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遠距離
恋人と会う予定を立ててみた。案の定と言うべきか、改めていろいろ計算してみると、気持ちだけではどうにもならない時間とお金がかかってしまう。いや、時間はどうにかなる。でも、お金は。
悩んだ挙句、会うことは一度白紙に戻すことになった。遠距離というのは容易くはないのだと実感した。恋人は、いつかは向き合わなくてはいけない問題だったと言っていた。
僕は障害者になって、昔のように稼ぐことができなくなった。昔もお金があったわけではないけれど、少なくとも今よりは持っていた(それで幸せだったかどうかはともかく)。恋人も障害を持っていて、余裕のある暮らしができているわけではない。
恋人は、毎日電話できていることだし、と言った。それは幸せなことだと思った。心の繋がり。僕らは会うことはできないけれど、たくさんの物事を交換し合っている。それだけでもいいじゃないか。それだけでも。
自分の不甲斐なさも感じた。必要以上のお金が欲しいとは思わない。けれど、恋人に会うことが叶うくらいはあったらいい。でもそれは今のままでは難しい。一度会うことができても続かない。突きつけられた壁は思ったよりも高い。
"高ければ高い壁の方が
登った時気持ちいいもんな
まだ限界だなんて認めちゃいないさ"
ささやかな革命を探している。
追記
でも、本当のところ、毎日声を聞けるだけで幸せなのである。それ以上、何を望む? (でも、会いたいね)
追追記
その後、距離が離れているからこその幸せがあるはずだよね、という話になった。瞬間瞬間を大切にしていきたい。
(2024.7.2)
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