ネマタの「裏」麻雀本レビュー第7回「『夜桜たまがマンガで教える麻雀入門』編その7」
7日目 Yes No診断 私は全部NoでEタイプ、夢を追い求めるロマン派になりました。「現代麻雀技術論」のイメージからは意外に思われるかもしれませんが、個人的にはA〜Dは全く当てはまらないのもあり納得の判定です。
例題A 12356m1178p456s白白 ドラ8p
打1pという選択肢もありますが、打白がお勧めです。理由はこちらをご覧下さい。
https://mj-news.net/column/method/2015101824073
これが34778p2245789s中中なら打2sとするところ。1シャンテンなら鳴きに頼らなくてもメンゼンでテンパイしやすいですが、2シャンテンなら鳴けるようにしておくに越した事はないという発想です。リーチしてアガれそうなら極力メンゼン、しかしそれが無理そうならどこからでも仕掛けの可能性を考えるのが私のスタイルです。
例題B 115699m1156p1156s ドラ9m
1メンツも無いのでメンツ手としては3シャンテンですが、トイツが4つあるのでチートイツ2シャンテン。メンゼンテンパイは難しいので仕掛けの目を残した方がむしろアガリやすいとみます。打点はもちろんトイツを残した方が上。何故か言及されていませんが、最高はもちろん清老頭です。
リャンメンはどこから落としてもいいですが、マンズは一応九蓮宝燈まであり、5は赤5重なりがあり、ソーズとピンズならピンズの方が好きなので打6sとします。ロマン派の解答でした(笑)
例題C 566677m555667p11s ドラ1s
二盃口、三暗刻、四暗刻も狙えます。見ているだけで楽しい手牌ですし、入門者にとって役のおさらいという意味でも手役の名前に言及があった方がよかったように思います。
マンズよりピンズを残した方がテンパイしやすいので5mか6mの選択。ドラ1sでないなら迷わず「重ねる役」狙いですが、これなら「並べる役」と迷うところではあります。
「ツモアガリ確率計算機」にかけてみたところ、序盤は明確に打5m有利。中盤はわずかに打6m有利、終盤になって再び打5mが僅かにリードしています。おそらく終盤ならそもそもアガれないことが多いので、万一アガれた時に役満になる影響ことが影響しているものと思われます。ツモアガリ限定なので実際はもう少し打6m有利になる局面が多そうです。好きな役を狙うのも悪くないけど、局面に応じて狙う手役を選べるなら、楽しむうえでも素敵なことだと思います。
例題D 139m129p1399s東南西北 ドラ9s
「手組の達人」で取り上げました。上記リンク先を御参照下さい。
例題E 111234567899m23p ドラ3p
実は全く同じ牌姿になったことが(麻雀アプリでの話ですが)あります。その時は、何もかかっていないゲームだからと迷うことなくピンズを外して九蓮をアガることができました。
最高位戦の石井一馬プロはメンバー時代似たような牌姿になりましたが、「5」の牌に祝儀が赤の2倍つく牌が入っていたこともあり即リーチ。結果的に一発目のツモで純正九蓮テンパイを逃してしまったという話を以前mixiの日記で書かれていました。「ツモアガリ確率計算機」では残りツモ7〜8回がテンパイ取るかどうかのボーダーライン。何回ツモれることが期待できるかで優劣が大幅に変動するので、手牌だけみれば「非常に悩ましい選択」ですが、実戦ではむしろ場況から判断しやすい問題かもしれませんね。