麻雀Q&A第4回「何故四捨五入ではなく五捨六入なのか」

 麻雀の得点精算は1000点=1ptなので、100点単位は小数点となり端数処理が生じます。この時に採用されるルールが、一般的な四捨五入ではなく「五捨六入」。五捨六入だけで検索しても真っ先に麻雀がヒットする程度には、他ではあまり聞かないにも関わらず麻雀の得点精算としては主流になっています。一体何故でしょうか。

 その理由は点数精算の仕組みに有ります。麻雀の点数精算は、まずトップ以外の人の点数を計算して、その後総和が0になるようにトップの人に加算します。端数処理が四捨五入で行う場合、切り捨てが起こるのは百の位が1、2、3、4の場合。切り上げが起こるのは5、6、7、8、9の場合なので、切り捨てと切り上げの比率は4:5。切り上げになる確率の方が高いです。

 切り上げが多いと、その分割りを食うのはトップの人。トップを取ったのに獲得できる点数が減ってしまうというのは納得いかないと考える人が多かったのですね。四捨五入ではなく五捨六入とすれば切り捨て:切り上げ=5:4となりこうしたケースが起こりにくい。そうした理由で五捨六入が主流になったのでありました。

 点数精算の方法は他にも様々なやり方があります。トータルの点数を競う大会形式や、個人の獲得ptを競うオンライン麻雀であれば、全員の獲得点の総和を0にする必要もありません。例えば「雀魂」では、プラスの人は全て切り上げ、マイナスの人は全て切り捨てになります。

 そもそも百点棒を使わなければ端数処理を行わずに済むという考え方もあります。三人麻雀には点数計算の際の100点単位を全て切り上げるルールもあります。子で300−500をツモった場合も1000オールで3000点と非常にお得ですが、そもそも大半の和了が満貫以上になるのであまり気になりません。

 個人的には、そもそも最小単位の100点を1ptにして、端数処理を行わず全部計算すればいいのではと思わなくもないのですが、リーチ棒出費が1000点、和了の最小点が1000点と、現行ルールが何かと1000点が基準になりやすいが故の処理なのでしょうね。

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