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FF16クリアしましたの感想文なんだけど長くなっちゃったなこれ??ネタバレしてます。

ファイナルファンタジー16をクリアしました。
なんならこれが遊びたかったんでPS5を買いました、ねるふらです。
総評としてはめっちゃ面白かった。

元々シリーズ作品をSFCナンバリング(6→4→5かな)から遊んでいて。
全部とまではいかなくてもずっと楽しませていただいて今に至ります。
FF14も蒼天が始まるちょっと前くらいから遊んでいたので長い付き合いです。
FF14はいいぞ。興味があるあなたには、フリートライアルがあります。
逸れた。


・遊んだ手触りとか

ロードがほぼない、目立つバグもこれといって見当たらない。
グラフィック演出周りがすごい、最近のゲームでも抜きん出てるんじゃないでしょうか、個人の感想です。
特に毎回状況が異なる召喚獣のバトルは圧巻で、新たな戦闘の度に驚きがあります。
アクションRPGとして特化していて操作キャラも主人公一人、召喚獣の特性を駆使したアビリティが多彩で組み合わせ、コンボの幅が広い。
難易度的な設定調整はなく、アクセサリーで要素を自動化して調整が可能。アクションゲームが苦手でもストーリーを楽しめる仕様になってます。
ダークファンタジーを打ち出しているだけあって重めのストーリー。
従来シリーズの中でも中世ファンタジー世界観寄り。
ゲーム中会話シーンなどの際にも話題となる用語・人物・地名の確認が可能なシステム。
登場キャラの年齢層も高く若さあるストーリーというより落ち着いてる。
そのせいかなんか髭生えたキャラとかが多い。ちょこちょこ裸なシーンが挟まる…w

これはクリスタルの加護を断ち切る物語
このキャッチコピーの通りFF16の大筋はその舞台ヴァリスゼア各地に点在するマザークリスタルを破壊するのが目的となります。


FFシリーズおいて基本クリスタルはザックリめちゃくちゃ大事に祀られているものです。
クリスタルが存在することにより世界は調和と均衡を保ち、砕かれたり失われたりすると世界が大荒れになる。
クリスタルに選ばれた戦士はその加護により英雄たる力を得て世界を脅かす闇や悪意と戦っていく。
大まかな個人的なイメージはそんな感じです。各作品でこの辺は変わるんですが(出てこないのもある)パブリックイメージとしてはね。
じゃあなんで大事なクリスタルをぶっ壊すのが主人公の目的となるのかは感想の中で。

世界観とか
各地に点在するマザークリスタルを中心とした国家が複数存在する二大陸からなる大地ヴァリスゼア。
マザークリスタルの加護の元それを砕いたクリスタルを持ち人々は魔法を行使できる。
生まれながらクリスタルもなく魔法を使える人は忌避され人としての扱いを受けず、家畜のように使い潰される<ベアラー>という奴隷に定められていた。
そして人の中には召喚獣の力を覚醒し宿す<ドミナント>という存在がいる。
彼らの扱いは国によって異なるものの、強大な力を持った戦の切り札として見られていた。

というわけで少年期、そしてキャラごとスポットを当てて取り留めのない感想を綴っていこうかと思います。長いよ!

ここからはネタバレなのでクリア後推奨とさせていただきます、ご注意!

・少年期

主人公クライヴはロザリア公国という国の大公の息子。
しかし大公を引き継ぐのはフェニックスのドミナントという決まりから後継者となったのは弟のジョシュア。
なればこそそれを守り支えるため、フェニックスのナイトの称号を得たクライヴはジョシュアからフェニックスの能力である加護を受け、魔法を操る力を得ました。
で、物語のきっかけになるフェニックスゲートの襲撃について。
同盟国であるはずのザンブレク皇国の暗殺部隊が大公一行の留まる儀式の地フェニックスゲートに踏み込んできます。
手引きしたのは大公妃のアナベラなんですが、ほんとロクな事しないのよこの人。
混乱の最中、ジョシュアをかばって大公エルウィンは死亡。
ジョシュアはその様を受けフェニックスの力を顕現、その力は制御できず暴走状態に。
そしてそれを見たクライヴは存在しないはずの2体目の火の召喚獣イフリートとして顕現してしまう。
その力は暴走し、フェニックスに襲い掛かる。
ここでフェニックス操作になるんでいきなりシューティングかよ!となったりグラがすごいな?となったり曲カッコいい・・・となるなどした。
バトル終了後、再び襲い掛かかるイフリートがフェニックスをボコボコにする。
その中でクライヴは意識をまどろみながら覚醒し「やめてくれ!」と叫んでジョシュアの助けを呼ぶ声を聞き、止めを刺した様子を見て「殺してやる!」と叫ぶ。
その復讐の声は誰に向けてなんだ…自分でやったと思ってないのか…どうケリをつけるんだろうと初回時はぐるぐるしてました。
守りたいのに殺してるので個人的にはラーゼフォンのブルーフレンド思い出したんですよ、プロローグでやる内容かよ!
終わった後にアナベラさんがクライヴをベアラー堕ちさせて(疎ましく思ってても実子にこんなことするか?)タイトル。
こんな流れでタイトル出すのあります!?重い!w(吉田P的には初代を遊んだ時に感じた映画みたいなタイトルの出し方にしたかった、らしい)
一瞬にしてこんな全部失うことある…?ってなって体験版の時点でこれはヤバい、ヤバいゲームだ…と慄いておりました。

