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初めて日本医療機器学会大会に参加してきました

ご覧いただきありがとうございます。
先日行われた第98回日本医療機器学会大会に初めて参加してきたのでそのレポートを書いてみようと思います。



概略

第98回日本医療機器学会大会は6月29日から7月1日にかけて行われました。
会場はパシフィコ横浜でした。大きめの学会であればお馴染みの場所です。
同時開催としてメディカルショージャパン&ビジネスエキスポ2023も同会場の展示ホールで行われていました。https://confit.atlas.jp/guide/event/jsmi98/top

大会のHPになります。

会場前の写真です

どんな感じだった?

会場自体はアネックスホールで行われており、私はマネジメントセミナーから参加しました。
臨床工学技士として参加しましたが、想像以上に参加者が居ました。
滅菌技師の方も多いみたいで演題やシンポジウムのテーマも滅菌に関するものが多かったです。
滅菌や洗浄については手術室勤務だった時に大変お世話になったので、興味もあり覗いてみたりしましたが「このような考え方で滅菌していたのか」と新たな気づきなどが得られました。
滅菌や洗浄に関するガイドラインなどはさらっとですが読んだことがありますがそれを達成するためにする作業などを始めて知ることが多くて新鮮な気持ちになりました。

もちろん臨床工学のセクションも多様なものがあり、主としては機器管理系でした。
機器の点検や方法など各施設での工夫や手法などの知見を得られました。
業務委託されて医療機器点検を行う方の率直な意見など普段の臨床ではあまり聞くことのできないことが多く聞けました。

意外だったのは医工連携に関するディスカッションや講演が多かった点です。
メーカーの方も参加されているので企業としての意見なども伺うことが出来ました。

ランチョンセミナーが本大会開催中の2日間ありまして、内容もとても良かったです。
一つ参加したランチョンセミナーでは国産手術支援ロボットのhinotoriの話がありました。
ダビンチなどがシェアを大きく占める中で今まで産業用ロボットで多くのノウハウを持った川崎重工と製薬のシスメックスが設立した会社にて手術支援ロボットを制作したようです。
hinotoriの誕生するまでと臨床使用様子などを講演して頂きました。

手術室内での多職種コミュニケーションについてのシンポジウムもありました。
手術室と言うのは多方面で多数の人の力により成り立っているということを再認識しました。
材料部や看護部間でのコミュニケーション方法や滅菌部からのお願い事など色々な角度からの手術室でのコミュニケーションの工夫が感じ取れました。
このシンポジウムで得た考え方としてコミュニケーションスタイルを統一してコミュニケーションを取るといったものです。
何かを依頼するときや故障時の対応の伝言内容やメモ書きのテンプレートのようなものに関してはその手術部全体で統一することでより早く効率の良いコミュニケーションが取りやすくなるということのようです。

一般演題の方は臨床工学系をずっと見ていました。
気になったところはスタートアップ企業?という会社として臨床工学の研究を発表している方がそこそこいらっしゃったところです。
臨床だけの見方だけでなく工学として医療を考えるという点で少し違う視点があると感じました。
作ったものをどのように臨床に生かせるかという点を臨床現場のニーズと合致させることが出来るとこの分野は更に飛躍していくと感じました。


参加していて気になったこと

以前にパシフィコ横浜のアネックスホールで大会に参加したのは記憶が正しければ透析医学会の時だったと思います。
その際は教育講演などが行われていて立ち見の人が多かったと記憶しています。
そしてアネックスホール単体で開催される大会はしっかりと参加したのは初なのですが、机が無くて椅子だけでかつ椅子が連結されている状態だったのでパーソナルスペースが少し狭いかなと感じました。
私はいつも学会に参加する際にはノートPCでメモを取るスタイルです。
膝にのせてキーボード打つことも出来ることは出来るのですが隣の人に肘があったってしまいそうで途中からやめました。
その後は用意していたノートで手書きでメモを残していました。
各会場で大きさが2種類ほどに分かれているのですが場所によっては満員になり立ち見の方もいらっしゃいました。
過剰に立ち見の人が居たりすることはなかったのでキャパシティ的にはちょうどいいのかなと思いましたが、もう少し広いと楽なのかなと思いました。


最後に

学会自体に久々に3日間フルで参加しました。
流石に疲れましたが得るものは多かったです。
卒業した大学の先生にもお会いできて対面の良さも感じました。
オンデマンドの参加も出来るようなので気になった方はHPより参加登録をしてみてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。

CEねこやなぎ

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