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2023 突発サウナ旅in名古屋(サウナレポ)

【前回までのあらすじ】
婚活で土日をつぶしつづける日々を送るライオンマスクは、11月下旬に発生した4連休で疲れをいやそうと考えていた。
そんな折、11月25日、26日に開催されるマジック:ザ・ギャザリングの大規模イベント「プレイヤーズコンベンション愛知2023」で《皇の声、軽脚》のアーティストプルーフが発売されることが告知される。
購入は抽選制のため困難を極めるが、しかし少しでも確率を上げるため、たまたま休みだった24日から愛知県に急行することになり、ついでに現地でサウナとグルメを堪能することになるのだった。

KIWAMI SAUNA

東海地方でサウナーのフォロワーにおすすめを聞いたところ、いくつか施設の名前をあげてくれた。その中で気になったのが「極みサウナ」だった。極みと名乗るからには、相当すごいに違いない。ということで、まずはここへ。

GoogleMapを頼りに近づくと、高速道路の下にいきなり旅館か古民家みたいな建物が現れる。ちょっと異空間っぽくてテンションが上がる。

使い方の説明を受けると、最後に「サウナ内で飲むドリンクはどうしますか」と聞かれた。サウナ後ではなく、サウナ中に飲む冷たい飲み物。中身がぬるくなりにくいタンブラーに氷を入れて提供されるとのこと。これは面白い。もちろん注文した。オロナミンCをアイスボックスで冷やすオロボックスなるものを。

シャワーエリアを使ってから浴室内に入ると、すごかった。
黒を基調にした新しさを感じる内装だが、見上げると古民家らしい木の梁がのこっていたりして天井が高い。かけ湯提供装置とサウナの入り口、そして巨大な水風呂がある。
この巨大水風呂は本当に巨大だ。笹塚「マルシンスパ」や熊本「湯らっくす」と同じぐらい。スーパー銭湯系でない施設にこれだけのサイズがあるのはすごいことだ。

まずはサウナ。
入ってみると思ったより狭く(最大12人ぐらいだろうか)天井が低い。しかし中央にあるサウナストーブもまた巨大で、熱が全身で味わえる。もちろんセルフロウリュ可。
セッティングは熱すぎずぬるすぎず、下段が少し物足りない以外は素晴らしい。しいてあるサウナマットがワッフル地でふわふわなのも良い。壁の一面が鏡張りのようになっているのは、狭さを感じさせない工夫だろうか。
セルフロウリュの音がジュワジュワ響き、すぐに頭や背中にパーチの香りの蒸気が降りてくる空間は、かなり好きなサウナ体験だった。

入るときに注文したサウナドリンクは、驚いたことにサウナの中でも全くぬるくなっていない。タンブラーが中空になっているので外気の熱が伝わりにくいのだろう。
熱いサウナの中で冷たいドリンクを飲み、息をつくと冷えた喉に熱い空気が入ってくる。この感触はたまらない。全施設でやったらいいと思う。

お待ちかねの水風呂。照明の加減で青く輝いていてすごい。
まず深い。めちゃくちゃ深い。マジでびっくりした。
最近の水風呂のトレンドとして、立って入れる程度の深さがあるので、そういう類のものかとおもったら、さらにもう一段深い。水深2mあるのだという。

「水深2m」
 頭のてっぺんからつま先まで
全身を水に委ねる。
 高速道路直下の都心部で
まるで湖に飛び込むかのような体験。
ギリギリ合法です。

https://kiwamisauna.com/waterbath
違法水風呂とかあるの?

そして水温も水質もいい。こういう深い水風呂は、水によってはすぐに足などの末端が冷えてしまって痛くなるのだが、ここの水風呂はけっこう長く入っていられた。カルキ臭くもなく、水の肌当たりもいい。これで「ただの水道水」だというのだから驚きだ。
あと、面白いのが水風呂の水音までおしゃれなこと。なぜかは知らないが音がよく響くのだ。

浴室の奥の扉から外に出ると、外気浴エリアがある。
古民家によくある中庭的なものを使っているようで、インフィニティチェアや椅子、珍しいところでは人工芝が敷かれた寝床などがある。
加えて、飲み物や食べ物の売っている一角もあり、ここで酒を飲んでのんびりすごくこともできそうだ。
風の通り方まで計算されているのか、ゆるく風が吹くといい感じなのだ。
これだけでも良いのに、奥にある内気浴エリアがすごい。
冬場は少し寒いな…というときに入ると、少しだけストーブがたかれていて温かい室内がありがたい。畳的なものにじかに寝転がれるようになっていて、この感じが素晴らしいのだ。マジで気を抜くと寝てしまいそうになり、時間を忘れる。