・クライヴ・ロズフィールド(についてというかほぼあらすじみたいになっちゃった)


主人公、前述通り大公の嫡男・フェニックスのナイト→ザンブレク皇国のベアラー兵→イフリートのドミナント・大罪人シド(二代目)
人生が波乱万丈すぎる。
けど彼がその信念を持ち事を為していく背景はこの境遇が不可欠なんですよね。
少年期を過ごしたロザリアではベアラーはいわゆる普通の奴隷くらいの扱いだったんですがザンブレクにおいては完全に家畜。
その力を使い果たして石化、もしくは普通に死んだとしても代えのきく道具でしかなく命の扱いをされてない。
人として生まれ、ベアラーとして過ごし、そしてベアラーたちの現実を突きつけられ、「人が人として生きられる世界」を作りたいと願うようになる。
人だろうとベアラーだろうとドミナントだろうとすべて人間だろうという、境界に立ったからこそ彼はそこに至ったわけです。
ザンブレクのベアラー兵を脱し、ジル・トルガルとの再会、シドとの出会い、ベネディクタとの戦い。
そこでやっとジョシュアを手にかけたイフリートが自分だったことに気付いて生きる目的を失い叫びます。
それでもローブ姿の火のドミナント・存在しないはずの火の召喚獣になれる自分の謎を明かすため、ジルの励まし・シドたちの言葉で向き合う覚悟を得て再びフェニックスゲートへ。

「受け入れろ過去を、自分の全てを。俺は前に進むと決めたんだ。」

「俺はイフリート、お前は俺だ。」

演出相まって最高にアガる覚醒シーンでした!大好きだよ…。
自分と向き合い戦う覚醒シーンは他社の某RPGシリーズも印象がありますが、ここは個人的にFF4オマージュかな思いましたね。
やってきたことは消えない、それでも前に進むなら受け入れてあがき続ける。大変燃えました。ここまででもう元は取れた。(早い)
それはそれとしてその後すぐ村が焼けてるのはビックリだよえぐいよ!w
そしてシドの企みであるマザークリスタルの破壊が「人が人として生きられる世界」ヘの道になると信じクライヴとジルはその道を歩むことになります。
(※マザークリスタルは大地のエーテルを強く搾取し黒の一体という枯渇した大地を作り出す。破壊により黒化を防ぎ、大地の死を押し止めるのがシド目的。とにもかくにも生きる場所がなくては人は生きられないのでというか。個人的にはFF7の魔晄炉爆破の活動が思い起こされますね。あれも星のエネルギー利用を止めるための活動だったので。)

そうしてザンブレクのマザークリスタルであるドレイクヘッドの破壊を成し遂げたクライヴたち。
その際にシドはクライヴを器と称する謎の存在であるアルテマの手によって瀕死の重傷を負い、クライヴにラムウの力、世界のこれからを託し息を引き取ります。

その裏では生存していたジョシュアが助けに入ってるのですがこれは彼の項目で。
物語は5年後、マザークリスタル破壊の大罪人二代目シドとして活動を続けるクライヴ。

「―この雷に撃たれるのはどいつだ?」

これはシドがやってたそれの真似ですね、いいなーと思いました、引き継いでる。
鉄王国のクリスタル破壊(ジルの項目にて)、フーゴによるロザリアへの侵攻、撃退。ダルメキアでのタイタン戦、クリスタルの破壊。
シドとして活動を続ける中、ザンブレクの首都となったクリスタル自治領へ偵察に入ったクライヴたちは理性なく暴れるバハムートに遭遇。
ここでジョシュアとの再会を果たし、イフリートはフェニックスと合体しこれを撃墜します。

・・・合体!?めちゃくちゃビックリしたが何事!?wいや、最高に熱かったですね??当たり前みたいに宇宙出て戦闘してるし!

