向き合うとか話し合うとかって難しいよね。
このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字お越ししているものです。
「相手に「ちゃんと向き合ってほしい」と思うのは、やはりコントロールになるんですか?」
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どうもこんにちは。というか、おはようございます。
カウンセラーの根本でございます。
いつも聞きくださいましてありがとうございます。
ということで今日も神楽坂のセミナールームの方に来ております。
ちょっと朝からブログを書いたりとか作業をしておりまして、珍しく午前中の配信になっておりますけども。
皆さんいかが休日の朝をお過ごしでしょうか。
ということで、今日はちょっと難しいお話になるのかなっていう気はしてるんですけども。
「話し合いとか向き合うとか〇〇し合うって、実はめっちゃ難しいんです」っていうところを今日はお話ししてみたいなと思います。
ブログの方でもネタにしましたけども、前にもたぶん書いたりしたことあると思いますし、いろんな場面でちょいちょい出てくる話なんですけども。
少しちょっと頭を使うというか、理屈っぽくなっちゃうかもしれませんけど、よかったら最後までお聞きください。
ということで、たとえばカウンセリングとか、まさにここで僕は東京ではカウンセリングさせてもらってるんですけども、そうするとたとえば私は向き合いたいと思ってると。
向き合って話をしたいと思ってるんだけども、パートナーがすぐ逃げちゃって向き合ってくれないっていうふうにお話しされたりとか。
これからのことについてちゃんと話し合わなきゃと思って話をしようと思うんだけども、いつも喧嘩になっちゃって話し合いならないよっていうような、そういうご相談というか、そういう話っていうのは本当によく出てくるんですよね。
もちろんそういうふうにちゃんと話し合って、お互い納得して決めて、これからのことを進んでいきましょうとか、やっぱり向き合って、逃げずに向き合ってお互い腹ん中を出してみたいな、理解し合うなりお互いをもっともっとよく知るとかっていうことをやっていきたいというのも大事だし、2人の将来だからさ、みたいなことになるんですけども。
これはもちろん今はパートナーシップでお話をしてますけども、実際は職場であったりとか、同僚とか上司・部下の関係であったりとか、それから家庭、親子であったりとかもそうだし、友達関係だったり、趣味・習い事の中での人間関係だったりというところでもやっぱり出てくるような問題なのかなと思うんですね。
で、「話し合う」とか「向き合う」っていうのって、実はすごい曖昧な言葉だと思いませんか?
思いませんかというか、これは人によってけっこう定義が違うんじゃないかっていうふうに思ってて。
なんとなく向き合うとか話し合いたいっていうふうには思ってるんだけど、じゃあ話し合うってさ、どういうことだと思う?みたいな。
ちょっとに意地悪な質問に聞こえちゃうんですけども、「話し合う」って皆さん自身にとってどういうことかっていうのをちょっと考える機会を作ってみられるといいのかなと思います。
で、この話し合いって、自分にとっての話し合いっていうか、よくあるケースを紹介すると、たとえばある女性、女性みんなじゃないですけど、ある女性にとっては話し合いっていうのは一方的に私の話を聞いてほしいんだよと。
私の話を聞いて受け入れてもらって、納得してもらって、「そっかそっか」って言って共感してくれて、そして相手の話をバーッてしてもらって、それを私は「ふんふん」と聞いて、違うと思ったところは違うと言うんだけども、でもそうやってお互いにワーって話して聞いて、ワーって話して聞いてみたいな感じのことを話し合いって思ってるんですっておっしゃるんですね。
じゃあ相手はどうなのかなっていうと、たとえばこれを話し合いっていうのを議論のように考えてる、捉えてるっていう人もいるんですね。
だから自分がワーって話してる時に、「ちょっと待って、それ違うよ」とか「それどういうこと?」みたいな感じでツッコミが入ったり話を遮られたりしますと。
で、そこで話してる側はイラッとする、「ちょっと待って。今話してるんだから最後まで聞いてよ」みたいな感じなんだけど、「いやいや最後まで聞くっていつまで続くかわかんないしさ、今ちょっと疑問があったら聞いておきたいんだよ」あるいは「それを訂正しておきたいんだよ」みたいな感じで、「そうじゃないって」みたいな感じになって。
「う、う、う・・・ちょっとあんた・・・これ話し合いにならないじゃないの」みたいな感じに今度は彼女側は思われるわけですよね。
で、相手側・彼側からすると、「いやいや話し合いでしょ、これが」みたいな。
彼女「え?話し合いって議論なの?」
彼「え?議論じゃないの?」
2人「えぇ?」
みたいな感じになると、今度話し合ってる内容についてを揉めるんじゃなくて、話しというか、そのやり方で揉めちゃうみたいなことっていうのが出てくるわけですね。
これがけっこうコミュニケーションにおいてはよくあって、「自分の常識」っていうのがやっぱりあるんですね。
今日のお話の場合はパートナー・旦那さんがちょっとアスペルガーの兆候があってみたいな、無責任ですぐ逃げるみたいな話があったんですけど。
やっぱりたとえばアスペルガーじゃなくてもいいんですけど、その「逃げる」っていう人に対して、「逃げるのはおかしい、ズルイ、ダメだ」っていう価値観を持ってる自分がいるんですね。
もうちょっと話を砕くと、よく話し合いをするとか向き合うという時に、カウンセリングの中で僕はこういう聞き方をするんですね。
「それってさ、できることなの?」と。
それは相手にできることなの?っていう場合もあるし、2人にとってできることなの?っていうふうに聞くこともあるんですけども。
実際に自分の考えとか自分の思いっていうのがあって、それを相手に納得させたいっていうコントロールを私たちは無意識に持ってるんですよね。
だから相手の意見とか思いに対して、ちょっとやっぱり斜に構えるというか、否定的に聞いちゃうことってないでしょうか?
