部室に久しぶりに行った話

怒髪天のライブが大学生時代に住んでた県内であったので
近くはないけどちょっと寄ってみるか
と思って
研究員として大学に残っていた後輩を訪ねた時の話

後輩のMに案内されてキャンパス内を一周したんだけどあまりの変貌ぶりに何度
えーーー！！！なにこれーーー！！！
と言ったかわからない
そのくらい変わっていた
その昔、よく丼モノの弁当買ってた小さい売店は大きなコンビニみたいになってた
その当時はコンビニ行くにも駅前まで行かなきゃいけなかったから自転車が無いととてもじゃないけど行く気にならなかったのにね
キャンパスが広すぎて学内の敷地から出るのに歩いて5分くらいかかる(さらにそこからコンビニまで10分くらいかかる)のでコンビニ行くのも覚悟がいるのである
学内の売店が全部閉まって尚且つお腹が空いてしまったら部室前の自販機でジュースを買って空腹を凌いでいた…
なので学内にコンビニが！しかも某大学オリジナル手拭いとかお土産まで売ってる
なにそれ需要ある？！
クレープ屋もできてる
学生の8〜9割が陰キャのオタクだというのに
オタクがクレープなんか食うかよ！
と言う理不尽な怒りさえ覚えた

怒りと動揺を隠しきれないまま、部室見にいきたい！1人じゃ気まずいから一緒に行こう！とMをむりやり部室に誘った
Mも大学に残ってるとはいえ毎日いるわけじゃないし部室もずっと行ってないとのことだった
プレハブ2階建ての文連棟の2階
階段上がってすぐ左手のあの部室に2人で向かった
文連棟向かいにあるゴミ収集業者の半田商会の建物は当時のままでホッとした
文連棟の階段もあの頃のままだった

緊張しつつMにドアをノックさせる
失礼しまーす
ちょうど部員達が集まって会議中だったらしい
みんなの目が「？？」てなってる
無理もない
突然妙齢の女が白衣姿の助手を連れてやってきたら
「え、誰…？？？」
てなる
私たちの学部は留年し続けると最長6年だか8年くらいまで在籍できたと思う(忘れた)のだが
先輩のなかにいつまでたっても卒業しない人がいて、結局除籍になっていなくなっちゃった
その先輩がものすごくオッサンに見えたんだけど
それでも当時彼は20歳代だったんだよなぁーーー
気付けばその先輩よりずーっっと年上になってしまった私
そりゃ驚きますわ

OGとOBです…と
事情を説明し、部室に入れてもらった
まず驚いたのが
部室がめちゃくちゃ整理整頓されてる
テレビが薄型になってる
パソコンが置いてある
そして

布団がない！

当時は部室入って右の角に
どこから拾ってきたのかわからない(たぶん半田商会で拾ってきた)布団が山積みになっていて
部室で飲み会になったり、マリオカート大会したり、パワプロに熱中して時間を忘れたりで終電逃して帰れなくなると
その敷布団だか掛け布団だかわからないやつを敷いたりかけたりして寝ていたのだった
布団がない！とびっくりして思わず声が出たが
逆に現役部員から

布団？？？

という声が聞こえてきた
なんということでしょう
お互いに
「え？布団(どこ)？」
「え？布団(てどゆこと)？」
と布団というワードの応酬の末
部長さんに部費の足しにしてください、と
お小遣いをあげて
懐しさと違和感の残る部室を後にしたのであった

いろんなところが昔と変わっていたけど
置いてあった冷蔵庫は捨てられずに置いてあって昔のまんまで
私たちが撮ったプリクラ(出始めの頃のやつ)が色褪せてはいたけどまだ残ってた
後輩のO山君が当時付き合ってたブサイクな彼女と撮ったラブラブなプリクラも色褪せてはいたけどそのまま残ってて
面白すぎて写真撮って帰った

聞いた話ではあの文連棟は取り壊され、新しい部室棟に建て替えられたらしい
私たちの思い出も無くなってしまったようで少し寂しい気がするな…
でも、また機会があったら部室に突撃訪問してみたい
あの冷蔵庫(とあのプリクラ)も捨てられちゃったのかまだあるのか確かめたい
もしまだあったら自分のプリクラを新たに貼ってこよう
原形を留めないほどに加工されたやつを