「ふたりとも…生きて会えた…!こんなに嬉しいことがあるか…!」
やっと出会えた二人でぐちゃぐちゃになりますよ、なった。
その後カンベル襲撃の報を受け、一行はガブ、ミド、バイロンの救出へ向かう。
アルテマの信望者であったバルナバスの手によってクライヴは負傷、ジルは連れ去られ、目覚めたクライヴはシドとミドの船エンタープライズにて追撃。
オーディンであるバルナバスに敗れはしたものの思惑により見逃され灰の大陸の海岸に逃げ延びた二人。そして

ちょっとこれ今までで一番の裸ですよ!ちくしょうやりやがったな!
(取り乱しました)
とはいえめちゃくちゃ大事なシーン。
(ジルからシヴァの力を譲り受ける。というか奪うところなので。)
「君の罪も重いもすべて」
一人で背負うなって言われてるのにその直後背負うんですよこの人。
こんなんだからジョシュアに「ジルを泣かせたんだろう、我慢してるんだぞ、もっとみんなをみんなを頼れクライヴ!パンチ!」(要約)されるわけ。
自分が傷つけばいい背負えばいい、主人公然とした主人公なんだよなこの人。
ぶっちゃけジルとジョシュアもクライヴのためならそうする/してるのでみんな似た者の集まりなんですが、だからこその選択でもある。
ままならないねこの人たち…好きだけどさ…。

「またこうやって月を見よう」
そうだな、そうしてくれ…。
ウォールードでのバルナバスとの戦い、自我ある人として神たるアルテマを討つことがここにきて世界を救う流れになります、ラストが見えてきました。
なんかオーディンも押し付けられましたが・・・w
ドレイクスパイン目前でみんなが駆けつけるとこ最高に熱くて好き。これ見よがしにメインテーマレンジを入れ込みやがって…!ありがとう!
アルテマは自らの似姿として人を作り、いずれ生まれ来る器を待ち続けていた。
そして自我なき器に召喚獣を食わせ神の器として完成させる。
ドミナントどころか全ての命がアルテマの掌の上。
であろうがクライヴの信念は変わらない自らの意志で人は生きる。
「人が人として生きる世界」を作るために。
思念の支配は阻まれ、同格の神たる<ロゴス>にとなろうとしているとアルテマは驚愕する。
そして最後の戦いの舞台は空に浮かぶマザークリスタルオリジンへ。
アルテマの目的はマザークリスタルを介して集めたエーテルによる魔法レイズを用いた新たな世界の創世。
そこでは自我を持った人は存在し得ない。人はアカシアとして神に生かされるだけの存在になる。
ディオンは倒れ、ジョシュアによるアルテマの一片の封印は解かれ、フェニックスの力は彼から託されてクライヴに。

ジョシュアを喪った嗚咽が本当いたたまれなくて熱演だった…。
神の器だろうがなんろうが、あくまで人として最後の戦いに挑みます。
ジョシュアから思いを託されたフェニックスのナイトの名乗りが熱い。

「知ったことか…何者であろうと倒すだけだ…」
神だろうと何だろうと関係ないシンプルな答え。
リズン同士のぶつかり合い、押し負けるアルテマは狼狽する。人もアルテマも同じ。弱さを持った存在、でも人は弱いからこそ繋がることができる。明暗を分かつ一言ですね、一人よりみんなのが強いよ単純だよ。ここから最高に熱いポイントでした。同じ能力のぶつけ合い、そこにみんなが名前を呼ぶ声。ダメなんですよこういう絆が力になる演出は!!最…高…(燃えカス)託された想いに応え、人が人として生きていける世界を。みんなが世界を自分の意志で生きていくために。
ここでアルテマさんは「この世界を”最後の幻想”としてくれる!」とか言い出します。

何ファイナルファンタジー始めちゃってんの??
(急なタイトル回収にビックリしすぎたそんなことある!?)
対するクライヴさんは「なら俺は創世という”究極の幻想”を打ち破る!」とか言い出しちゃってちょっとぉ!?w

真面目なんだけどちょっと面白くなっちゃった。そげぶだよこれ!w
そこからクロスカウンター!!拳!!好きだけどここで!?w
直近FF14でこれに近いやつ見ましたわ、開発の手癖かな!w
そしてボタン連打!振り抜いてカンストダメージ!フィニッシュ!

