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【競技十半】公式ルール規則

日本競技十半連盟公式ルール

①競技全般

一. 競技は四人一組で東南戦半荘を一回戦とする。

二. サイコロは常に二つ、別々の色の物を使用する。

三. 持ち点は各自二百点とする。対局終了条件を、以下のように定める。
・南四局の親権がなくなった場合。
・誰かの持ち点が零点以下になった場合。
・誰かの持ち点が四百五十点以上になった場合。

四. 座席の決め方。

・各自任意の座に着き、任意の者が東南西北と、奇数偶数の牌それぞれ一枚ずつをかき混ぜ一列に伏せる。
・かき混ぜた者の対面に座した者がサイコロを振る。この目数に当たった座が仮東となる。
・仮東に当たった者がサイコロを振り、振り終えた時点で公開し奇数偶数を近い両端に置く。
・目数に当たった座から順に、目数の奇数偶数の側から順に取り、東を引いた者が仮東の座に着き、順次座位を定めるものとする。

五. 親決め。

・座位決定の後、仮東に着いた者がサイコロを振り、左回りでその目数に当たった者がサイコロを振る。
・この目数に当たった座が起家となる。四半荘は回り親で場替えは行わない。

六. ドラ表示は開門時の北家が担当する。同卓者の同意または止むを得ない事情がある場合はこの限りではない。

七. 開門は、山が新たに精製された時の親がサイコロを一度振りする。
左回りで片側のサイコロの目数に当たった城壁牌の右端を一とし、出した目数の次の幢から取り始める。

八. 荘家から順に左回りで山から一牌ツモり、荘家に対し南家から順番に、半点・等点・倍点の賭点を申告する。

九. 荘家は、散家の賭点申告が全員終わったことを確認したのち手番となり、十半を超えてバーストするか、十半以内でステイするか、和了を申告する。

十. 荘家は、最初の一牌を伏せ牌し、他家に見えないようにする。子の賭点申告が終わり、自摸行為を行う場合は、二牌目以降を全て開示する。

十一. 荘家がバーストをした場合は、散家が強制勝利となり、一局が終了する。

十二. 荘家がステイした場合は、南家から手番となり、同様にバースト・ステイ・和了を申告する。北家の手番が終了してから荘家は最初の一牌を開示し、一局とする。

十三. 荘家が和了した場合は、強制勝利となり、一局が終了する。

十四. 一局が終了し、荘家対散家の構図で勝利した方が和了役・懸賞役・ドラの合計翻を算出し、散家の賭点の倍率に沿って点数を申告する。少数点単位は全て切り上げとする。
なお、荘家と散家が同数の場合は親の勝利となる。

十五. 手牌の値。マンズ、ソウズ、ピンズはその牌の数の値とし、その他の牌は半牌と呼び、一の半分の扱いとする。ただし、門風牌は十か半のどちらか、都合のよい方で数えることができる。

十六. 残りの山が十幢以下となって一局が終了した場合、山の交換を行う。その際の荘家がサイコロを振り、新たに開門を行う。


②連局と流局

 一. 荘家はステイするか、和了で連荘権利を得る。バーストをした場合は積み場が加算されず、積み場がある状態でバーストをした場合は、親が下家に移動する。

 二. 連荘すると積み場が加算され、一本場につき一翻加算される。

 三. 四家同数開示、三散家和はすべて流局ノーゲーム扱いとなる。

 四. 三散家和の北家は、南家、西家が和了を申告した際に、自身が和了条件を満たした時点で和了申告扱いとなり流局になる。

 五. 四家同数開示に和了者が含まれる場合は流局にならない。


③錯行為

 一. 荘家の見えている値より、一未満の数字でステイをした者は錯和とする。発声は一度限りで訂正を認めない。

 二. 山の有効牌を地に着地させた場合、対象の牌は全員が確認した後にその牌を無効にし、空気の扱いとして正規のツモ巡を続行する。
着地させた該当者は、他三者に五点オールの罰符の支払いおよびその牌をツモる予定の該当者に対しもう五点の罰符とする。

 三. 正規のツモ巡でない牌から摸動作をし、その牌に触れた者は、見える見えないに関わらず、対象の牌は全員が確認した後にその牌を無効にし、空気の扱いとして正規のツモ巡を続行する。
見せ牌をした該当者は、他三者に五点オールの罰符の支払いおよびその牌をツモる予定の該当者に対しもう五点の罰符とする。

 四. 正規のツモ牌をツモ動作中に河に落としてしまった場合、その牌の有効判断は、散家の場合は荘家が、荘家の場合は散家が決めてよい。散家同士で意見がまとまらない場合は南家が最終決定権を有する。
無効となった場合の該当者は、他三者に五点オールの罰符の支払いとし、摸行為を続行する。

 五. ドラ表示の作成中に作成者が有効牌を見せ牌にした場合、対象の牌は全員が確認した後にその牌を無効にする。ただし、過失ではない場合は通常の見せ牌と同じ扱いとなる。

