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高校生で教わる数学って何のため?

〜「インフォームド・コンセント」って大切だと思う〜

自分が土木工事の設計や測量を仕事にしてきていて「何言ってんだ?」と思われるかも知れないけど、『対数』や『微分積分』って何のために学校で教わる必要があったのだろう?

高校生の時代、工業高校の土木科だったから当然に学校で「基礎解析」や「最小二乗法」などの数学系のカリキュラムを教わったけど、正直苦手でよく覚えていない。

その当時(高校1年生の最初)から思っていたけど、「この勉強は○○を理解するための勉強だよ」とか「××を解析するための算術方法だよ」的な案内くらいあって欲しかったな。

上のことは今風に言うと「インフォームド・コンセント」になると思うが、俺は学生の頃から「生徒(又は学生)は黙って教師の説明を聴いてりゃいいんだ!」的な教え方って、俺は大嫌いだった。

高校を卒業した後、両親や周りの人の勧めもあって4年制で全寮制(この当時は)の建設系専門学校に行ったけど、その学校の数学の外部講師の先生が

「君たち、数学っていうのは物理学、特に君たちが将来仕事で使う力学を解くために必要だから勉強するんだよ。」

と説明してくれて初めて俺はガテンがいったんだ。

でも俺の高校時代の数学教師は「寝ちゃだめだ〜」と、グチャグチャ小さな声で言いながら、達筆すぎて読めない字を黒板に描いていただけだったから、専門学校の時の外部講師の一言は本当に「目からウロコ」だった。

現在、コロナ禍で色んな事を役所や政治家さん達がやろうとしているけど、きちんとした目的説明ってされているかな?

もっと踏み込んで言うと、オリンピック・パラリンピックって何のために、何を目的にして開催するんだったっけ?

感染症対策の成果がなかなか出ないのは、色々な対策実行のタイミングや、色んな人達の思いがあるから仕方ない部分はあると思うけど、片方で「命の危険」を唱えて、片方で「聖火リレー開催」って変じゃないかな?

今更だけど、きちんとした目的説明をしてくれていれば俺の高校時代の数学も、もう少しマトモな成績だったかも知れないな。

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