ちょっと面白すぎたな…笑っちゃったからね。熱かったけどw
乱れた世でも不完全でも間違いながらでも人はつながり生きてゆく、アルテマとの問答はここで終わり全ての力はクライヴに。
ジョシュアの身体の傷を治しマザークリスタルオリジンを破壊、ベアラー・ドミナント・魔法・クリスタルすべては消え去った。
「綺麗な月だな、ジル…」
海岸に流れ着いたクライヴは強すぎる力の代償にその手は石化していました。
あのEDだと詳細は語られてないのでどうなったもんなんですかね・・・。
最後の本がファイナルファンタジーなのは思いついてもやるか!?みたいなタイトル回収でしたけどw
著者がジョシュアなのはレイズで蘇生されたからなのか。
ラストのサブクエでハルポクラテスからペンを託されてたのでクライヴが記した感じもありますよね。もしくは共著なのか。
ただまあ詳しく描かないからこそ答えはそれぞれの中にって感じでしょうか。
ハッピーエンドが好きだからクライヴもジョシュアも生きてるしディオンだってきっと無事ですよ、そうであってくれ。
ジルも灰の海岸で「何があってもあなたを見つける」って言ってたのでね。<月を見ていた>がぶっ刺さるラストでした。良かった・・・。

これクライヴのまとめじゃねぇよあらすじだよ!まあ主人公だからこうなったんだってばよ!
結局のところアイアンワークス造船所で言ってた通り”お人好し”に尽きるんでしょうね。
たまたまミュトスとして生まれてきた人がお人好しだった。
自分が傷ついても、他人を救いたい、見て見ぬフリなんて出来ない、そんなお人好しの物語だったわけです。

・ジョシュア・ロズフィールド

クライヴの弟、フェニックスのドミナント。
フェニックスゲートの出来事の折に死んだと思われたが生きていた。
身体自体は弱いんだけどフェニックスの再生の力で永らえてるんだろうなと、血を吐きながら楽になれないってか常に痛々しい印象。
フェニックスに付き従う不死鳥教団により瀕死のところを救出され従者のヨーテと共にことの真相であるアルテマを探る旅に出ていたらしい。
(何かしら補完がほしいとこですねここは、期待しています。)
目鼻だちが整った美形、少年期から青年期まで隙がない顔をしている。
序盤ではベネディクタに捕まる→脱出しロザリアに、フェニックスゲートから出てきたクライヴたちを認識→ドレイクヘッドの元で器を求めるアルテマのため倒れたクライヴたちの元へ駆けつける、の流れ。

クライヴたちが意識を失ってる間にアルテマを自らのフェニックスによる再生の力にて身体に封印し、その場を収める。
とはいえこの段階でクライヴたちと接触することは出来ないと判断し立ち去る。
そっから5年経っちゃうんだよなぁ・・・。
クライヴたちと合流するのは前述の通りにクリスタル自治領でバハムートが暴走した時。

やはりアルテマを封印したままドミナントとしての力も行使していたわけで石化は進んでいてなかなかに限界。

クライヴもジョシュアもお互いにお互いのために無茶してるんでどっちがどっちとか言えないですよこれ、タルヤ先生に謝れ。
PTインした時すごい嬉しかったなぁ。そこまでの流れ見てると感慨深い。
その後灰の大陸への上陸でジルから力を吸い取ったクライヴにおこになるジョシュアのシーンがあるわけなんですけど、ここ好き。
クライヴの項でも要約しましたけどw

「仲のいいことで」(ガブと意見がシンクロしました)
もっと頼れよって言ってるのはジルもジョシュアも同じ。
でもちょっと感情入ってますよね、明言はないけどジョシュア絶対ジルのこと好きだもんね、確信がある。
でもクライヴもジルも大事だから言わない。やきもきする・・・!w
雪月花のサブクエなんかでもダダ漏れよ!
諭す時、大事なことを伝えるとき兄さんじゃ無くてクライヴ呼びになるのがエモい。ラストもそうですが。

めちゃ熱だったベヒーモス戦。難しくなかった?アレ。(リトライしました)

ここから最後の戦い…の前にジョシュアのサブクエあるんですよ、ジョシュアというかロズフィールド親子のやつですね。良かった…。
父上の株が話進めるごとどんどん上がっていく。アナベラさえいなければ…!
サブクエストは出るたび潰していくとおそらく無駄なくやれるんでおススメです最後らへんのはみんなサブじゃないよ大事なんばっかりなんだよ、
吉田ぁ!!w
んで最後の戦い。

こっちがもうボロボロです。
まあ残るはフェニックスだよな、とかこの兄弟自己犠牲ばっかりだしなとか。
読めてる展開ではありました、ええ。
辛い、辛いよ!!
前にも書きましたがジョシュアは多分生きてると思うんだよな…アルテマの秘蔵の魔法がレイズだったわけで傷もすっかり消えてたし。
うん、生きてる。著してるし!
兄は弟のために弟は兄のために、尊い兄弟でした、ありがとうございました…。

