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友人

『体動かすと楽しい』

そんな言葉が聞けるとは…



           ※


この会話の主は友人だ。

友人とは早20年の付き合いだ。

『このままではダメだと思う』

『え? なんの話?』

土曜日のお昼間
昼食を終え一息しているとスマホが鳴った。
友人からだった。

『わぁ〜久しぶり〜』

最初に出た言葉がもしもしではなく久しぶりだった。

でも突然どうしたのだろう?
何かあったのかと心配するも声は明るい

お互いの近況を話す。
夫の事、子供の事…
話す内容も年々変わる。
子供が小さい時は学校の事、習い事…
今は自分たちの健康の事へと…

意外な言葉は突然始まった

『ものは相談なんだけど…〇〇ってジョギングしてたよね?』

唐突に何を言い出したのか
頭の中が???が並ぶ

『うん?なんで?ジョギングはしてるよ』

『私、走りたいと思って』

え〜!っと叫びたい気持ちを抑えた。
なぜなら友人は大の運動嫌いだったから…

話を続ける

『おー!走るの?あれだけ誘ってもやらなかったのに…』

『うん。でね一緒に走らない?』

本気らしい。
以前なら少し茶化すだけで
臍を曲げてやめてしまうのに今回は違った。

本気なら付き合おう!

友人の家と私の家はわりと近所ですぐに集合できる。

『いいよ〜いつにする?』

『金曜日!』

週末を選ぶところが友人らしい
次の日寝込んでもいいように…
流石である。

『よし!やろう』

という事で金曜日走る事となった。
さぁ〜どうなるかな?
疑心暗鬼で当日を迎えた。

梅雨空の曇り
初めて走るには丁度いい天気。

テーシャツにジョガーパンツ
友人は格好から入るタイプだ。
足元は普段のスニーカー
シューズは、続けれるかわかってから購入しようと思ったらしい。

よし!ではスタート!

まずは準備体操
何せ運動をしてこなかった人だ。
ここは入念に!

じゃあ、いよいよ本番。
急に走り出そうとする友人を止める。
まず今日は歩く走る歩く走るを繰り返す
まずはゆっくり。

いきなり走れば体が悲鳴をあげる。
だから慣らし運転が必要だ。

友人は納得して私の後ろをついてくる。
歩いて走って歩いて走って…

『ちょっと休憩』

案の定言い出す。

しかし、意外と想像していた距離を走ってきた。

『今日はここまでにしよう!』


そして冒頭の言葉を聞いたのだ。


これから週末運動デーにしよう!と決めた。
私にとっても一緒に走れる仲間が増えて嬉しい。

来週末お天気はどうだろう?

また走れますように…


           ※


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