心の後遺症とは何か?
このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。
この話の元記事はこちら!
「あの苦しみから抜け出して楽になった後にも残るその後遺症について~そのときの自分を許し、愛するということ~」
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どうもこんにちは。
カウンセラーの根本でございます。
いつもお聞きくださいましてありがとうございます。
引き続きお付き合いいただきまして、ありがとうございます。
ということで、今日は3本続けて収録しております。
そしてこの後はyoutubeのライブ配信を夜8時からやるということで、なかなか今日は収録といいますか、たくさんしゃべっておりますけども。
まぁ慣れておりますので、楽しんでございますけども。
いつもはいろんなテーマをお届けしておりますけども、今回は少しちょっと「痛いな・・・」って感じる方もいるかもしれない。
そういう、「問題は解決したんだけども、後遺症っていうのが残るケースがあるんだよね」っていう話をさせていただきたいと思います。
よかったら最後までお聞きください。
そして、フォロー・チャンネル登録をよろしくお願いします。
ということで、いろんな病気とか怪我にも後遺症っていうふうに言われるものがあるわけですけども、心の場合も後遺症という言い方を僕は基本的にしないんですけども、その問題が解決したとしても、実はなんらかのかたちで心に影響が残っていると。
価値観というか、思考に影響を残してるっていう場合があるんですよっていうのを、お話させていただきたいと思います。
これはもう本当にちょこちょこお話をしてるので、「聞いたことあるなぁ、あの話か」っていうふうに思われる方もいらっしゃるかもしれませんけどもね。
よかったら最後まで聞いていただければと思うんですけども。
たとえば、ちょっとわかりやすい例をあげたいなと思います。
パートナー・恋人に裏切られたというか、すごく失礼なことをされて、別れましたと。
そこからもう3年経ちますと。
それですごく辛くて、悔しくて、傷ついて、悲しくて、最初はすごくしんどかったんだけども、友達とかカウンセングとかにも頼って、だんだん自分が回復をしていきましたと。
で、もう当時は「男なんていらん」と思ってたんだけども、やっぱりだんだん「欲しいな」っていう気持ちになってきて、その元カレとはもうよりを戻したいな、なんていうふうには思わないんだけども、でもやっぱり新しい恋人が欲しいというふうに変わってきましたと。
ところが、なんか踏み出すのに勇気がいりますとか、わかってるんだけども、そういった異性と出会う場に行けませんとか。
もし気になるっていうか、自分のことを気に入って近づいてくれる人がいたとしても、ちょっと怖くて逃げちゃいます、なんていうようなお話を聞かせていただきます。
こういうケースっていうのは、皆さんも体験されたことがあるかもしれませんし、またすごく身近にもある話題じゃないかなって思います。
で、その時に「元カレのことはもうけっこうスッキリしました」と、「“もう幸せになって”っていうふうに明るく思えるようになりました」と。
「だから元カレへの執着っていうのはあんまりないと思うんですよね」なんていうふうに話をするんですけども。
一方で、その元カレとの失恋によって自分の中に刻み込まれた、自分が学習をしたルール、価値観とか、考え方とか、あるいは感情・パターンっていうのが実は存在しているんですね。
ひどいことをされて裏切られて、別れることになったとするならば、たとえばその後遺症として、男性不信っていうものが残る場合もありますし、それからいつかまた裏切られるんじゃないかっていうような怖れっていうものがあって、またこの人も自分を傷つける人なんじゃないか?とかね。
この人は自分に優しいのは優しいんだけども、それは今だけで、いずれは豹変するんじゃないかとか。
いわゆる前の彼に対する傷っていうのは癒されたんだけども、でもその彼との失恋によって自分が自分の中に作り出したルールみたいなもの、あるいは考え方って言ってもいいんですけども、そういったものっていうものが実は邪魔をしていて、なかなか次の恋に進ませてくれないっていうことがあるんだよねっていうお話なんですね。
今日はブログの方でいただいたネタの方は、摂食障害っていうのを10年ぐらい葛藤されて、本当にしんどいと思うんですよ、摂食障害ってね。
僕のクライアントさんにもいらっしゃるわけですけども。
でもその中で、なんとか自分と向き合ってきて、すごい変化をして、そこから抜け出せるようになりましたと。
けれど、摂食障害では今はないと思うんだけども、ただ太ることとか、食べることに対して非常に抵抗が残っていて、これが苦しいですと。
