こんなに頑張ってるのになんで感謝がないのか?
このnoteは下のブログを元にvoicy / youtubeでお話しした内容を文字お越ししているものです。
「私の能力にタダ乗りしながら感謝の言葉もない夫に怒りを覚えます。~自分の価値を低く見積もっているほどパートナーに怒りを覚える~」
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どうもこんにちは。
カウンセラーの根本でございます。
いつもお聞きくださいましてありがとうございます。
ということでですね、今日はけっこうこれあるあるじゃないかな?っていうお話をしていきたいなと。
パートナーシップって言えばパートナーシップなんですけども、職場でもですね、あらゆる場所で起こりがちな「不平不満」に関する心理ですね。
サムネではですね、「こんなに頑張ってるのになんで感謝してくれないんだ!!」っていうタイトルにしてるんですけども。
何が起こってるのかというか、その辺の前提の問題からどうしていったらいいのかっていう話まで今日はお届けしたいと思います。
良かったら最後まで聞いてください。
ということで、いろんな自分なりに頑張ってることというのがよくありますよね。
で、今回の元ネタさんの話ではですね、結婚されて子供を産んで、育休中も、それが明けて時短になってからもですね、様々な努力をして。
いろんなことを多分交渉もしたでしょうね。仕事の効率化もいっぱい図ったんでしょうね。
前と同じ仕事量をですね、時間をギュッと圧縮して効率よくできるようになって、それで周りの人たちも助けてる、感謝してるっていうところなんですよね。
それにも関わらず旦那は相変わらず変わらへんと。
愚痴とか不平不満を言ってくるし、こうやって頑張ってる自分に対して感謝がないと。
これはいかがなものか!ということで不満を溜めておられるわけですけども。
こういうケースっていろんな所で出てくると思うんですよね。
自分が必死に頑張って努力して、たとえば業務の効率化をしましたとか、うまいこと物音がまわるようにいろいろ関係各所に連絡を取ってスムーズに物事が伝達が行くように仕組みましたとか。
あるいは、みんなが帰ったあとも一人努力して頑張って、プロジェクトに貢献しようと思ってすごく努力をして、そして実際成果もあげてきましたと。
夫婦関係でも、たとえば共働きでね、お互い仕事してるのに家事とか育児もそうですけども、自分がすごく頑張ってやってるにもかかわらず、相手はそれを当然のように受け止めててね、自分に対して感謝もなければ愛情のような言葉もないと。
これはいかがなものか!ということで、お怒りになるのもごもっともっていうお話なんでございますけども。
ここで何が起きてるかっていうか、この問題ってね、けっこうシビアです。
シビアっていうか難しいです。
ここでカウンセリングなんかでもけっこう押し問答じゃないんですけども、なかなかね、「まぁ頭ではわかるけど腑に落ちん・・・!」とかね、
「確かにそうなんだけど・・・でもどうよ!?」みたいな、ちょっとね、モヤモヤモヤモヤする部分っていうのがたくさん出てくるんですけども。
それで具体的な話はまたそういう機会に皆さん使っていただくとして、今日はもう少し一般的なお話になるんですけども。
自分がね、たとえば子育てとか家事とか仕事の効率化、それから各所への連絡とか、裏方さんであったりとか、様々な努力とか頑張りっていうことがあった時にですね、
その期間、どれくらい期間かどれくらいの量かっていうのはもちろん別なんですけども、けっこう自分が成長してることっていうのがよくあるんですよ。
特に難しいことにチャレンジをして成功するかどうかっていうよりも、そのチャレンジしたことで様々なノウハウであったりとか、経験値はもちろんですけども、様々なスキルが自分に身につくわけですよね。
そうすると知らないうちにその葛藤とか苦しみとか、あるいはちょっと無理したり頑張ったりっていうところで、その分だけやっぱり成長してるんですよ。
で、その成長スピードっていうのは人によってはめちゃくちゃ早かったりとかするんですが、そこにですね、ある要素っていうのが入ると途端に他者への不満ということになるんですね。
それがいわゆる“犠牲”っていうものなんですね。
犠牲。
我慢であったりとか、それから義務的にやるっていうことも含めてなんですけども。
犠牲的な行動っていうことをしてる裏には、「本当はやりたくないんだけどやらなきゃいけないから仕方なくてやってる」っていう思いがあるんですね。
これが“隠れたニーズ”っていうことになって、このニーズが不満っていうことに変わって、
「もっとちゃんと認めなさいよ!」とか「もっと感謝してよ!」とか「何で私ばっかり頑張ってるのよ!」とか「みんなも同じようにやんなよ!」みたいなふうに思ってしまう原因になるんですね。
で、この自分が成長したっていうことに関しても、自分自身のことなのでイマイチ実感がなかったりとかして。
