世界の森林面積が増えたということ

NASAの調査で、20年前に比べて森林面積が増えているという記事があった。(https://www.forbes.com/sites/trevornace/2019/02/28/nasa-says-earth-is-greener-today-than-20-years-ago-thanks-to-china-india/amp/

主に増えているのは中国とインドだという。両国とも、積極的に植林などの緑化を行ってきた結果とのこと。これは、衛星画像を見ても国という地域に偏在していて、世界的に増えたわけではないと書かれている。

この調査を行ったNASA は、 Moderate Resolution Imaging Spectroradiometer (MODIS)という手法を使い、500m単位でこの20年の比較を行った。それによると、両国は1970〜80年は焼畑などの広大な森林破壊を行なっているフェーズだった。しかし、90年代からは両国とも大気・土壌汚染の対策を進めるように変わったという調査結果だ。

ここからは自分の考えだ。

この調査結果は、いかに環境問題が国などの施策によって変わるか、という良い例になると思う。短絡的にでも、植林などの緑化が世界の環境を変えた、というのは素晴らしい事だと思う。

もちろん細かく見れば、植林された樹種が外来種であればその地域の生態系に悪影響があるかもしれない。在来種だとしても、植生が変わる事で影響を受ける生き物もいるだろう。そういった問題こそが環境問題の難しいところでもある。

でも、その問題の正解は誰にもわからないし、たぶん無い。何故なら元に戻す行為自体も人的なものである限り、大きなくくりで言えば環境破壊と同じ人間活動だからだ。

だからこそ、何もせずにいるよりは、行動し、ポジティブな結果があることが素晴らしいと思う。

希少生物が多くいるアマゾンの森林伐採や各地の砂漠化が止まったわけでもないが、ポジティブの結果が積み重なれば少なくとも今よりは良い地球を後世に残せるんじゃないだろうか。そう思える記事だった。




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