かつてのような過食嘔吐はしないんだけども、でも食べることとか、また太ってしまうことに対する恐怖心というのは拭えてないんですよねっていうので、それって僕から見れば後遺症みたいなものなんですよねっていう解釈をさせていただくわけです。
で、ここでちょっと整理のために少し心理学的な話をしたいなと思うんですけども。
僕たちが普段表面的に行動していることとか、考えてることとか、話してることっていうのは、なんらかの感情に基づいて出てくるものなんですね。
で、その感情っていうものはどこからくるか?というと、「過去の実体験」から生まれてくるものだったりします。
その実体験を作ってるその下にもいろんなマインドがあるんですけど、今日はそこはちょっと割愛させていただきまして。
つまり、なんらかの体験があって、そこにある感情が生まれますと。
その感情が、僕たちの行動とか考え方に強い影響を与えているっていうふうな捉え方をするんですね。
で、それがさっきの失恋の話で言えば、失恋をしたっていう事実・出来事があって、実体験があって、それによってすごく傷ついた、辛い、寂しいとか、男を信用できないとか、次の恋に行くのが怖いみたいなふうな感情が出てくるわけですね。
で、そういう感情があるので、次の恋に進みたいと思って行動すればいいってわかってるんだけど、なかなかうまくできないとか、異性が近づいてきてくれても、なかなかそれを受け入れることができないっていう表面上の出来事とか問題点っていうところにつながっていくっていうお話なんですね。
その時に、もともとの実体験から直でできた感情・痛みっていうのは、自分と向き合うことによって癒されてきたんですけども、そこでまだ癒し切れてないなんらかの感情、たとえば男性不信だったりとか、男の人が怖いみたいな、そういう感情であったりとか、その感情が作っている「男なんてもう信じない」みたいな、「また裏切られるかもしれないじゃないか」みたいな思考っていうところがまだ拭えてないわけですね。
なので、次の段階としては、「じゃあそこの取り残してる感情の部分っていうのを癒してあげたらいいんじゃない」とか。
あるいは感情は癒やされてるんだけども、思考だけが残ってるよねっていうこともやっぱりあるわけですよ。
これが観念というか、ルールというか、そういうもので。
いわゆるその元になっている、「男の人は信じられへんよね」っていうふうな思い込みっていうのがあった場合に、そういった実体験をもとに作られたものなんだけど、有名無実化してるみたいなところもあるので、「でも結局さ、男の人っていいところいっぱいあるじゃん」みたいなふうな見方をしていくと、その思考が変わったりすることっていうのもあったりするわけですね。
っていうふうに、僕たちの中で実体験があって、感情が生まれて、その行動原理とか行動とか、それから価値観とか、観念とかっていうものが生まれていくんだよっていう流れをわかっておくと、今自分がどの辺で引っかかってるのかな?っていうことがよくわかったりします。
たとえば、失恋初期なんていうのはその実体験の部分ですね。
現実を受け入れたくないとか、現実を受け入れられたくないとやっぱり思うことってあるじゃないですか。
それは無理ないところだと思うんですよ。
で、またそこから出てくる感情っていうのも、もう悲しいやら、辛いやら、ムカつくやら、すごく絶望的だったり、失望したりとか、寂しかったりとか、それからすごく罪悪感とか、無価値感が出てくる。
もういろんな感情が感じて出てくるじゃないですか。
そのネガティブな感情が出てきてる中で、それを解消・開放していくと。
話を聞いてもらったり、お恨み帳を書いたり、いろんなことをしながら感情を解放していきますと。
でもやっぱり傷つくのが怖いから、「信じない」ってルールを作ってみたりとか、もう次の恋に進めばいいってわかってるんだけど、なかなか歩みが進まないみたいな感じのところで出てくると。
じゃあどこに問題が出てきてるのかな?と。
この表面的な部分だけでなんとかなるんだったらいいんですけど、やっぱり僕らカウンセラーっていうのは、その下のやっぱり「感情の層」っていうところを見ていくわけですよね。
「まだ未消化な感情」という表現をしますけども、たとえばその彼との失恋から生まれた痛みは癒されてるけども、そこから生まれた2次的に生まれた不信感みたいな感情ってまだ拭いきれてないよねとか。
まだ女としての自信って回復できてないよね、なんていうふうにその感情の部分っていうのを見ていけばいいわけですね。
ってなってきて、だいたいカウンセリングでいじくっていくわけです。
あと場合によっては、ちょっと失恋だといまいちピンとこないかもしれませんけども、過去の出来事をまだまだ受容しきれてないっていう場合もけっこうあったりするので、現実を受け入れるっていう、ある意味残酷な部分があるんですけど、ここから始めていくこともありますよという話をさせていただきました。
ありがとうございました。
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