人の不幸はなぜ蜜の味がするのか?

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。

この話の元記事はこちら!
「人の不幸はなぜ蜜の味がするのか?」

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どうもこんにちは。

カウンセラーの根本でございます。

いつもお聞きくださいましてありがとうございます。

ということで、暑い日が続いていますけども、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

ということで、今日は「人の不幸は蜜の味」っていう心理についてお話してまいりたいと思います。

よかったら最後までお聞きください。

そして、チャンネル登録とかフォローも、よかったらお願いできればと思う次第でございます。

ということで、「人の不幸は密の味」っていう言葉がありまして。

皆さんも「あぁ、わかるわぁ」というふうに、体験されたこともあるかもしれませんけども。

今日はネタとして、なぜそう思うんでしょうか?と。

そこから抜け出すにはどうしたらいいんでしょうか?ということで、ちょっとそういった解説系のお話になっていく。

まぁいつも解説系だな(笑)

なんですけども。

皆さんは、なぜ人の不幸は密の味なんでしょうか?っていうふうに感じるのか、なんとなく理由が読めるでしょうか?というところなんですけど。

結論から言ってしまうと、一種の「慰み」っていうふうに言えるんじゃないかなというふうに思ってまして。

まず前提として、「自分があんまり幸せじゃない」んですよね。

すごく我慢してたりとか、犠牲をしてたりとか、やりたくないんだけども、仕方なくやってるみたいな、そういったことが多かったりして、退屈でつまんないとかね。

今自分が決して幸せではないと。

そんな状態である時に、やっぱりキラキラしてるとか、成功してる、幸せそうみたいな人っていうのは、ちょっとやっぱりムカつきませんか?ということで、ここに絡んでくるのが「嫉妬の心理」っていうことになるんですね。

つまり、日本人って「恥と嫉妬の民族」って言われるみたいなんですけどね。

やっぱり他人と比べたりとか、どっちが上でどっちが下っていうことをすごく考える我々は、同時に嫉妬心もけっこう旺盛でございまして。

他人の幸せっていうのを、ちょっと羨んでしまうっていうところがあるわけですね。

ってことは、他人の幸せを羨むってことは、他人の不幸は・・・?ね。

幸せっていう言い方はちょっとどうかと思いますけど、密の味っていうふうにいうのも、これは対比になるんじゃないかなと思うわけですね。

つまり、自分っていうのが、あんまり幸せじゃないと。

で、そうした時に、これはいろんな条件がありますけどね。

幸せだと思った時に、誰かが不幸な目に遭ってると聞くと、そこでつながりを感じられるわけですね。

で、「あの人だって、うまくいかないことがある。失敗することがある。不幸せなんだな。私だけじゃないんだな」って思うところがあるわけですね。

これがまず1つよくあるんですけども。

ここには、さまざまなケースがあるっていうふうに、やっぱり考えられましてね。

で、たとえば、自分の今の状況っていうのが、変えられないと。

たとえば、今の仕事なんかつまんないんだけども、面白くないし、給料も大してよくないんだけども、転職する勇気ってないとするじゃないですか。

そうすると、やっぱり転職していって、華々しく成功した人って、やっぱり羨ましいんですよね。

嫉妬しちゃうわけですよ。

やっぱり、そんな時に「いや~、Hさんって独立してなんか商売を始めたじゃん。でも、全然うまくいってないらしいよ」っていう、その人の不幸を聞くと、なんか「変わらないでいる自分」っていうのが、ちょっと承認されたような気がする。

許されたような気がするので、自己嫌悪がちょっとマシになるんですね。

変わらない自分を責めてるとか、こんな退屈な状況を自分でわかってるわけですよ。

「動けばいいじゃん」とか、「転職すればいいじゃん」とわかってるんだけども、でもそれができない自分っていうのも、もう一方ではいて。

それがなんでかっていうのは、また別の話になってくるんですけど。

そこで、やっぱり自分が変わらないとか、動こうとしないみたいな、現状を変えようとしないっていうことに対して苛立ちがあって、自己嫌悪・自己否定があるわけですよ。

ってことは、常々自分をチクチクチクチク責めてるんですよね。

で、その時に、他人の不幸、うまくいってない人を見た時に、聞いた時に、「あ、別にいいんじゃん。このままで」って。

よくないんだけども、その一瞬はちょっと痛み止めみたいな感じで、ちょっと慰められるわけですよ。

だから「慰み」って冒頭でお話したんですけどね。

だから、そういった他人のうまくいってない話・不幸っていうのを聞くと、それが自分にとっては慰めになるような、ちょっと承認されたような、「あ、別に動かなくていいんだ」っていうようなお墨付きをもらったような気分になるっていうところが、1つのメリットっていうところにあります。

で、もう1つというか、また違う見方をすると、他人の不幸は蜜の味で、要はおいしいっていうのは、「話題性」っていうところもあって。

一般的にですけども、「井戸端会議」と呼ばれるものってありますよね。

これは各地で開催されてるえものですけども。

そういった井戸端会議と呼ばれるもので、ポジティブな話で盛り上がってることって、実はあんまりないっていうのをご存知でしょうか?