・ジル・ワーリック

ヒロイン。北部諸国の首長の娘で和平の証としてロザリア公国に差し出され、ロズフィールド兄弟と共に過ごしていた幼馴染。
フェニックスゲート襲撃、エルウィン大公の死去で混乱していたロザリアは鉄王国の襲撃を受け、女子供ともどもさらわれていってしまいジルもその中に。
間もなくしてシヴァのドミナントとして覚醒、以後鉄王国の”兵器”として戦の道具として扱われる。汚らわしい者として奴隷の扱いだった。
気の毒すぎるだろ!!
そもそも青年期に入って最初にプレイヤーが殴るのがジルなんだよな、ちょっと抵抗あった。
クライヴやシドたちによって保護され、隠れ家で療養の後、クライヴと共に再びロザリアを訪れる。その後はほぼ最後までクライヴに寄り添い戦う。
励まし、支え、共に戦う、そして真っ直ぐに愛を伝える強い女性といった感じです。
なんとういうかこういうヒロイン像は最近あんまりないかもしれないですが、いいと思います。幸せを祈る他ない…。
主人公的な強さが結構あると思ってて、場面によってはクライヴがヒロイン化してるとこまであるw
子供の頃のロザリア、13年後のイーストプール、さらに5年後の灰の海岸。
ことあるごと二人で見上げた月。
主題歌である<月を見ていた>にクライヴとジルがしっかりと表されてるので聴くたびにうちはもうダメです、解釈がやばすぎる。
彼女にスポットが当たる部分として大きいのは鉄王国のマザークリスタル破壊のあたりですね。

攫われた女子供の命を盾にされ鉄王国の大司祭の言われるがまま兵器たる獣を続けていたジル。
自分が人としてクライヴに寄り添うためには過去と決別する必要がある。
そして舞台は鉄王国のマザークリスタル、ドレイクブレスへ。

弄ばれた命の為、クライヴのように自分の過去と向き合う為に大司祭を討つことに成功するジル。
ここらへん声のドスも利いててえらいかっこよかったです。主人公かな?

自分の為でクライヴの為なんだよな…。
後はやっぱり海岸のシーンですよね。クライヴの項目で書いてはあるんですが。
ジルとしてはシヴァの力を保持したまま最後まで横で戦いたい感じだったんだけど、クライヴが君の分も背負うって言ったもんだからこれね。
あのジルの涙は色々入り混じってるやつですよ。
自分に無茶させまいと想ってくれてる、優しさも感じてる。
でもそれはクライヴが一人で背負って傷つくことでもある。
シヴァの力なくして苛烈な最後の戦いまで。肩を並べて一緒に戦うことは叶わないだろう悔しさ、我慢する気持ち。
嬉しいけど悲しい。切ないなこれ…。素っ裸だけど!(いいシーンです)

それとラスト前のサブクエですね。
それこそ月を見ていたの歌詞にある
嵐に怯えるわたしの前に現れたのがあなたでよかった
これがジル視点から見たクライヴだったのかなって感じの内容でした。
それっぽいことイベント中に言ってる。

頼むから結婚しろ旅をしろ新婚旅行を!!
ゲーム始めたて序盤からめちゃくちゃ暗かったしいっぱい人死ぬし。
こんなピュアな恋愛事情見せられると思わなかった。
マジに幸せになってくれ。
エンディングだとクライヴはどこかに流れ着いてて、ジルは隠れ家で泣いてる。
二人がどうなったかは描かれてないんですよね。想像の翼を広げるしかないんだよな…。

こういうこと言ってるあたり、トルガルとジルはクライヴを見つけ出してくれる。そして旅をするんだ。そう願っています。

・トルガル

犬・・・じゃなく狼。クライヴの父エルウィンが北部遠征の際に群れからはぐれた子狼だったトルガルを連れ帰った。
そしてそれからはロズフィールド家の子供達と共に過ごしていた。
フェニックスゲート事件以後、シドにより拾われ過ごし、13年後の二サ峡谷にてクライヴと再会する。
ところでトルガル連れて歩いてる時ってボタン長押しでわしゃわしゃ撫でたり、おやつあげたりする機能があるんですよ神か?犬好きが開発にいる。

再会のシーンはスッて横に寄り添うんですよトルガル。

シドが言うには感じたときには吠えてたようですが。忠犬の姿、満点。
要所要所で見せ場もあり、ドレイクヘッドでクライヴたちが倒れてる間もただひとりジョシュアが生きていることを見届けてたとこなんかも好きです。

