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大塚ハーツでの初ライブ後。
人生で三回目のライブでありライブハウスでは二回目であった。
どうしてこうも、毎回ライブハウスに立つと自分の音がどんどんどんどん抜けが悪くなって見失ってしまうのか。音作りの下手さはもちろんかもしれないが、PAにすげー弄られているような気がする。おれはPAに黙ってRAT踏むからな。
この前(12/27)のスタジオライブの時は何故か全然この感覚はなかった。自分の音が聞こえると体も乗るし、自信もつくんだろうな。はあ
やっぱり、ライブハウスは苦手だ。スタジオライブよりもお客さんとの距離がちょっと遠い。そのせいで見世物小屋に立たされている気分だった。やーい、ギターが音外したぞー。やーい、ベースが走ってるぞー。やーい、ギターの音がこもってるぞー。そんな厳しい目線がステージ上では絶え間なく襲ってくる。俺は軽音サークルに入っていたわけでもなけれ外侮でライブをしたこともほとんどない。だからメンバーの誰よりも実践経験がない。そんな状態で、五年十年選手のバンドと対バンを組まれているのだから酷な話である。俺の後に引くギタリストのお膳立てにしかならないのである。確かに、中高で京音楽部に所属していた時代にライブ経験があった、といえど冷静に数えると6本くらいしか記憶がない。そして当時の客は明らかに音楽について無知なただの同級生や後輩。一緒に出るバンドも歴1、二年とすこしばかりで演奏どころかみたいな奴らの前であったため、越えるべきハードルがめちゃくちゃ低かった。そんなところでぬくぬくと威勢を張り、流行りを嫌い続けていたことで大学のサークルに全く興味を見せず、学校もそっちのけでCDを集めていた、いわば音楽オタクの入り口に立ったばかりのような人間が突如マネージメント能力を買われギタリストにまで昇格してしまったのだからとんでもないことである。
現に、自爆は俺には有名すぎる。この感覚はメンバーみんなが持っていることではあるが、まず汚駄物はめちゃくちゃうまいし歴も長い。加えて吹奏楽部出身となればとんでもない度胸を鍛え上げられているに違いない。そしてガンジー、スピーチコンテストとかやるもし俺が高校の同級生だったら絶対好きになれなかったタイプの超がつく元エリート人間で北大軽音での話もネジが外れている。本人も全く緊張しない性格で、あんな人間といっしょにされたらたまったもんじゃない。ササキは軽音サークル出身とはいえ音楽歴は浅い。ただ馬鹿なのである。奴の性格を一言で表すなら、思想に目覚めたルフィのような男である。まあ普通に、バンドやろうと思い立ってまずヘルメット被ってる時点で相当のキチガイなのだが今日真横で見ていてあらためてこいつはいかれた野郎だと思い知らされた。そして俺だ。あまりにも不釣合いではなかろうか。スタジオではみんな褒めてくれるが、それはあくまで初心者ペンタフレーズキットがすごいのであって俺の力じゃない。し、なんならつい一ヶ月前に急拵えで脳内にインストールしたばかりなのだ。逆にこれまでどれだけ生半可な気持ちでギターを弾いていたのか、考えただけでもゾッとするようなことだ。たしかに、これまでの環境において自分も周囲の人間もコピバンしかしていなかった。だからペンタフレーズを一個覚えただけで俺は天才の称号を得られたのである。「え!先輩なんで即興でギター弾けるんですか!?」戻りてえな~、あの時が一番気持ちよかったな。まるで手品でも披露しているかのような反応、ちょろっと流行りの曲を弾くだけでおお~|と言われ、その扱いはまさにジミ・ヘン、あの時の俺は天才ギタリストの名を恣にしていたのである。しかしその裏で、全国軽音大会やライブハウスで腕を磨いている同級生が数多く存在するとは夢にも思わずに…
おれが足跡初心者入門ペンタを引くたび、フロアにいるであろう耳の超えた、または楽器経験者たちの遠慮のない言葉が聞こえてくる、「ずっとおんなじところ弾いてるじゃん、つまんねえの」「歌はいいけどギターはなあ…」「いま絶対音外したよね、」などなど…自分自身昔から空気を読むように強く教育されてきたためか別に言われてもない言葉を頭の中で連想してBADになるという統合失調症の一歩手前みたいな症状がいつにも増して今日はやばかった。しかも自分のギターの音全然聞こえないし。正しいフレーズが弾けてるのかの自信が持てないまま君はロックしか聴けないをやった時の市中連れまわしにでもあったような、耐え難い自尊心の凋落を感じた。あとふつうに格好がダサい。インスタで写真が上がっていたのを見たけどササキとガンジーの完成されたステージングに全くといっていいほど見合っていない。まあそれが学生運動にのめり込んでいた一般大学生みたいでいいのかもしれんがこれじゃぎたーひーろーにはなれないよな。とまあ改めて確認した。国歌ではササキが俺のヘルメットに頭突きをしていたがあれでまったくうんともすんとも言わなかったのはやぱありあいつは石頭なのさ、打撃攻撃が一切通用しないんだと思う。話は戻るが俺の糖質ぎみな性格は別に悪いことじゃない。というかおれが見込まれたマネジメント能力って奴は多分こいつがかなり作用している。普段生活している時もつねに上から見られているような感覚が常にあるのだ。俯瞰する力が強いといえばそれらしいが結構厄介である。ただ家で一人ギター弾いてるだけでも上から見てる俺が納得しないとぜんぜん乗らないし、だからいつも家で一人ノリノリになってギターを弾いている時もはじめはそいつはいなくて、目の前の一人称の俺が楽しむだけなのだがだんだんだんだん三人称の自分がどこからともなくやってきて「今のはダメ」とか「ありきたりでつまんない」などと抜かしてくる。最終的にはそいつに負けて俺に才能はないんだなーと鬱状態になってしまう。こいつのせいでだいぶギターを持つのが怖かった。対してこいつのいいところは、普段youtubeやTikTokを見ているときに、今俺が見ている動画はこういうクラスタのなかでこれだけの評価がされたものだよな、とAIに分類された俺個人がもつとされる特性を客観視することができるのだ。このおかげで、だいたいの動画はどうやってバズったか分かるしどういう人種がどれだけいて何を好んでいるのかがわかってきた。つまりレコメンドシステムの逆算を行えるのだ。こいつのおかげで、おれはただ2分ほど喋っただけで100kの動画を作り出すことに成功した。こう考えると、おれはマネージャーとかじゃなくて自爆専属のバズ動画クリエイターの可能性が急浮上してきたがそんな役割は人に説明しづらいのマネージャーということにしておこう。てか、俺はそもそも全くマネージャーという仕事がなんたるかを一切わかっていない。スケジュール管理もなにもメンバーでスタジオの日程は蹴まられるしライブに出るか否かだって決めるべきだ。ビジネスメールも打てないしついこないだまでライブのやり方すらわかっていなかったのだ。唯一やれたことは鬱に入ったガンジーのメンタルケアだけだ。自爆にはもっといいベーシストがいるよ…とか言い出した時はマジでやばいと思った。いまでは、俺じゃなきゃダメだなと180度真逆の発言をしているが躁の可能性も疑っている。大体今思ってたこと全部書き出せたので今日はもう寝る。いつか、ZINEを描こうという話が上がっているので今度文章を書く時はその時かもしれません。ぽやしみ〜


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