というか、体験されてる方は、けっこうよく知ってると思いますね。

誰かの悪口を言ったりとか、不平不満を言ったりとか、「またひどくなっちゃうわね」みたいな、ネガティブな部分でつながるっていうような心理なんですけども。

心理というか、そういった心理が起こる、井戸端会議なんですが。

そういった場合の時って、ポジティブな話題ってしずらいんですよね。

「うちの旦那がちょっと昇進しちゃって、年収が100アップしたのよ」みたいなことは、「なんか自慢してるでしょ?」みたいな、「マウント取ってるでしょ」とか、今だったら言われちゃうので言えないですし。

嫉妬の対象になるようなことね。

つまり、日本人ってめちゃくちゃ嫉妬を怖れてるということが、この今日の話の前提に流れてるんですけども。

嫉妬されちゃうから言えないと。

その時に、他人の不幸の話って、嫉妬の対象にならない上に、優越感まで与えてくれるわけです。

「あの人はあの人と、旦那さんの会社が潰れて今大変らしいのよ~」

「あらまぁ、大変ね」とかって言いながらも、「あぁよかった。うちはそんなんじゃなくて」みたいな優越感だったとか、今までその人がブイブイ言わせてた分だけ、ちょっと「ざまあみろ」みたいな気持ちも出てきたりとかして。

これらも全部嫉妬なんですよ。

っていう思いというところが出てくるので、他人の不幸っていうのが密の味になって、そこの井戸端会議を盛り上げるネタになってしまうという点もあるのかなと思います。

で、他人の不幸が密の味になってしまうから、そこを抜け出したいと。

今日の元ネタは、そういうネタ元さんからのご依頼だったんですけども。

抜け出したいっていう、結局これは「嫉妬の問題」っていうことになってくるんですね。

嫉妬ってことは、「比較競争の問題」っていうことになり、いかにしてそこを手放すかっていうところでありますし、それから我慢・犠牲っていうところが当然ながらセットでついてくるので、そこを手放していくっていうことが、テーマの1つっていうことになるのかなって思うわけですね。

だから、そこをどう扱っていくか?っていうところについては、けっこう嫉妬本、本もありますけども、今度セミナーもするんですけど、そういえばね。

なかなかやっぱりごちゃごちゃした部分があるので、本当に一人だと難しいんですけども、いわゆる「自己肯定感の低さ」っていうのが、やっぱりどうしてもここでも影響が出てきちゃうんですよね。

自分のことをちっぽけに扱ってるとか、自分のことをすごく低く見てるからこそ、たとえば今不幸な状況にあったとしても、それを「変えられる」っていう発想がないし、「ここから抜け出したら、もっとひどくなっちゃうんじゃないか」っていうふうに発想がいくんですよね。

そうすると、「これぐらい我慢しなきゃ」とか、「これぐらいがまぁ妥当なのよ」みたいな感じで、今の幸せじゃない状況っていうのを納得させようとする自分が出てくるんですよ。

つまり、自分が変わったり、幸せになっていることっていうのをどこかで諦めようとする。

「まぁこんなもんだよ」みたいな、「まぁ仕事なんて辛いもんなんだよ」みたいなふうに思い込みたい自分っていうのがいるんですよ。

「普通がいいのよ、普通が」とか、「無難がいいのよ、無難が」っていう、お母ちゃん方の心理っていうのもそうなんですね。

本当は良いと思ってないと思います。

本当は良いと思ってないんだけども、そう思わないと今の自分が不憫になっちゃうというか、あるいは動かなきゃいけなくなっちゃうから、今の状況をなんとか満足しようみたいな心理っていうところが働いてて。

やっぱりこれって、すごく自己肯定感が低くて、自分のことをちっぽけに扱ってる証なんですよね。

だから、そこを抜け出していこうと思ったら、本質的には「自己肯定感をあげていく」っていうことだったりとか、「嫉妬心と向き合う」と。

嫉妬って、何度もお話してますけども、決してネガティブな部分だけじゃなくて、ポジティブな要素もたくさん持ってるんですよね。

だから、そういった嫉妬のポジティブな部分にも目を向けてみながら、自分の意識を変えていくと。

そうすると、他人の不幸に対して、別に密の味なんていうふうに思わなくなっていきますよ。

というのが、今日のお話でございました。

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