新曲「AUN」を通して音楽制作の話
2月の21日に新曲を配信しました。「AUN feat. zama」配信はこちら
藤本九六介 - AUN feat. zama (OFFICIAL MUSIC VIDEO)
MVに出演してくれたのは行方不レ知くん。撮影場所はそんなに遠くないのに異世界感あって、天国だと錯覚しました。その場所には過去がすごく残されていて、コンクリートで埋められた場所、レンガ、砲台跡、そこに立っているってことが不思議でした。
制作は中野坂上の事務所だったので、これが東京での最後の作品になり、それをzamaくんがポエトリーリーディングするというのは僕たちレーベルの新しい一歩だと思いました。ポエトリーリーディング・ポエトリーラップってジャンルは未知数ですし、分母も小さいと思います。それで成功するなんて本当に大変なことだと思いますが誰もいない場所を歩き進むのは楽しいものです。誰かの歩いた道には歩きたくないですし、GOMESS卒業以降はいわゆる業界的なものからカルチャーの縛りまで関係なくLHW?の好き勝手やっていた第一世代(YAMANE, EeMu, Geskia!, TOFUBEATS在籍)の理念に戻っていくと思います。それも含めて東京を離れました。
この曲「AUN」を作る前にカリフォルニアに住む地元の友人から電話があって、音楽の話になったんです。アメリカでの流行や、日本の音楽に求めていることとかを話してました。「アメリカの日本語じゃなくて日本の日本語がいい」ってニュアンスの言葉にドキッとしました。その時、ちょうどJojiを聞いていて、こういうサウンドに憧れました。でも英語圏の歌ってソウルやブルースにすごくフィットするし、そもそもこれを日本語で歌うの難しいって思いました。
友人との電話で「日本(日本語)を恥じるな」って感覚があって、おそらくですがジャンルを考えて作る時、無意識に海外やジャンルに縛られてしまって、こうじゃなきゃダメだって作ってしまうことがあると思うんです。TrapやLo-Fi HipHopもそうですが、クラブプレイの表現以外においてはもっと自由であるべきだと思ってます。僕がやっていることはナードだし、少数派なんですが評価をいただいたり、仲間からキラキラした眼差しをプレゼントされた時はほんとに幸せですね。
何も考えずに作れたのがこの「AUN」でした。
SNSに慣れすぎて、文章の構築が下手になりました。練習も兼ねて綴りました。
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