空から競い合うように逃げ落ちてきた雨粒たちがアスファルトに染みこんでいく

あの時、僕の心に拡がった憎しみのように


まぁるく拡がる黒い染み

どんどん、どんどん拡がって

もう元の色が分からない

僕の頬で涙と混ざった雨粒たちが、僕の足下を浸食していく


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