シドが狩りを仕込んでた、にしても戦闘能力高すぎてビックリするんですけどね、ベネディクタ戦の立ち回りとか。
ちゃんと理由はあったようでロザリスでのフーゴ戦の後、シヴァに寄り添う氷狼・フェンリルの末裔だったことが調査により分かります。
複数のドミナントと過ごすうちに能力が変質し覚醒。実質クライヴに近いですよね、犬ドミナントだ。(ざっくりしすぎ)

ちなみにこれ発売前に適当に呟いてたツイ。当たってたので褒めてほしいw

そして立派な大人なので主がイチャイチャしてるときは気を使って寝ますw
できてる!いぬができてる!(狼だってばよ)
そしてラスト直前のサブクエ。

こんなん無理だろ。
再会するまで13年探し続け、それからも5年ずっと寄り添ってくれた。
傍らにトルガルがいてくれて本当に良かった。
EDの遠吠え本当に寂しいので、生きてまた出会えていることを願うばかりなんですよ。

・シドルファス・テラモーン

かつてはウォールード王国の騎士長を務めていたラムウのドミナント。
王国を脱しベアラーやドミナントを保護する活動を続けていた。
もうクライヴの項目で結構書いてるんですがね、人生経験色々あったんだろうなーと思わせる含蓄のある言葉をガンガン呟き、クライヴのその後を作用した重要なイケオジ。
完全に余談になるんですがFFシリーズに数多いるシド。
その中でもシドルファスという名称は16以外だとFFタクティクスのシドルファス・オルランドゥのみになります。
彼は雷神シドの異名を持つ最強の騎士なんですが、その異名とラムウのドミナントを引っ掛けて16でも使えるようにシドルファスの名付けがされたんだと思われます。
シリーズファンの喜ぶ要素ですね、初報のときテンション上がった。
まだ若かった頃のベネディクタを救った話とか、バルナバスの不気味さを感じながらベアラー・ドミナントの差別に嫌気が差し隠れ家生活を始めたところなど本編外でまだ味が出るところ多くて、補完は欲しいですね。
DLC作るならシドかなーみたいなの読みましたけど期待してますw
マザークリスタルの破壊は考えていたけど、無理を続けていた自分の身体がもたないのは感じていた所はありますよね。
クライヴたちなら自分の理想を自らの意志で継いでくれる、その確信からドレイクヘッドの破壊に踏み切ったんだと思います。

見事その名は継がれ成し遂げられました。見てるかシド…。

ミドと一緒にいるシーンがなかったのが心残りって言えばそう。過去話やっぱり欲しいよね。

・ベネディクタ・ハーマン

ウォールード王国の密偵部隊隊長、ガルーダのドミナント。
回想シーンからそれこそベアラーに近い扱いを受けてたんじゃないですかね、そしてそれをシドに救われたと。
ガルーダの力と自らの身体、使えるものはすべて利用してのし上がってきた系の女傑。
やたら飛び出す家畜発言から女アルガスだ!死んじゃうぞ!とキャッキャしてたら案の定だった…w
いやそこまで追い込めとはいってない、かわいそう、因果応報だけども。
バルナバスに取り入り、フーゴをたらしこんで、離反した想い人のシドを憎む。それがスタート時の彼女ですね。
そして拠り所のガルーダの力は蔑視対象だったどこぞのベアラーに吸い取られる。
挙句の果て敗走中に野盗に囚われそうになり、恐怖から精神が壊れ、残っていたガルーダの力を暴走させ顕現、そしてイフリートに討たれる。
いやすごい勢いで転げ落ちていくんだが!?
ちょっと背景が薄いのはやっぱりクライヴの視点からだと遠いんですよねw
シドか彼女の視点から掘り下げがないと、なんですがメインの筋には邪魔になりそうだしなぁ。
召喚獣バトルのチュートリアル、ぐらいの勢いだったし、こんなもんかもしれない。
ドミナントとして覚醒したばっかりに、バルナバスを信じたばかりに、なので彼女もアルテマの被害者ではあるんですよ、悲しいね。

ところで野盗の投げ手斧正確すぎなかった?あんな綺麗に頭に刺さる??(どうでもいい)

・フーゴ・クプカ

ダルメキア評議会顧問にてタイタンのドミナント。
一兵卒でありながらその力で地位を手に入れた力こそパワーな男。
愛するベネディクタの首がシドから届けられたことにブチ切れ、シドの隠れ家をクライヴ一行が不在時に襲撃する。
というか首を送ったのはバルナバス指揮下のスレイプニルあたりの差し金だろうし、結局のところタイタンをミュトスに喰わせる企みに乗ってしまった人。
利用されるだけに過ぎなかったのは哀れだな…。
ロザリス襲撃時のクライヴとフーゴの対峙シーン。