いやあ、これはすごい施設だ。サウナ水風呂外気浴の導線も抜群だし、何よりどれも洗練されている。
水風呂は素晴らしいのだが、それ以外も負けていない。自分でKIWAMIというだけはあるな、という施設だった。
名古屋にはこれからレポする名施設があるが、ここも負けず劣らずの名施設だ。

ウェルビー栄

名古屋の総大将、最強系列ウェルビーの本丸、それがウェルビー栄。
異常な冷たさのアイスサウナでも有名なこの施設には、名古屋に行くたびに必ず入っている。

巡礼の旅

今回も始めての要素はそこまで多くなかったので簡潔なレポになるが、しばらく期間をあけていくと毎回何かしら変化があるのがウェルビー栄のすごいところだ。

今回は、なんと新しくサウナシアターができていて驚いた。横浜「スカイスパ」などにもある、男女兼用で服をきてはいるタイプのサウナ。ウェルビー栄には併設の女性専用施設ができていて、そこと男女兼用エリアでつながっているらしい。
男女兼用エリアはウェルビー系列の「サウナラボ」のようなまったり空間で、マンガや本、コワーキングスペースなどが作られている、最近っぽい作りになっていて面白かった。

そして、相変わらずの素晴らしい施設を堪能。水風呂に不感温浴、たくさんの休憩椅子…森のサウナは前よりも出力が上がっている用に感じる。

さらに、新しい発見もある。ウェルビー栄のアウフグースは、音楽や盛り上げ要素のない質実剛健なものだったのだが、俺はこっちのほうが好きだ。なんか否応なく盛り上げさせられる感じだったり、タオルくるくる無駄にしたりしている時間があったら、たくさん仰いでほしい。そう思った。

今回は時間の関係でサウナシアターまで使っている余裕がなかったが、次回はぜひ使いたい。

アペゼ

もう一軒、現地サウナーにおすすめされた施設が「アペゼ」だった。イベントが終わった後、朝5時起きだった疲れをいやすべく向かい、楽しむことにする。
ちょっと調べた感じだと、最近リニューアルをしたそうなので、期待度が高い。

入ってみるといわゆるスーパー銭湯といった小ぎれいな感じ。風呂もバイブラに炭酸泉にジェットバス、露天とひととおりそろっておりありがたい。

サウナのほうは、ミストサウナの他に、広いサウナと狭いサウナの2つがある。広いほうは従来の、テレビとかがあるサウナで、狭いほうは「The Sauna」と書かれた新しそうなものだ。
「The Sauna」のほうは、テレビなしで薄暗い感じの、フィンランドサウナ的な作りだ。座面がそれなりに広く、リニューアルされて最近の施設に近い作りをしているのだと思う。
オートロウリュがそれなりに強いのはよかったが、しばらくすると少し湿度も温度も下がってしまうのが玉に瑕。しかしそれ以外は雰囲気も含めけっこう良い感じだ。
大き目のサウナのほうは、まあ普通のスパ銭のサウナといった感じだ。面白かったのは、アウフグースをやってくれる人がめちゃくちゃ剛腕で、ものすごい勢いで風がきたこと。

そして水風呂だが、これがなかなかどうして侮れない。
普通の冷たい水風呂のほかにぬるめの水風呂が用意されていて、これがすごかった。
本体の水温か、つめための水風呂との絶妙な落差のためか、この「とろけ感」がすごい。全身の力がぬけていきリラックスできる。水深もちょうどよく、人が少ないと両手を広げてぷかぷかできるのが良い。これはハマる。

外気浴もけっこうよかった。風が通るエリアと通らないエリア、両方に椅子が置かれていて、好きな方を使える。ほぼ露天のようなエリアもあり、夏にはこちらもいいだろう。
導線もかなり整備されていて、サウナマットを返す場所も含めて成り立っている。
総じてハイレベルな施設で、時間に余裕があれば休憩所なども見てみたかった。

未来へ

今回は急遽名古屋に行くことになり、サウナの他グルメ情報もフォロワーから聞いていろいろ行った。

特に「元祖味噌カツ」はすごくうまく、食いに行ったかいがあった。

スガキヤ
アイスコーヒー(明らかに分離している)
どて煮
元祖串カツ
切りずしとテンムス

また、イベントでほしかった商品は当日は抽選にはずれたものの、次の日に友人が代行してくれて奇跡的に手に入れることができた。

アーティストプルーフ。一点もの。
ほんとうにうれしい。

いろいろな人に助けられていると感じて、最近あまりいいことがなかったけど、悪くないな、と思った。

サウナに行きたいです!