またそれに類するというかね、そんな話なので、ちょっと今防衛的コントロールっていう言葉を昨日今日とよく使ってるんですけども。

「コントロール」っていう言葉があります。

自立の世界のあるあるなんですけども。

言ってしまうと、状況を自分の思うがままにしておきたいと。

自分の思い通りに状況をうまく動かしたいっていう欲求のことで、日本語にすると「支配欲」っていうふうに訳されます。

コントロールっていうのは、相手を支配して、自分の意のままに動かそうとするっていうことなので、自立的な人っていうのは少なからずやっぱり自分の思った通りの状況が欲しいので、まぁそういうことをやっちゃうんですけども。

当然ながらコントロールされる側っていうのあまり気分が良くないし、自由でもないので、そこでまた問題になっていくと。

あるいはですね、自分の意のままにコントロールしようとして、コントロールできるとですね、面白くなくなっちゃうんですよね。

なので、その関係性を自ら破壊していくのことになってしまうということですし、いろんな様々な過干渉の問題になったりとかね、様々な問題につながっていくんですけど。

だからコントロールっていうのを手放した方がいいよっていうふうな話の展開になるんですね。

コントロールって今みたいに、相手をとか、状況を自分の思う通りにしたいっていう欲求なんですけども、そのうちのひとつの要素って言ってもいいですし、違う解釈っていうふうに言ってもいいですし、

今日のテーマである“防衛的コントロール”っていうのがありまして。いわゆる自己防衛ですね。

自分を守るために身につけたコントロールっていう手法っていうのがあるんだってお話なんです。

すこし詳しくお話すると、せっかくなんでね、ブログで頂いたネタを例えに使わせていただきますけども。

いじめられましたと。

中学のときにいじめがありましたと。

それで、さすが武闘派っていうことですかね、それとイジメに対抗する負けんとするためにですね、性格をきつくして、言葉を悪くした、口を悪くしたっていう方からのリクエストをいただいたんですね。ありがとうございます。

で、要はですね、元々のキャラではいじめられるから、自分の身を守るためにきつい性格で、口を悪くするっていうことを彼女は選んだんですね。

ところがですね、いじめっていうのはちょっとね、いじめ自体のダメージってけっこうやっぱり大人になっても引きずることが多いので大問題の一つなんですけども。

結果的にですね、いじめがなくなったとしても、彼女のその防衛的態度っていうのは大人になってからもずーっと引き続いていくわけです。

しかもですね、そういった防衛的に身につけた処世術ですね、態度・コントロールっていうのがですね、

「性格悪いよ」とか「意地汚いよ」みたいなふうに人から言われると、自分が本当に性格ブスなんじゃないかっていうふうに思い込んでしまう。

つまり後付けのキャラなんだけども、それを自分で性格が悪いからっていうふうに判断してしまって、それがある意味コンプレックスになったり、自己肯定感を下げる要因になったり、自信が全然持てない理由になったりっていうことになるんですね。

でもよくよく見ると、いじめから身を守るために身につけた処世術としてのきつい性格なんですけども、当然いじめがなくなったあとも「じゃあいじめがなくなったから手放そう」なんていうふうには人は思わなくって。

またいじめられないようにとか、二度と人からそんな攻撃されないようにとか、否定されないように、バカにされないようにみたいな、そういうニュアンスで、そういう思いがあるので、

そうするとその「きつい性格」っていう、キャラ変した新しいきついっていう自分をですね、キープし続けなきゃいけなくなるっていうことになるんですね。

つまり周りからの攻撃から身を守るために新たなキャラを身につけたんだけども、これも仮面、「ペルソナ」っていうふうに心理学では言いますね。

そういうきつい女っていう仮面をつけたんだけども、それを外してしまうとまたいじめられるかもしれないって思った分だけ、その仮面をかぶり続けなければいけなくなるという問題がそこに発生するわけですね。

これはやっぱりしんどいですよね。

しんどいんだけども、そのいじめの痛みとか、ショックっていうものが強ければ強いほど、この仮面っていうのは外せなくなってしまいます。

そして、きつい性格っていうのを前面に出す、まぁ当たり前ですけど前面に出して、周りに攻撃させないように状況をコントロールしていくってことをやってらっしゃるわけですね。