お互いの大事なものを踏みにじられているのでもう相手を討ち倒すしかない。

『―――死んで償え!』
フーゴの方スクショできてなかったんですけど二人でこれを叫ぶのめっちゃカッコいいんですよね。好き。
このゲーム基本的に復讐の否定はない感じがある…まあそうなるだけのことがあるなら致し方ないよね、やったれやったれ!
綺麗ごとがまかり通る素直な世界をしてないんですよ…。
フーゴはここで敗走、戦いの場はダルメキア首都のマザークリスタルへ。 

タイタン戦…大変だったw
めまぐるしく戦うしBGMはノリが完全に14だし(めっちゃ好き)倒しても倒しても続行するし…。
面白かったですけどね、すごい戦いだった。
フーゴは最後まで甘言に踊らされてたな…ベネディクタからの愛もなかったのは哀れだよ、こんな一途なのに。
だからといって何やっても許されはしないので敗れました、それはそう。

・ディオン・ルサージュ

ザンブレクの皇子にして聖竜騎士団団長たる竜騎士、バハムートのドミナント。FF16の中村悠一さん枠。
序盤のオーディンとの戦いから凄腕のイケメン枠だなーって感じだったんですけどもタイタン戦の直後に挟まるカットシーンがですね。

!?

彼氏がいるタイプの中村悠一だった。(言い方)
表向き従者であるテランスの方のキャラ解説にも恋仲って書かれててビックリしましたね、ファイナルファンタジー始まったな。(?)
この後ジョシュアが協力を仰ぎにやってくるんだけど、入るタイミング図ってたんじゃないかな…気が付いて気を使ったんじゃなかろうか。

アルテマを討つジョシュアの目的に力を貸すことを約束するルサージュ卿。
ちなみにザンブレクを穢す闇っていうのが

こいつ(アナベラ)

これには殿下もおこ。神皇妃アナベラとその子オリヴィエ(ディオンの父シルヴェストルとの子)を討ち取る行動に出ます。

※アナベラはフェニックスゲート事件で神皇となる前のシルヴェストルと共謀し、エルウィンの暗殺を企て実行後、ザンブレク神皇妃に納まり、オリヴィエを儲ける。そしてシルヴェストルの信じる星詠みを買収し、ディオンが謀反を企むという嘘を吹き込み新たな神皇をオリヴィエに継承させた。傾国ってレベルじゃない。
こいつ…操られたでもなく最後まで自分本位の血統主義で周りを巻き込んでるから救いようがない。ここまでアレな母親キャラは珍しいですよ!?w

その後クライヴたちがクリスタル自治領の偵察にやってきたときに見たものは暴走するバハムートの姿でした。クライヴの項で前述しております。
バハムート戦も演出めちゃめちゃ良かったですね、マザークリスタルの防衛機能が働いただかで大きな花が咲くんですよ、最高にエモい。
ことあるごとにシルヴェストルやディオンたちが手に持っていた飛竜草と重ねた演出ですね。(これ元ネタはFF5だったりするんで懐かしい)
どうして彼が暴走して自国の民を傷つけるに至ってしまったのかは、助け起こそうとした際にバハムートを吸い取ってしまったクライヴが過去視します。
14ちゃんみたいだ!

アルテマが傀儡としたオリヴィエを操ってディオンの心を壊す為に父殺しをさせる。
そうしてバハムートをクライヴに喰わせる。
ザンブレクとディオンもまたアルテマの犠牲者になりました。
アルテマくんボスらしくちゃんと暗躍してるな。いやそうじゃなく!
可哀想なんだよ。殿下。悪い事してないじゃん・・・。
(お通夜な顔で進めていました)

意識を取り戻し再びクリスタル自治領に足を踏み入れた殿下。
昏倒するも薬売りの少女に助けられます。

蒼穹のファフナーか!?(違う)
あんまりそれっぽくて笑っちゃったんですよね、まあ確かに14のドマでもこれに近いことをやってた、けど。
日本的東方的文化の物品ってヴァリスゼアの外大陸から~みたいな流れがあったので自治領で灯篭を流してるの変だろ!w
それは置いといて。
ここで殿下は過去を受け入れ向き合う覚悟を固めたようで、その足で再び歩み出します。

借りがある、力になると約束した。
ジョシュアとの友情、自分の贖罪、アルテマの打倒。
クライヴたちの力になることを決めたようです、そして。

ネットリした別れのシーン
この二人の恋愛のシーン明らかに筆が乗ってない!?何!?w
クライヴたちのところに行くので世話になった薬売りの少女の助けになってくれと伝えて別れるシーンです。
どういう面持ちで見たらいいんだ!w
ファイナルファンタジー始まったな。(二回目)

