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『サウナラボ神田』再訪:IKEサウナで横たわる(サウナレポ)

 こんにちは、ライオンマスクです。みなさん、サウナしてますか?
 今回は、以前訪れたおしゃれサウナ、『サウナラボ神田』の、普段女湯側になっているIKEサウナを体験してきたので、レポします。

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 『サウナラボ神田』は、ご存じウェルビー系列が展開するおしゃれサウナ『サウナラボ』の東京1号店である。(他には名古屋や福岡にもある)
男性用エリアと女性用エリアに分かれており、通常は男性用がOKEサウナ、女性用がIKEサウナとなってる。
 しかし、毎週水曜日だけ、男女エリアの入れ替えが発生する。『サウナラボ神田』のウェブサイトを見ると、「水曜入れ替え」とだけ書いてあって、「毎週水曜日のみ男女が入れ替わる」のか、「毎週水曜日ごとに男女が入れ替わる」のか地味にわかりづらいが、実際は前者である。
 そこで今回は、水曜日の昼間に足を運び、普段は踏み入れることのできない女性用エリア――IKEサウナを体験してきたというわけだ。

 ロッカー・更衣室の状況は男女で変わらず、指定されたロッカーを開けるとタオルのほかにポンチョのような館内着、そしてサウナハットがある。予約さえしていけば手ぶらでいけるのはありがたい。
 サウナハットレンタルは助かる。周囲とおそろいのレンタル品を身に着けるのもいいが、僕(作者)は東中野『松本湯』でゲットしたサウナハットを持参していたので、違いのわかる男感を出すことに成功した。

 中に入ると、OKEサウナのほうより若干狭いか?と感じるものの、そこまで差はなかった。女性用エリアだからってピンクとかでガーリーというわけではない。アメニティもふくめ男女差は0だ。シャワーで体を洗ってから、さっそくサウナへ。

 IKEサウナは、OKEサウナでいうところの「からふろ」にあたる、寝転がったりあぐらをかいたりして体験することが前提のサウナだ。
 室内は薄暗く、IKEという名前のとおり薄く水の張っている一帯があり、水の流れる音が常に響いている。水の向こうには大きなサウナストーブがあり、こちら側にもストーブが2つあって、セルフロウリュすることができる。
 特徴的なのは天井の低さで、成人男性があぐらをかかないと頭をぶつけるぐらいの高さだ。他のものでたとえようがないが、なんとなく「屋根裏部屋」感がある。しかしこの狭さ、天井の低さが白眉なのである。
 通常、サウナストーブから立ち上る熱気は、サウナ室の上のほうに蓄積され、時間がたつにつれて対流して下に、つまり我々の座っている場所に降りてくる。ロウリュから熱が下りてくるまでのタイミングには、ラグがあるのだ。
 しかし、天井の低いIKEサウナは、そのラグがない。ロウリュ・即・熱。しかも狭いので、すぐに熱気が充満する。なので寝転がっても起き上がっても相当の熱を感じることができ、リラックスするにはもってこいなのだ。水の流れる音もあいまって、長時間滞在してゆっくりと楽しむことができる。

 もう一つのサウナは、セルフロウリュのできる一般的なサイズのサウナ小屋だ。IKEサウナのほうでは小さな木の匙でしかセルフロウリュできなかったが、こちらはラドル(長い柄にでかい皿のついたひしゃくをこういうらしい)でドジャーっとロウリュを楽しむことができる。豪快で好きだ。ここも間接照明で薄暗く、寝転がることのできる広さの余裕がある。

 ラドルといえば、『サウナラボ』系列では「これサウナでしか使わないだろ」みたいな特殊なラドルを使っていることがある。こちらの『サウナラボ神田』では、皿のかわりに底面にじょうろのような穴のあいたコップのようなものが柄の先端についており、水をためてから持ち上げると、ちょうどいい塩梅でサウナストーンに水をふりかけることができるようになっている。名古屋のほうの『サウナラボ』でも似たような装備があり、僕(作者)はこういった専用装備がいとおしい。(そもそもラドルがサウナ専用では?みたいなところはあるが)

 水風呂のかわりに冷却室があり、めちゃくちゃ冷たい空気がゴンゴンあびせられて体が冷却される。個人的には水風呂でゆったり熱気を放出するのが好きなのだが、これもまた違った良さがある。冷たい空気に触れるほうが体が「寒い」と感じるのが早いので、制限時間が90分しかないこの施設には向いているといえる。内装も、毛皮とか木の枝とかに霜が降りていて別世界感がある。ただ、広さの関係で一人ずつしか入れないので注意。

 外気浴スペースは室内に数席座る場所がある。他には、更衣室を出た先、館内着を着て謎のリラックス空間で寝転ぶことができる。
 この謎の空間(たしか名古屋のほうでは「サウナマウンテン」と呼んでいた)は寝転がるにはちょうどいいのだが、少し気になったのは、ゆるやかなポンチョ型の館内着を着てそこに寝転がると、ちょうど対面にも椅子が設置されていて、そこからポンチョの「中身」が見えてしまわないか、ということだ。僕(作者)が行ったときにはご婦人2人が対面に座っていたので、なんというか、気が気ではなかった。

 今回の体験では、1枠=90分で楽しむことにした。前回は2枠=3時間以上とって、少し長かったな、と感じたのでそうしたのだが、やはり1枠だと短い!
 60分サウナ&外気浴→15分外で休憩→15分最後に締めのサウナと計画していたのだが、この段階で着替えなどの時間を計画に入れるのをすっかり忘れていて、最後あわてる羽目になった。やっぱり、90分は短い。かといって、現時点で1枠あたりの値段もそんなに安くはないので、値上げしてでも、というと難しいところだ。
 ただ、終わってみれば90分間で夢のようなサウナ体験ができ、しっかり体がぽかぽかした。水風呂がないので普段のような「キマる」感じのととのいはなかったが、頭がふわふわして、夜寝るのもすごく寝つきがよかったので結果よかったとおもう。

 とにかく、短い時間にそこそこのお値段のする体験だが、しっかりと得るものがあるのが『サウナラボ神田』だ。読者の男性諸氏は、ぜひIKEサウナの味わえる水曜日に、『サウナラボ神田』に行ってみてほしい。

 ちなみに、『サウナラボ神田』の最寄り駅は神保町で、前回・今回と有名店のカレーを食べてから向かったのだが、なにかとボリューミーな上にジャガイモとバターとかもでてくるので、時間をしっかりあけないとお腹いっぱい感を抱えたままサウナにいくことになるので、注意。

改善してほしい点
・1時間半は短い、2時間ほしい(わがまま)
・ウェブサイトの男女入れ替えについて、わかりやすく記載してほしい
・更衣室内に椅子をおいてほしい。館内着ポンチョのまま横になると、「中身」が見えていないか気になる
・冷却室の冷気が、時間終了5分前になると止まるので、ギリまで出してほしい。
・シャワーのシャンプー・リンス・ボディソープのラベルがおしゃれすぎてどれがどれかパッと見わからないので、わかるようにしてほしい


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サウナのおともに、拙作「異世界サウナ」をどうぞ。


サウナに行きたいです!