同じような事っていうのは皆さん少なからずやってるのかなと思いますので、自分に置き換えて考えていただくと

「あ~自分はきつい性格じゃなくって、たとえば何でも言うことを聞く良い子っていう仮面をかぶってるなぁ」とか。

逆にですね、すごく怒りっぽいとか気が短いとか、いらちであるという仮面をかぶってるかもしれないですし。

人それぞれいろんな仮面っていうのを、まぁまぁ分厚さもいろいろありますけどつけてるものなんですよね。

そして自分の身を守るために、その状況をコントロールしようとしてきつい性格っていうのを後天的に身につけたと。

もちろんね、厳密に言うとそのきつい性格っていう要素は自分の中から作り出してきてるので、自分の中にあったものであることは確かなんですけども、でも多分元々はそこまできつくない性格だったはずなんですよね。

そうやって防衛的に状況をコントロールするためによりきつい自分っていうのを演出して、でもそれがある意味上手く行ったりとか、成功しちゃったので、それを外すことができなくなってしまうと、

まるで本来の自分がきつい性格であるかのように思いますし、周りの人にもそういう印象を与えるので、本当の素の自分と周りからの評価っていうのがズレが生じてしまうわけですね。

でれがけっこうですね、誤解を生んだりとか、それからなんか理解されない・分かってもらえないっていう寂しさっていうものを抱えるようになったりするわけですね。

同じようなことっていうのはさっきお話ししたような場合もあります。

明るいキャラをすごく演じてるんだけども、本当はすごく寂しがりやで、おとなしい性格であると。

でも明るく振る舞ってるもんだから「あいつは軽い」っていうふうに言われるようになって、そうすると明るく振る舞い続けなければいけなくなって、だんだん苦しくなるなんていう話もよくあるわけですね。

ということで、じゃあどうしたらいいのかって言うと、今回提案させていただいてる方法っていうのは、いわば“人海戦術”みたいな方法で。

要はですね、仮面を外せないということは、まぁいじめられることから自分を守るために防衛的に状況をコントロールしてしまうっていうことは、自分にとって世界は危険な場所であるとか、周りは敵だらけであるという認識・意識っていうのがやっぱり根強いわけです。

いじめの影響ってってそれだけやっぱり大きいってことなんですけども。

そうすると、自分自身からすると、周りは敵ばかりで、「いつ攻撃されるか分からへんから、だからちゃんと自分を守っとかなきゃいけない」っていうことが、この仮面を作ってるわけで。

ということは、「世界は安全なんだよ」と。

「安心安全の場なんだよ」っていうことを自分自身の、まぁ潜在意識ですけど、自分自身に教えてあげるっていうことが大切になってきます。

これでいじめの問題を癒やすとかね、親子関係の問題とかっていうふうにそっちを扱うっていうことも一応カウンセリングとかではね、王道のセラピーとかの流れではもちろんあるんですけども。

それ以外にっていうことになると「人海戦術」っていうことで、世間は怖い・敵だらけって思ってる意識があったら、それにですね、数で対抗しようということで、

一つ目の提案というのが、まずですね、自分の味方になってくれる人、自分に優しくしてくれている人、自分を大切に思ってくれてる人、自分を好いてくれてる人っていう、

自分に対して好意的な思いを持ってくれてる、味方になってくれる人たちをリストアップしていきましょうという作戦ですね。

「あぁこんなにも私には味方がたくさんいるんだ」と。

そしてその人達の好意っていうものを受け取ってみようぜっていうのが一つ目のやり方ですね。

二つ目のやり方っていうのもちょっと似てるんですけども、これはもう手前味噌ですけどもカウンセリングを受けてくださいと。

ただですね、たくさん何人ものカウンセリングを受けてくださいと。カウンセラーさんに会ってくださいと。

カウンセラーさんというのはそういう職業ですので、そういう自分の話を受け入れたり聞いてくれたりしてくれると。

そこで、すごく否定的ではなくて肯定的な評価をしてもらうと。

まぁ受け入れてもらうとかね、そういうことも含めて。

そうしていくと、10人20人っていうカウンセラーと話をして、みんなに受け入れられるとどうでしょうか?

だいぶ意識が変わりますよねっていうことで、人海戦術的なやり方なんです。

ということで、今日はですね、「防衛的コントロールとその対処法」についてお話しさせて頂きました。

最後まで聞いていただきましてありがとうございました。

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