「もうそれ違うよ」って言うこと前提で聞いてるみたいな感じね。
あるいは逆に自分がそういうふうに喋ってる時、相手が斜に構えてるような感じ。
もう明らかに反発する気満々やん!みたいな感じになることってないでしょうか。
ということで、難しいんですよ。話し合いとか向き合うことって。
それぞれ定義があって、そこでちょっと話を一般化すると、「それってできることなの?」っていうことで。
たとえばこういうケースがあるんですよね。
インスタでそれをツッコんでる奥さんのアカウントがめちゃくちゃ人気になってて、今日のブログの方でもちょっと拾って紹介させてもらってるんで、よかったら見てみるといいんですけど。
参考)https://www.instagram.com/gomi_sutero/
そういうツッコミにして遊びに変えられたらまだ笑えるんですよね。
だけどそれを真剣に「なんでそのご飯をポロポロね、こぼしながら食べるわけ?いい大人が」とか、「なんでこんなシャツ着てるのにその食べ物を飛ばすわけ?わかんない?落ちるでしょ」と。
「すいません・・・ちょっとね・・・」と。
これ僕のことなんですけど(笑)
できることなの?っていう話なんです、それって。
僕らって自分にできることとか、自分ができてるつもりのことって、相手にもできると思いこんじゃうんですね。
これは本当に日本人はとくに強いっていうふうに言われますけども、「同じ」って見ちゃうんです。
自分と相手は同じって見てしまうので、「私ができることはあんたもできるでしょ」って。
「できるのにやらないってことは手を抜いてるの?サボってるの?私を舐めてんの?甘えてんの?」みたいな感じに思っちゃうわけですよね。
だから自分はできるとか自分はそのつもりなんだけど、相手ができることなのか、そのつもりなのかっていうことをもしそこで見てないとするならば、それは価値観の押し付けとかコントロールっていうことにやっぱりなっちゃうんですよ。
だからそれをされて嬉しい人はいないから、そこで揉め始めるっていうことになるんです。
そもそもだって話し合いをしましょうとか向き合ってほしいと思う時っていうのは、自分の腹ん中にいろいろあるわけです。聞いて欲しいこととかわかってほしいことがね。
ところが相手がそこから逃げると、そこの逃げる部分を不満に思ってむかつくので、攻撃の対象になるでしょうっていうことになると、そこがけっこう平行線ということにもなるし、いつまでも不満と思ってしまうんだけど。
そもそもそれが相手にできるのかどうか、理解できるのかどうかっていうことがめちゃくちゃ重要で。
逆に自分も話し合いをしたいとか思った時に、相手の話を聞く準備ができてるのか、斜に構えて聞く気満々だったら多分それは聞く耳はない状態ですよねっていうふうに考えていくわけですよね。
だから非常に難しいんですよ。
で、そういう態度をとる相手に対して自分がどういう行動・選択をするかっていうことについては自由なんですよ。
自分が主体的に選択しましょうっていうことになってくるんです。
だから実は話し合いも向き合うということについても、非常に成熟さが必要っていうところになってきて。
だからお互いにリスペクトしてる前提、対等であることが前提だし、話を聞く・聞かないということもそうなんですけど、だいたい話し合いのやり方であったり、向き合うってどういうことかっていうところをやっぱりちゃんとコミュニケーションというところから始めないと、実際難しいのかなっていうふうに感じております。
ということで、今日のお話もなにか参考になったら幸いでございます。
ということで、今日はこの辺で終了したいと思います。
いつもありがとうございました。
根本でした。
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