お水の獣道

私は小さい頃から人見知りでした。

そして中学生では人間関係で疲労困憊し高校生になってもそれはチラホラあった。
昨日まで仲良かったのに次の日なんか急にそっけなくなりだす奴とかいなかったですか？


私はそういう時、直接本人に聞くタイプなんですが
聞くと絶対何かあるのに必ず「え？なんにもないよ？」と言う奴いましたよね？ねぇ？！腹割ってくれずにねぇ！？いましたよね？（突然の問いかけ）

被害妄想じゃね？ﾌﾟﾌﾟﾌﾟ…

って思う人が大半だと思うのですが私はそういうのにすごく気付いてしまう。アホなのに。

まぁ色々あって（雑にまとめた）
高校一年生の時にできた彼氏に短期間で振られて初めての失恋大ショック隕石を引きずった事をきっかけに、男子とはおろか人ともあまり話さなくなって、でもバイトは何かしらしてたりで…


20歳の頃にその時バイトしてた所のお姉さんにスナックのバイトを誘われた。

私は小さい頃から母親に居酒屋に一緒に連れてかれたり、この当時も母親は居酒屋を経営していて、よく手伝いに行っていた時だったので 親父ギャグやらカラオケデュエットやら飲みの席には結構な耐性がありました。

なので軽率な気持ちで「やりたい！！」とその誘いを受けました。
時給は1500円…！

しかも私は財前直美さんが主演の「お水の花道」ってドラマがめちゃくちゃ好きだったので当時の私からしたらダブルでヒャッホーウ！でした。
（なぜDVDにならないのか）

そして源氏名を決めて人生スナック初出勤。

結果は地蔵。
私は地蔵だった。　

初対面の人と何を話していいのか分からず、ママが「この子こういう仕事初めてなのぉ」ってフォローしてくれても私はただただ少し微笑むだけの地蔵。

立派な給料泥棒である。

初日は地蔵かまして幕を閉じた。

つづく