楽しく勝つための現代麻雀技術講座第27回「オーラスリーチ棒出費で着順が落ちるケースのリーチ判断」

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南4局 自家33800北家16800東家16200南家33200

 オーラストップ目でも先制役無しなら基本は即リーチがセオリーですが、リーチ棒を出すと一時的に2着に落ちる局面。ダマにしていればトップだったケースは下家がツモアガリするか下家が対面から出アガリするかに限られますが、現状下家が2フーロで安牌中を手出ししているのでテンパイの可能性が高いためそのケースも十分ありそうなところ。もし下家が押してくるようならダマの方が若干よくなります。

 ただし、下家は現在3着であがっても3着、降りても大体3着、放銃でラスなので、下家の立場からすれば出来れば降りたいところ。下家が降りる想定ならリーチが若干有利。ただ問題は下家が危険牌を引く前にアガってしまう場合や、安牌が無く仕方がなく押すこともあり得ること。今回は一応リーチを選択しましたが正直あまり自信はありません。

 ただ今回くらい条件が悪くても先制リーチが不利とまでは言えないことから、リーチで一時的に着順が落ちるとしても、オーラストップ目の先制役無しテンパイの大半はリーチでよさそうです。

 着順が落ちるリーチのように、自ら動いたせいで負ける可能性ができる選択をとるのはどうしても躊躇しがちです。しかし麻雀はあくまで打牌候補同士を比較するゲーム。先入観にとらわれて比較がおろそかにならないように気を付けたいものです。

追記 

 第3章(鳳凰卓編)の問題は、当時の勉強会メンバー内の天鳳高段位者の協力を得て解答を作成しました。初見では「流石にダマ有利だろう」と考えていのたですが、リーチに対して下家が降りる可能性、ダマにしても下家に降りるのが難しいので案外リーチが悪くないのではとなりました。当時のシミュレートを用いた検証でも「下家が押すならダマ有利、降りるならリーチ有利」というもの。第3章なら「結果に影響を与えやすいにもかかわらず正解を出しにくい」問題の方がふさわしいと考え出題に至りました。

 案の定、天鳳位でリーチを選んだ方は一人も居ませんでしたが、この手のシミュレーションでダマ優勢という結論が出た試しがほとんど無いというのも事実。ある程度麻雀を打ち慣れると、リーチを打たない方がはっきり優勢なケースは迷わず選べるようになるもの。今回くらいの局面でようやく、「その後の展開をどう想定するかで判断が変わる」程度の結論になったので、一般的に言われているよりはオーラストップ目でも先制役無しはリーチに分があると考えます。


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