一方で、犠牲がある分だけその成長もまた受け取れないんですね。
だからたとえば今日の元ネタのお話をとるならばですね、自分が子育てとか仕事とかの効率化をめちゃくちゃ頑張ってる間に、旦那さんを置いてけぼりにするぐらいグイーンと自分が成長してしまったわけですよ。
で、自分がグイーンと成長しちゃったんだけど、その成長しちゃったっていうことを知らないから、気づいてない・受け取ってないから、
「なんで私がこれだけのことができるのにあんたはできないのよ!」とか「私だったら不平不満漏らさずに普通にやってきたことをなんであんたはそんな文句ばっか言ってんのよ!」っていうふうに不満に感じてしまう。
つまり、自分と旦那さんっていうのが同じ能力を持っていて、同じだけのモチベーションがあって、そして同じだけの力がある、スキルがあるっていうことをなんか思い込んでいたりとか、
「そうあるべきだ」というふうな、やはり思い込みっていうのがあったりすると、過剰なことを旦那さんに求めがちになりますし、その旦那さんがそれに応えてくれないことに対してめちゃくちゃムカつくんですね。
で、これがたとえば自分の喜びや楽しみっていうところとか、やりたくてやってるっていうことであれば、これは犠牲の部分が入らないので、この不満の部分っていうのは実はないんですよ。実はね。
でもこれがなにか犠牲的で我慢してたりとか、なんか義務的な感じで無理して頑張ってた分だけ、そこのギャップがね、これが不満とか怒りになって出てくるんですけど。
この時注意してほしいのは、自分が言ってることって間違いなく正論なんですよ。
たとえば「私が10kgの荷物を持ってるんだからあんたも10kgの荷物を持ちなさい。夫婦は対等だし平等なんだからそうするべきでしょ」っていうふうに捉えてしまう。
これある意味正論なんですけど、ここで自分が“パワーアップしてる”っていうことに気づいていないものですから、
「なんで私が10kgの荷物持ってんのにあんたは10kgでヒイヒイ言ってんの!?おかしくない!?」みたいな感じになったりとか。
「(わたしが)これだけの荷物を持ってることをあんたはちゃんと認めた方が良くない!?」みたいな感じで感じてしまうわけですね。
これがですね、いわゆる心理学的に見ると「自立の中にある依存問題」っていうふうに取り上げたりします。
「自立の依存」っていうふうに言うんですね。
自立的な人が持つ依存の部分なんですね。
で、ここにさっきお話しした正論っていうか、正しさっていうものをけっこう主張してくるもんですから、ちょっとややこしくなってきたりするんですね。
ここで気持ちを整理するというかね、見方を変えていくためにはどういうふうにしたらいいのか?っていうと、今ポイントの2つ原因を言いましたけども、
「自分が成長しちゃったんだっていうことをきちっと受け取ろうぜ!」っていうことが1つ目の方法で。
これめちゃくちゃ大事です。
実は「もっとあんたが認めなさいよ!」とか「感謝しなさいよ!」とか「こんなに頑張ってんだから認めなさいよ!」って思う裏には、自分の価値とか魅力っていうものを受け取りきれてない部分があるんですよ。
受け取ってないとは言わないんですけども、受け取りきれてない部分があるので、
「私すげーわ!えらいわ!こんだけのことをやるって天才やわ~!!」ぐらいの気持ちで自分自身にやっぱりフィードバックしてあげるっていうことがすごく大事です。
自己肯定感をもっともっと上げていいよと。
もっと自分に自信を持っていいよっていうことが1つ目ですね。
で、2つ目っていうのは「犠牲」ですね。
これに関しては、良い人であったりとか気が利く人だったりとか、すごく手が早い、まぁ手が早い言うといろんな意味になっちゃいますけど、要領がいい人だったりとか、もともと腕がある人、才能がある人っていうのはこの穴に落ち込みやすいんですけども。
実はここで大事なことっていうのが、自分が頑張ってやってるんだけど、犠牲的にやってるっていうことを素直に認めてそれをやめるってことが大事なんですね。
犠牲をやめるポイントっていうのは、1つは“遊び心”であったりとか、“ゲーム感覚”みたいな感じで楽しんでしまうとか。
2つ目のやり方としては、その自分がやってることの“ビジョン”っていうものをきちんと見てあげることですね。
これをやることによって、このスキルを身につけることでどんな未来が自分にとって得られるのかっていうことを描いて、それを「おぉー!すげーやん!」って言って受け取ることっていうことになったりします。
でもその行為そのものっていうのをやめるというよりは、犠牲の分だけ減らしていくっていうこともやっぱり大事なので、そうやってこの犠牲の部分を減らしていくと、不満がなくなっていってニーズもなくなっていくってお話でございました。
ということで最後まで聞いていただきましてありがとうございました。
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