 六. 散家が荘家の未公開の第一ツモに触れた場合、錯和とする。

 七. 荘家は手番中に第一ツモを公開してはならない。公開した場合はステイする権利を失う。

 八. 和了には和了役の申告を一つ以上必要とする。和了役を申告しなかった場合は和了役を無効にする。

 九. 手番は上家の申告がなされるまで行ってはならない。申告より前にステイ発声を行った場合はバースト扱い、摸行為を行った場合は有効牌に対する見せ牌扱いとする。

 十. 荘家は、十半以上ではステイできず、誤ってステイを申告した際に、散家が手番で山からツモってしまった場合は、四枚以下は一枚につき上記と同じ扱いとし、それ以上は錯和とする。
子がツモる前に申告した場合は五点オールの罰符とする。

十一. 荘家が、散家の賭点申告より前にステイ発声もしくは摸行為を行った場合、申告前の子は一局の終了時に賭点申告を行うことができる。

十二. 開門の個所を間違えた場合は、その局をやり直す。ただし親がツモ牌を確認した場合はそのまま続行する。

十三. 局の途中で散家が荘家の手牌を覗いた場合は錯和とする。

十四. 局の途中でゲーム続行を不可能にした場合、錯和とする。

十五. バースト状態から摸行為を行いバーストした場合は、錯和とする。

十六. 二以上から引く際にバーストし、第一ツモを明示しなかった場合、錯和とする。

十七. 賭点申告は、南家→西家→北家の順に行う。賭点申告の順番を間違えた場合は、荘家が決定できる。

十八.散家は、双方の同意がなければお互いの牌に触れてはならない。同意がない場合は見せ牌と同様の処分とする。

十九.散家は、自分の手番まで第一牌を公開してはならず、手番時には公開の義務を負う。見せ牌を指摘された場合、山の有効牌の見せ牌と同じ扱いを受ける。

二十.荘家は、第一牌以外の和で九半以上の晒し及び第五牌を引く直前には公開の義務を負う。この状態の時、ステイ権利放棄は解除される。

二十一. 錯和をした者は、終了後に成績から百点減点する。

二十二. その他のトラブルについては、立会人がいる場合は裁定をする。いない場合は同卓者四名で公平に判断したのち、それを競技規則に充てる。

④ドラ

 一. 開門時の西家の山は、新たに精製されるドラ表示牌となり、同一数の次牌をドラとする。数牌は一~九の順とし、九は一に戻る。
三元牌は白發中全て、風牌は東南西北全てがドラとなる。

 二. ドラ牌は一牌につき一翻とする。ただし和了役とはならない。

 三. 各種類の五に一枚ずつ赤牌を含む。懸賞役三翻となる。

⑤和了

 一. 和了者は一局二人以内とする。

 二. 和了者は和了役を明確に宣言した上で、和了形を明示し、整理した手牌を他家に確認させなければならない。

 三. 和了を宣言して、他の三家が確認しないうちに手牌を崩し、和了形を不明にした者は錯和とする。

 四. 和了役を宣言せずにステイした場合、和了役は無効となる。

⑥得点の計算

 一. 一局終了時、荘家に勝利した者は荘家が対象者に支払い、荘家が勝利した場合は対象者が荘家に支払う。

 二. 和了点の計算および点棒の授受はその都度行い、確認して手牌を崩した後での計算と点棒授受のし直しは出来ない。

 三. 和了点の申告は、勝利者または和了者が行う。

 四. 半荘の終了後、各自の持ち点によって順位を決定する。


⑦和了役と懸賞役
 一. 別に掲載する。

⑧順位点

 一. 二百点を基準とし、二百点以上の者をプラス、二百点未満の者をマイナスとし、それぞれに順位を加える。

 二. マイナスの者からプラスの者へ以下のシステムに基づいて点を付与する。
(単位:10倍)
一人浮き三人沈み (10)-(-1)-(-3)-(-6)
二人浮き二人沈み (6)-(2)-(-2)-(-6)
三人浮き一人沈み (6)-(2)-(0)-(-8)

 三. 零点以下となり対局が終了した場合は三人浮き一人沈み扱いとなり、百翻以上の和了・四百五十点以上となり対局が終了した場合は一人浮き三人沈みとなる。
四百五十点以上と零点以下が同時の場合は、一人浮き三人沈みとなる。複数達成者がいる場合の順位点は分割する。

 四. 持ち点が零点以下となり対局を終了させた者は、その局で勝利した相手に三十点を支払う。複数人いる場合は三十点を均等に振り分ける。

 五. 持ち点が四百五十点以上となり対局を終了させた者は、その局、得点を受け取った者から三十点を受け取る。複数者いる場合は三十点を均等に振り分ける。

 六. 同得点の場合の順位点は折半とする。特別対局終了条件を複数者が満たした場合も同様に折半とする。

 七. このシステムに基づく点数は、重複し、なおかつ順位点の計算前に行う。


※これらは日本競技十半連盟公式ルールである。
※最終更新日2020年10月7日(水)3:05

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