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性的逸脱(Sexual Deviance)について②

前々回、私がどのように家庭内の環境に影響を受け、幼女(当時の同級生)に裸を見せてくれと懇願するという、謎の逸脱行為を始めるくだりを書いた。その時に姉のことは「まともに見えるがよくわからない」と書いたが、その後思い出したことがある。
正直、私を除く姉兄は母親の家系に似て色白で顔面がよかった。(ムカつく)容姿だけでなく、中身も母親似の陽キャだった。しかも母親と違って割と人間性もいいやつ。姉も兄もバレンタインデーにガチ告白チョコを受け取っていた。(私は一度もない)

私は姉とは仲が良いが、プライベートな事は今も昔もあまりしらない。ただ一度、姉の部屋で書きかけのラブレター的な手紙を見つけた。
そこにはいかに姉が彼氏のことを思っていて、いつも迷惑をかけてごめんねという内容であった、が、「いつもエッチな私でごめんね…」という文章で止まっていた事がとても衝撃であった。
彼女はどんな迷惑行為をしていたのだろうか?どのくらいエッチだったのだろうか?あの手紙は実際に渡されたのだろうか?など、想像したこともあったが、いつのまにか件の彼と結婚していた。非常に相性が良かったのであろう、今となってはもう15年前なのか。私は彼女が幸せで心から嬉しい。

しかし、私は忘れられない、彼女の部屋にあった同人誌?(元ネタを調べる気にならなかったので)は全部ショタものであったことを。今現在彼女は三児の男児の母である。流石に彼女は近親相姦欲なんて逸脱中の逸脱行為は絶対にないとは言い切れるが、彼女のショタへの欲求はどこへ行ったのだろう?もしかしてまだ仄暗い深淵的なものが彼女の心にはあるのだろうか。兄の部屋のエロ本は読んでたけど、姉のはさすがの私でも読めなかった。

無理矢理感が強いが、ショタと言えばちょうどタイムリーに前から読みたかったヤコブ・ビリングの「児童性愛者」が図書館にあったので借りてみた。

興味がある方には実際に読んで欲しいのであまりネタバレはしないが、2000年代まで、デンマークでは合法の「児童性愛者愛好者教会」という、愛が2回も出てくるくせに嫌悪感しか抱かない組織が存在していたらしい。
ジャーナリストであるヤコブは自らを児童性愛者と偽って教会に潜入し、告発する番組を製作する過程が書かれている。
被害者の子どもたちのことを考えるととても辛かったが、話が確信迫るに連れ、ヤコブの精神状態も極めて悪くなっていくのを見るのがとても辛かった。取材中は致死量の毒を毎日浴びている感覚であっただろう。
本に出てきた少女、少年達がこの本の出版によって少しでも救いがあったことを切に願う。

一方的に逸脱行為を行う人間は利己的な人間が多いと感じる。どんな形でも自己を正当化し、自分の欲求を貫き通す。相手の気持ちを推し量る能力が極めて低い。ある意味サイコパス的な感覚なのかしら。

この本に出てくる人物ではないが、5ヶ月の赤ん坊をレイプして一生後遺症が残るような怪我をさせる人物がいたという。私がもし児童性愛者に生まれていたらこのような衝動はコントロール出来るのだろうか?
犯罪に軽いも重いもつけたくはないが、殺人、傷害と行くまでも、まともな両親の元に生まれたのに、どこかで間違えてストーカー化もしくは痴漢化した大学生・社会人の逸脱までの経過は、周りの人間には観察できないものであったのだろうか?
私も、私の夫も、息子も、なにかきっかけばあればこんな風になってしまうのか?
めちゃくちゃゾッとした。

今日も今日とて全く解決しない事柄を書いてしまった。
本当は自分の逸脱行為について書くつもりが久しぶりに社会派な本を読んでしまったせいでだいぶ逸れた。多分③も書く。


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