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ペッパーに刺し身を盛ったらそこそこ耽美的だった話①:まさか本当にやるとは

「女体盛りはできないけどペッパー盛りならできるんじゃない?」

こりゃおもしろい、そう思って力強く息巻いたのは確かに自分だ。
でも、マジでやるとは思ってなかった、企画倒れするだろうと思ってた。

それもこれも、あのふたりのせいだろう。

中学時代の友人との話があとにも引けず

後にペッパー盛りの完成度を引き上げることになるシラ

シラは中学時代からの付き合いになる友人。当時培われたお笑い感覚を共有していて、顔を合わすたびに「おもろいことやろう」って話をいつもしている。そろそろふたりとも余裕ができてきたものだから、やろうやろう、そろそろやろうという話になって、その結論がなぜか『ペッパー盛り』だった

確か、「なるべくすごいもの」を考えた末に出た案のひとつが女体盛りで、だけどそれは時勢的にもできないしお金もない、そもそもやりたい訳でもないってことになり、マネキンならできるだろうけどやっぱりどうも…あ、じゃあ、いっそのことペッパーで!それええやん!という経緯だったと思う。

ここで十分おわかりのように動機はいたって不純である。が、改めて考えてみれば、自分は女体盛りに対して「成金の悪趣味」と「芸術」という相反するイメージを抱いていて、どちらとも決め切れてない。ではペッパー盛りをすることで、なにか得るものがあればそれはそれで有意義な話ではないか。

ここで「ペッパーがかわいそうだ!」という方、この先なにを見ても怒ると思うので、このページをそっと閉じていただくことをオススメします。とは言ってみたところ、まさか実現するとは思わなかった。なぜならレンタルできても高いだろうし、そもそも刺し身をのせるなんて使用方法を認めてくれる業者なんてどこにもいないだろうし。と思ったら、いた、いてしまった。

ペッパーに刺し身を盛らせてくれる人がいた

ペッパーを動かそうとしたら逆に空気投げをキメられた瞬間のDK

ある意味では夢を叶えてくれたので、ドリカム・キクチで『DK』と呼ぼう。DK、というかキクチさんはタイで出会った日本人編集者&ライター。奥さんがタイの方なので日泰を行ったり来たりしている。Facebookでなんか俺の写真をよく褒めてくれる(から)好青年だ。そんな彼は日本でとある会社の広報もやっていて、「ペッパーあるので貸しますよ」と言ってくれた。え、聞いてた?刺し身をのせるのよ??という旨を伝えOKだという。OKなのか…。

コンプライアンス的にいいんですか?と聞いたら、「社名を出さないのでいい」という、それはそれでコンプライアンス的にいいんですか?とまた聞きたくなる気持ちをグッと抑えてありがたく貸してもらうことにした。というか、そもそも自分自身もコンプライアンスがなにかをよく分かっていない。

次回、ペッパー盛りします。

左から、シラ、ポール、イマイさん、DK。

そこに加えて、しょっちゅう遊ぶ友人のコピーライター・ポールと、ふだんマレーシアにいてたまたま商談のため日本出張中だというイマイさんの、計5名が揃った。「さっきまで商談で重い空気だったので今すごく気がラクです」とイマイさん、「あなたこんなところに来る人じゃないでしょう」という気持ちを抑えて歓迎する。なぜなら人手は多い方がいいしイマイさんはいい人だ。それにしても、こういうデスゲームでしか出会えなさそうな人を引き合わせてくれるのはインターネットのいいところだなぁとつくづく思う。

という訳で次回、ペッパーで女体盛り…改め、『ペッパー盛り』をします。

刺し身を盛られるとは思いもよらないであろうこのつぶらな瞳

ぜんぶうまい棒につぎこみます