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髭(HiGE)成人式 @渋谷CLUB QUATTRO(2022.1.13.)感想

髭ちゃんの成人式(デビュー20周年ライブ)@渋谷CLUB QUATTRO。
成人式ということで皆さん黒基調のスーツで登場して、いつもと全然雰囲気違うし素敵だしでドキドキしてしまいました。
そして後のMCでわかったのですが、この日の斉藤さんのスーツは宮川さん・須藤さんと初めて一緒にライブしたときに着ていたものだとのこと。エモい。
当時のライブでは宮川さん黒の上下、須藤さんネルシャツに短パン、斉藤さんスーツという出で立ちで「このバンドいったい何?」という感じだったそうですが(以下「 」内はだいたいの内容です)、二十数年を経て皆さん、統一感ありつつめっちゃかっこいい大人になっておられました。

成人式1曲目は『ハリキリ坊やのブリティッシュ・ジョーク』。
重低音強めな長いイントロで始まって、何の曲だろう? と思っていたらあのコーラスが入ってきて、ひゃーって跳び上がってそっから跳びっぱなしでした。

最近の髭ちゃん、イントロやつなぎに変化が多くて楽しいです。前回12月のライブではうわーって広がる音の渦に飲み込まれるみたいになりましたが、今回はかなりヘヴィな感じでした。特にこの『ハリキリ坊や』とか後のほうでやった『病ム! 病ム!』とか、足元からもビリビリくる低音がたまりませんでした。

で、間髪入れずに『もっとすげーすげー』。

この曲、2曲目にとてもしっくりきます。イントロからぶっといギターの音がかっこいいし、「このファッキン・ショー 楽しいっしょ?」の韻が楽しいし、「急かされても焦らず ゆっくり上げてくテンポ」っていうのが髭ちゃんらしくて好きです。(でも「焦らず」とか言っておいてすぐ後のジャッジャ!で超煽ってくる)

その後も踊れる曲が続いて盛り上がりまくったところでMC。
確かこのとき、須藤さんが「俺たち最高だよね?」(もちろん! の拍手)「ライブのない時期が続いたりするとあれ? そうでもないのかな? みたいに思っちゃったりもするけど、やっぱりみんながいてわかった、俺たち(バンドと客)最高なんだ」と言ってて、こんな最高な場を共有できていることを嬉しく思いました。

そして新曲『パンデミック』。

楽しみにしていた斉藤さんの12弦ギター、そりゃもう気持ちいい音でした。リズム隊も音源よりさらに気持ちよく感じました。
あとこの曲の歌詞、聴けば聴くほど好きです。数十年後のライブでもやってほしいし、そのときには「あの頃は大変だったよね」って笑い合いたい。

続けて12弦ギターで演奏された『それくらいのこと』もよかった!

ライブのたびにHiGNOTIQEの曲やるかなやってほしいなと思っているし、『それくらいのこと』は冬が似合うから、特に今回聞きたかったんです。
踊れる髭ちゃんが大好きなのは言うまでもないのですが、ひたすら気持ちいい音に浸らせてくれる髭ちゃんも負けずに大好きです。

それから『嘘とガイコツとママのジュース』がやっぱり最高でした。

あのベースラインには魔力があるし、ドラムとカウベルのリズム、広がるギターの音、家で聴いてても飛べるんですが、ナマで飲み込まれるのはほんとに気持ちいい。
はしゃぎすぎて、このへんからちょっとフラフラでした(この先まだだいぶ長かった)。

そんなわけでこの後の記憶がかなり怪しいのですが、『D.I.Y.H.i.G.E.』でのぶち上がり方が尋常じゃなかったのはよく覚えています。拳振り上げるの楽しい! 斉藤さんがオラオラで(だったと思う)、非常によかったです。


この日はちょうど上手下手の真ん中にいたので、ステージ全体がよく見えました。
途中で斉藤さんと宮川さんが向かい合って弾くのはわりと見るのですが(そしてテンション上がるのですが)、この日は須藤さんも一緒に3人で真ん中に集まってたときがあって、あれはよいものです、とてもよかった。

あと『ダーティーな世界』での宮川さんが特に激しくて素敵でした。アウトロ最後のところとかもうきゃああって黄色い悲鳴が私の脳内に響きわたりました。

コテさんもいっぱい前に出てきてくれて、モニタの前ステージの端ギリギリまで。どこかの曲では髭成人式の書初めみたいな紙 with髭だらけなハイジを持って練り歩いていたりとか。コテさんが煽ってくれるとみんなの盛り上がりがすごくて、楽しいしかない。

あとイサムさんも、これまでどちらかというとクールなプロフェッショナルという印象だったのですが、この日すごくテンション高くて、見ているだけで嬉しくなるほど終始ニコニコでした。

今回成人式だけあって、初期から最近の曲までまんべんなくやってくれたのも嬉しかったです。踊れる曲が盛りだくさんなのはもちろん『魔法の部屋』『サンシャイン』『ダイアリー』とか、じっくり聴いて音と歌詞に浸る曲もとてもよかった。

本編最後は大好きな『虹』。

この曲の多幸感、なんなんでしょう。須藤さんのピカピカな笑顔、みんなの気持ちがひとつになっている感じ。

アンコールで、須藤さんが「いつも俺ばっかしゃべってるからみんなしゃべんなよ」と言って、順番にお話。宮川さんが「ライブ中髪型がだんだん崩れてくるとかアンコールでジャケット脱いで出てくるとか、そういうのかっこいいなあと思ってたんだけど、脱いだらこんなくるくるでさぁ(てろてろ黒シャツの腕まくりを示す)」ってあんなかっこいいのにしゃべるとふにゃふにゃしてて可愛かったりとか。

そして須藤さんが「今日のライブは最高だったけど、これはまだ20周年の序章にすぎないから」「こっから全国回ってさ、また東京でもパーっとやろうよ。そのときはテキーラ奢ってくれるんでしょ?」って言って『テキーラ! テキーラ!』が始まりました。

もう盛り上がらないわけがない。私も、もうへろへろだったけど跳びまくりました。

そして最後の最後は『ハートのキング』。

ずっとすれ違いで聴けてなかったこの曲、ようやくナマで聴くことができました。
ベースラインが大好きで、いつもヘッドフォンでライブ音源を聴きながら一緒に弾いてくぅってなっていたのですが、ナマの本物はほんとにたいへんでした。イントロとか派手にめだつところが最高なのはもとより、ルート弾きのストイックなまでのシンプルさもたまらなく気持ちいいいんです。
あと「信じるモノよりキミが欲しい」っていう歌詞、髭ちゃんを知って間もないころに何だこれ好き! ってなったやつ、やっと目の前で聴けたのも最高でした。

1発目からこの満足感と大団円感、ここから始まる髭20周年イヤーがいったいどんなことになってしまうのか、楽しみでしかありません。


20周年ハイジ可愛い

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