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永石 匠&小林未往対談 『クローバーに愛をこめて』出演にあたって

ーー朗読劇の経験はありますか?印象(お芝居との違い)などいかがでしょうか?

永石:人狼TLPTを主宰してるオラクルナイツさんのコンテンツで、「ルナパレス」っていう朗読劇のシリーズがあるんですよ。それにずっと出演させてもらってて、朗読劇って言われると、まずそれをイメージします。
 ただ、ルナパレスは単発のセリフを往復させるんですけど、こっちは長文の語りの応酬だったので、後半は体力勝負だったなぁと(笑)。
 それで言うと、未往ちゃんは最後までブレずに走り抜いてて、流石だなと思いました。頼りになります。

小林:ありがとうございます!私は朗読劇の経験は1度だけあります。舞台でのお芝居との1番の違いはやはり体への制約がある事ですね。本の位置が高いと顔が隠れる、身振り手振りなど体動かすエネルギーでの表現や発散が出来ない。でも、普段のお芝居も朗読劇でも、なんであれ大切にしたい事、やるべき事は大きく変わらないと考えています。              
 どんな状態であっても言葉を紡ぐ事によって、演じる事によって、背景に世界が映るように空間を纏う。ただやはり朗読劇はよりその濃度を高めないといけない難しさは有るなと感じます!
 今回はとにかく体中のアンテナを張り巡らせました。見えないけど、隣の匠さんからどれだけ感じられるか、どれだけ届けられるか。演じる愛美をどれだけ愛して頂けるか、声のトーンや息、もしもあるならオーラにも乗って届け!と。

ーー『クローバーに愛をこめて』の演じた役はどんな役ですか?

永石:名前がいいですよね。英雄。たぶん男友達からはヒデって呼ばれてたり、英雄(えいゆう)とかってからかわれたりしてると思う(笑)。でも、女の子にちゃん付けで呼ばれても嫌がらないってことは、中性的な要素の少ない男の子なんだろうなとも思ったり。
 何か閃いたら試さずにはいられないところとか、人のことを思う気持ちが先走りすぎて意味わかんないことしちゃうのとか、もう……めちゃくちゃ共感しています。周りとズレてるのも自分で分かってるけど、そんなの、どうでもいいんだもん。たぶん英雄は服とかもすごい変だと思う。僕もそうだから(笑)。

小林:愛美ちゃんは、良い意味ですごく普通。どこにでも居る、誰の中にも居る子。夢を持って、挫折して、恋をして、失恋もして、愛し愛される。そんな子だと思います。
 でも彼女の特別な所を挙げるなら、凄く素直であること。自分の中に渦巻く感情、母が亡くなった悲しみも、ピアノを弾く喜びもストレスも、娘への愛情も、英雄ちゃんから愛される事も、変にねじ曲がる事もなく、しっかりと考えて感じて、素直に受け止める器は彼女の特別な部分だなと思います。
 演じる上で、彼女のその器の大きさ、母性と言ったらわかりやすいのかな? 物事全てに対する母性の強さは意識しました。
 また、今回の脚本は幼少期から歳をとるまでの人生を一人の役者が1本の中で演じきりますので、その時間軸を、声のトーンや喋り方で表現したいなと挑戦してみました。幼少期は高いトーンで少し舌足らず、中高生は中音で少し早口、母になってからは低めでゆったりという感じで。その点も感じて聴いてもらえたら嬉しいです。

永石:未往ちゃんは自分の世界というか、女優としてのビジョンがはっきりある人なんだなという印象があって、そういう人って他人によってブレることも少ないだろうから、僕にとってはありがたかったです。相性に左右されないというか。
 愛美って、英雄のことを気にかけてはいるけど、全然干渉しないじゃないですか。それは、自分が自分の生き方をちゃんと持ってて、他人にもそれがあるのを分かってるからなんだろうなと思うんです。そういう意味では2人には共通点があるのかなと思ったりします。

小林:匠さんとこうして印象とか話した事ないからなんか緊張しますね(笑)。匠さんと英雄ちゃんは、大きな部分は似ていないと思っていて。英雄ちゃんは夢や欲求などに対して直情的というか、猪突猛進というか。勿論相手のことを色々考えられる人でもあるんですけど!匠さんは私の中では、もっと思考型というか、やりたい事とやるべき事、何が必要でその為にはの計画を緻密に立てる人、という印象があるんです。
 でもお互いの共通する所は、その夢の為に努力を惜しまない所!そして大切な人の為にどうあるべきかを選択できる所だと思います。匠さんが初めて人狼TLPTに出た時を知っているので、そこからの努力というか、この人凄いな!!と尊敬通り越して最早恐れの域です!

永石:うわ、そうか、その頃から出会ってたんだ!(笑)確かにずっと前からお互い知ってたけど、ちゃんと話すことって少なかった気がするなぁ。

小林:はい、匠さんが新撰組でデビューした時に演出助手で入ってて。今や皆がノエル=強者のイメージで。そうなるまでどれだけ勉強してきたのか…凄いです!

永石:どうも、強者です(笑)。……なんか英雄が言いそうだなぁ。やっぱり自分と似てるかもしれません(笑)。

ーーそれでは最後に、見どころなど一言お願いします。

永石:同じ人物のまま幅広い年齢を演じたり、カメラに向かって演じることだったり、未往ちゃんとのコンビネーションも含め、この作品でしか見られない挑戦ばかりだったなと思います。これ、他のTLPTキャストでの組み合わせも見たいなぁ(笑)。そのためにも今回を盛り上げられたらと思ってるので、楽しんでもらえたら嬉しいです!

小林:この企画に参加できた事が本当に光栄です!匠さんとだから出来た人生の色があると思うので、それにほっこりしたり、キュンキュンしたりして頂けたら嬉しいです!日記の中の愛に溢れた言葉たちが、皆様の心に届きますように。

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朗読劇『クローバーに愛をこめて』
日時 :12月4日(土)19:00〜21:00予定
出演 :永石 匠小林未往
料金 :2000円(税込)

・公演の前後は生配信になりますが、実際の演目部分は事前に収録・編集したものになります。

・購入いただいた方には、配信後1ヶ月はアーカイブでご覧いただけるようにいたします。

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