ドレイクスパイン前でみんなと共に加勢してくれる殿下。イフリート呼びがめちゃくちゃイケボで好きです。
欲を言えばPTメンバーとして使う機会がほしかったな、カットシーンのたびにジャンプ使いながら戦闘してる様子が超良いんですよ。

マザークリスタルが破壊され待避の際に「余の役目だ。」って言って敵を引き付けるんですが残ってしまうのかってハラハラしてたら。
船に大きく後方跳躍。着地。
イルーシブジャンプだこれ!!?
14の竜騎士触ってると分かります)
華麗すぎて惚れてしまうあんなのってなります、なった。

オリジンへの突入の前に殿下にも、もちろんサブクエがありました。

ここに来て投げつけられた先生と生徒に涙腺がダメ。
罪を贖い命を捨てる、ではなくその先も生きて欲しい。そういった願い。
やらかしたからって捨て鉢になることはないんですわね。
あと突入前にミドからハグされて驚く殿下も好きです、かわいいw
「ここ来たばかりだし余は対象じゃないだ…来たあ…」
みたいな。それかあんまり女子への免疫ないかもしれんなーとw
聖竜騎士団こんなんいるし…

ノースプールの騎士と男娼とかザンブレク軍や聖竜騎士団はきっと男社会なので恋愛とか慕う気持ちは結構同姓同士であるんじゃないのかと名推理が冴える。あっちじゃ全然アリよ。(適当に言ってます)
オリジンに突入するとこも見応えあったし、ゲージがイフリート、フェニックス、バハムートなのもテンション上がる。
あと合体攻撃がトライディザスター。
そんな強くしちゃっていいのかトライディザスターを!?(14勢の感想)
そして。

そして満足して落ちていく殿下。
父に誇れる、友情の為、民の為、世界の為に戦い抜いた姿。
クリスタル自治領に向かったテランスと少女の描写も結局はなかったんですがきっと二人は殿下を見つけて看病してくれていると思います。
先生も飛竜草預かって待ってるからね。生きろ。

・バルナバス・ザルム

ウォールードの国王、オーディンのドミナント。
とにかく終盤までなんなのかよくわかんない人だったんですよね。
やたら裸だったし。
バルナバスがドミナントを集めたり、クライヴと戦うように差し向けたのはすべてミュトスにその力を喰わせる為。アルテマによる指示。なんなら自らさえ最後にはその力を喰わせる存在。
贄の王ってのはそういうことですよね。
だからこそアルテマは母の姿をとって手篭めにしたりしてたわけです。

バブみを感じる王。(言い方)

それにしてもオーディンの力別格すぎてビビリ散らした。さすがに海割るオーディンは初めて見たw

アルテマの言うなり器として完成する為に自我を捨てろとクライヴに突っかかるバルナバス。

生きること生かされること、人としての生の禅問答ですね。
バルナバスはここで自分は人としての生・自我は捨てたって言う…んですが。

《斬鉄剣究極奥義》!
《大斬鉄》…!
大斬鉄返し

!?
なぜファイナルファンタジーのオーディンが斬鉄剣使いなのかは、シリーズ通してそういうもんだから受け入れてましたが、斬鉄剣の弄りが激しすぎて大笑いしてしまった。シリアスなシーンなのに!こんなのFF8以来だよ!w

まあここまでやられたら面白いね、分かる。
捨て去った自我が触発されて目覚め大笑いを始めるバルナバス。
あー。君そういうタイプね??
14でもいました君みたいなの…!になりました。
諦観からの愉悦に狂うタイプの戦闘狂がな!w


めちゃくちゃに自我が強いタイプだった。怖いよー!んで撃破!

オーディンの力を押し付けて満足しながら死。
人の救済を餌にアルテマの傀儡として生きた人生だったんだけど結局楽しそうに終わったなこの人…一番癖の強いドミナントだった…。
面白おじさん過ぎる。

・まとめ。まとめ??

どうやって感想まとめたもんか悩んだのでドミナントにスポットを当てつつ書いて来ました。
そこそこ感想としてあげたかった部分は網羅できたかなと。

ミドとか叔父さんとかオットーとかガブとかアナベラとかまだ書きたい要素はあるんですが、長くなりすぎたんで簡便してください!w
複雑な世界観設定とキャラクターの数が多い群像劇でしたが、クライヴの想いは一貫してシンプルでした。良き物語だった…。
とても楽しい時間を過ごすことができまして、開発スタッフの皆さんに感謝を。
細かいとこもっとこうなればなぁみたいなのは。それはあります、が。
ただ良かったって言う感想文なので、そこはご了承ください。
新たなファイナルファンタジーが楽しく遊べたことが嬉しくてこんな長くなっちゃったんだぜ。

おしまい!!

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