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髭 presents アイタイシタイ w/踊ってばかりの国 @渋谷Quattro(2022.12.22)感想

髭が相対したいバンドをゲストに迎える2マンイベント「アイタイシタイ」、最終回のゲストは踊ってばかりの国。ラストにふさわしい最高の夜でした。

踊ってばかりの国、とてもよかったです。
Gt./Vo.下津さんのカリスマ感と声のふり幅がすごくて、 あとリズム隊が最高。原始の時代に人間がリズムとダンスで神さまと交信していたっていうのはこういうことだったんじゃないかみたいな、直に身体に伝わってくる気持ちよさがありました。

そして髭ちゃん。
今回踊ってばかりの国が対バンということもあってか、かなりサイケ色が濃かったように思います。個人的に髭ちゃんの中でもトリップしてしまう系が特に好きなので、至福のセトリ&アレンジでした。

1曲目、初っ端からうわ-って音の渦に飲み込まれるみたいになって、最初一瞬何の曲かわからなかったのですが、わかってみれば最近めちゃくちゃ聴いてる「きみの世界に花束を」で。「きみの世界に花束を」に飲み込まれて始まるライブってなんなんですか好きです!

この曲、2月にも同じ渋谷クアトロで演奏されていました。いろいろしんどかったその時期に歌詞が、1番で「願いごとはかなうものさ」なのが2番では「願いごとはかなえるものさ」になっているところがすごい刺さって、この曲と髭ちゃんをもっと好きになったのでした。

当時は緊急事態宣言下で、椅子があって人も少なくて渋谷の街も静かだったなとか思い出しながら、人でぎゅうぎゅうな渋谷にぎゅうぎゅうなクアトロ、2月とは全然違った状況でこの曲が聴ける喜びを噛み締めました。

続いて2曲めが「青空」。

晴れた日、空を見上げるたびに頭の中を流れる曲。
須藤さんの優しい声、優しい歌詞、大好きです。
最近髭ちゃんのライブではいきなり踊らされるパターンが多かったので、最初に優しい曲が2曲続いてちょっと驚いたし、しみじみ心に沁みました。

続く3曲目は「ボーナス・トラック」。

9月の磔磔ライブ配信でいちばん好きだった、私もナマで聴いて踊りたいと思ってたやつ! リズムがとにかく気持ちよくて。
これを聴くたびに「小悪魔だって知ってたのに 近づいたのは僕たちのほうさ」はこっちのセリフだって言いたくなります。(?)

さらに4曲目は「GOO」! 好き!!
イントロのギターが鳴った瞬間もう完全に幸せになれるやつ。

この日のセトリ、大好きでめっちゃ聴きたいけどライブの定番というわけでもないしいつ聴けるかはわからないから聴けるときを楽しみに待つリスト(自分の)に入っている曲が続いて、前も思ったことあるんですけど、絶対違うのはわかってるんですけど、私の脳内リクエスト受信してセトリ作った?? ってなりました。

そしてこの日はメンバーの皆さん、終始テンション高めに感じました。
宮川さん斉藤さんの絡みが多めに見られたりとか、斉藤さんがピースサインを高く掲げてたりとか(今までピースしてかっこいいのはレニー・クラヴィッツだけだと思ってたけど斉藤さんもむっちゃかっこよかった)、「黒にそめろ」のイントロ、前回のライブでは須藤さんに後ろから抱えられてクラップさせられてた宮川さんが今回自ら前に出てきてクラップを煽ってたりとか。
あと須藤さん、フェロモンの蛇口閉め忘れてませんでしたか? もう何をどうしたらいいのか(いや何もどうもしなくていいんですけど)

(※ちなみに「黒にそめろ」のイントロでクラップするのめちゃ楽しいので、今後ライブに行かれる皆さまもぜひ。↓)



踊れる曲が続いてからの「闇をひとつまみ」も最高でした。

始まる前に須藤さんがちょっと言葉に詰まるみたいだったところから、いろんなことを思い出しながら聴いていました。
前回paioniaとのアイタイシタイでもめちゃくちゃよかったこととか、あとやはり2月のライブで、その頃心身共にかなりしんどい時期だったのですが、須藤さんの歌を聴きながらこれはしねないなあと思ったこととか。

本編最後は私がこの世でいちばん大好きな「おうちへおかえり」から「Acoustic」への繋ぎ。

「おうちへおかえり」のときにステージ後方から白い照明が強く当たって、メンバーの皆さんがシルエットで浮かび上がるのがめちゃくちゃかっこいいんです。特にクアトロだと照明の迫力がすごくて、後光がさしているみたいで。

ナマで聴く「おうちへおかえり」は音の洪水に飲み込まれてどうにかなってしまいそう、というかこの日はあまりに気持ち良くて本当にどうにかなってしまって、途中からステージ見るのも忘れて音に没頭して踊っていました。

で、音の洪水の中に少しずつ少しずつ侵入してくるAcousticのリフがまた良くて。フロアも皆、Acousticくるぞくるぞ…キター-!! ってなってたと思います、会場全体の空気感含めて最高でした。

本編最後に須藤さんがステージに残って、今日は踊ってばかりの国も髭も最高にいいライブだったけど、どんなにいいライブをしてもみんな(客)がいなかったら意味がない、ただのリハだから。みんなありがとう。というようなことをおっしゃっていましたが、無観客の時期を含めて髭ちゃんや音楽業界の皆さんがライブハウスを守り続けてくれて、まだいろんな面で厳しい時代は続いているけれどもこんなお客さんがいっぱいの中でのライブもできるようになってきて、本当にありがとうとこちらが言いたいです。

去年の今頃初めて髭ちゃんのライブに行ったのが信じられない、聴けば聴くほど好きになって、今では完全に髭ちゃんの音が欠かせない毎日になりました。20周年となる来年も楽しみです。


クアトロ、今年はよく通いました。
ステージと客がすごく近く(緩衝地帯が狭く)なったと思う。嬉しい。
ライブ後ここに貼られてるフライヤー好き。成人式も楽しみです!


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