なぜ「許し」が必要なのか?大切なのか?〜それは自分の生き方とか考え方とか価値観が広がって自由になるから!?〜

このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字起こししているものです。

この話の元記事はこちら!
「「許し」はなぜ大切なのか?どんな恩恵が与えられるのか?~自分の生き方に選択肢を増やし、生きやすくする重要なアプローチ~」

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どうもこんにちは。

カウンセラーの根本でございます。

いつもお聞きくださいましてありがとうございます。

ということで、今日の大阪はあったかいですね。

なんか20℃ぐらいになるそうで、なんかもう春だなという陽気でございますけども。

皆さん、いかがお過ごしでしょうか。

さぁ、今日は「許し」について、ちょっと語ってみたいと思います。

10分では、とても語り尽くせないんですけども、できるだけかいつまんで、わかりやすくお話できたらなと思いますので、よかったら最後までお聞きください。

そして、チャンネル登録・フォローも、よかったらよろしくお願いします。

ということで、今日もブログの方にいただいたネタを元に、こちらでおしゃべりさせてもらってるんですけども。

「父親に対して怒りがすごくある」という、そんな事例をご紹介したんですけども。

その怒りだったりとかっていう点については、ちょっと軽く触れる程度にしたんですけども。

そこから「許し」というお話になりまして。

その彼の場合は、「父を許すっていうテーマについて」っていうことになるんですけども。

そもそも、なんで許さなきゃいけないの?と。

「あのひどい父親をなぜ許さなきゃいけないのか」とか、「私をひどい目に遭わせた元彼をなぜ許さなきゃいけないのか」みたいな疑問って、当然出てくると思いますし。

それも、プロセスの中ではすごく大切な状況なので、「許さなきゃいけない」と思わない方がいいですよね。

許しは、すごく大切なものなんですけど、タイミングってやっぱりありまして。

それなりに機が熟すっていうことも必要だったりしますし、いろいろな体験っていうのが必要な場合もあります。

だから、実際、結果的に言えばですよ。

10年かかったとか、20年かかってようやく、みたいなことっていうのもありますし。

なによりも、我々にとって「自分を許す」っていうのは、最大に難しい点でございまして。

今日は、そこにはあんまり触れないんですけども。

「親を許す」っていうことについても、一生もんだって言われるぐらい根深いところがあったりするので。

だから、許さなきゃいけないとか、許さないと幸せになれないとか、そういうふうには考えなくてもいいかなと思います。

ただ、幸せになった時点では、けっこう許せてるかなっていうふうに思いますので、そういうところも今日はお話できたらなと思います。

で、許しのプロセスっていうところを見ていく段階なんですけども、なんで許さなきゃいけないか?っていうと、それは僕たちの意識、行動、そして考え方、価値観っていうのが、ギュッと狭まってしまうからなんですね。

具体例を挙げてお話したいと思いますけども。

たとえば、今日の相談者さんのように、「父が許せない」っていうテーマだとしますよね。

その父を許せないぐらいだから、大変悪い方というか、良くないことやられたんだと思います。

一応、文章の中では、「ちゃんと仕事をしてない」とか、「家庭を崩壊させた」みたいなところで、詳しいことはわからないんですけども。

なにかしら、良くないお父さんの面があったんだなっていうことっていうのは、伺い知ることができますと。

で、その場合、じゃあ仕事をちゃんとしなくて、家族にすごく迷惑をかけた父っていうのを、許してよいのか?というか、許せるものなのか?みたいな話にどうしてもならざるを得ないと思うんですけど。

これは、けっこう考え方というか、見方っていうのがありまして。

そもそも、「長所と短所って表裏一体だよね」っていうところに、目を付けてみる必要もありますし。

あと、たしかに仕事はちゃんとしてないけど、他にいいところなかったんやろか?みたいな見方っていうことをしていく場合もあると思います。

たとえば、仕事はちゃんとできない、仕事はしない人だったんだけど、すごくコミュニケーション能力が高くて、面白い人だったっていう場合もあるでしょうと。

料理が抜群にうまかったっていうこともあるかもしれません。

それから、他にも表裏一体っていうところで言えば、なにかすごく長所だったり、価値だったりっていうのが本当はあったかもしれないと。

たとえば、いい加減で、ちゃらんぽらんなお父さんで、すごく家族が振り回された。

こう見るとネガティブな表現になるんだけど、そういう要素をちょっと違う角度で見てみれば、「あ、けっこうお父ちゃんって自由な人だったんだよね」みたいな感じの解釈もできます。

「ちゃらんぽらんでいい加減」って言うと、ネガティブですけども、「自由人」って言うと、ポジティブに聞こえちゃいません?

みたいなふうに、そういった見方っていうのを変えることっていうのができますよねと。

っていうところが、まず土台にありますと。

そう見なきゃいけないって思わないでくださいね。

「そういう見方もできるよね」っていうことなんです。

で、ここがポイントなんですけども。

たとえば、ちゃらんぽらんでいい加減なお父さんを許せないとすると、自分がちゃらんぽらになることなんて、当然許せないですよね。

もしそうなっちゃったら、自分がそうだったように、誰かから嫌われてしまう、攻撃されるっていうふうに思っちゃいますよね。

これは「投影の法則」って言うんですけど。

すなわち、ちゃらんぽらんがお父さんを許せてないとするならば、自分もちゃらんぽらにならないようにっていう努力というか、頑張りが必要になってくるわけですね。

もちろん、それによって、「誠実」とか、「ちゃんとした人」っていう、もし評価を得られているのであれば、これはお父さんのおかげですよね。

お父さんがちゃらんぽらんだったから、そういう評価を得られてますよね。

っていうことで、また見方を変えることができたりします。

ところが、「いつもちゃんとして」「いつもしっかりして」っていうのは、難しいと思いません?

っていうのが、ここからいわゆる本題みたいな感じになるんですけども。

お父さんのちゃらんぽらんさを許せずに、「自分はあんなやつにはならない!あんな大人にはならない!」と思って、しっかりきっちりしていこうというふうに思えば思うほど、自分がちゃんとしてないことを許せない。

しっかりしてない自分を許せなくなりますから、めちゃくちゃ自分を厳しく律しなきゃいけなくなりますよね。

で、そうすると、けっこうこれがプレッシャーというか、ストレスになっちゃうんですね。

ちゃらんぽらんになるのが正しいっていうわけではないです。

ちゃらんぽらんになりなさいっていうわけでもないです。

でも、ちょっとは緩い部分、ちゃらんぽらんな部分ってあった方が、余裕になると思いません?

なんなら、それを長所に言い換えて、「自由な部分」っていうのって、あった方がいいと思いません?

っていうところで、実は僕たちは誰かを許してないと、その人が持つ要素を自分に許せなくなるので、その分生き方が狭くなっちゃうっていうことになるんですね。

それが、まして親だったりすると、なんだかんだ言っちゃ悪いんだけども、ちょっと似た部分を持ってるよねっていうことになるので、生き方の幅がギューンと狭まってしまう。

しかも、それがネガティブに動く分にはまだいいんだけど、ポジティブな面でも出てしまうことがあるんだよと。

ここが、この許しっていうところの大切さというか、意味の深さっていうところになります。

だからといって、許さなきゃいけないとは思わないでくださいね。

それはまたちょっと別問題でございます。

で、そうやって要は許さないことによって、自分の幅っていうのが狭まってしまう。

視野、価値観、行動とか、選択が狭まってしまう。

昔あるクライアントさんが、親が自営業ですごく大変な思いをしたので、「自分は絶対に自営業なんかやらない」と。

「サラリーマンになるんだ」って言って、サラリーマンになったんだけど、どうもその生き方が彼に合わなかったようで、ちょっと燃え尽きてしまった。

精神を病んでしまったっていう方がいらっしゃったんですけども。

それは、彼の場合はっていうことになるんですけども、もしかしたら、そのサラリーマンって生き方は彼に合ってなかったのかなと。

でも、親を許せなかった分だけ、自営業の道は選べなかったよね。

だったとすると、自分のしんどい方を選ぶしかなかったのっていうことがあるよね、みたいなところにも出てきたりします。

だからこそ、許しっていうのは、逆に言えば、「自分の選択肢・可能性を広げる」っていうことになっていきます。

だから、その分だけ、ちょっと例がややこしかったので、ちょっと話しづらいんですけど、その分だけ選択肢が増えて自由度が上がる、生きる道が広がるっていうふうに言えるわけですね。

それから、許しはなぜ大切なのか?っていうふうに言えば、許しっていうそのプロセスにおいて、実は「罪悪感からの解放」っていうのがありまして。

これは、かなり深いところにあって、自覚はできないんですけども。

僕らは、「誰かを許せない」っていうことは、実は「罪悪感をため続けてる」っていうことになってしまうんですね。

なので、幸せになろうとしても、なかなかそうはならずに、むしろ苦しい方に苦しい方にいってしまう。

とても罪悪感が作用してるとしか考えられないような、問題・現象というのが起きてきたりするんですけど。

それは、もしかしたら「あの人を許してないからかもしれない」っていうふうに考えられるんですね。

っていうふうに、許しってよく「人のためならず」みたいな感じに言うんですけど、実は自分自身を自由にする、開放する、罪悪感から自分を自由にしたりする効果、そして生き方、自分の考え方、価値観をより広げるために、とても大切というか、とても役立つものなんだよっていうことを、今日はお伝えして終了したいと思います。

ということで、最後まで聞いていただきまして、ありがとうございました。


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