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2023年度心電図検定1級単独反省会

ご覧いただきありがとうございます。
心電図検定を受検された方、試験関係者の皆様、お疲れ様でした。

先日の12月9日に行われた心電図検定1級を受検してみての反省などを記事にしたいと思います。


ひとまずの感想

初めての心電図検定1級受検でした。
正直な感想は「難しい」の一言です。
SNSなどを見ると易化だったらしいです。

勉強自体はそこそこ期間を取って細かくしていましたが、途中でこの勉強量と質で良いのかどうかが分からなくなり迷走していました。

幾分、どのような範囲でどこまで問われるのかが未知数だったのでどこまで勉強して覚えれば良いのかが分かりませんでした。

よく言われる頻出問題や特徴的な心電図波形などは覚えていたつもりでしたが、基礎から発展をかなりさせて出題されたという感じでした。


出題問題に関して

復元問題などが出てくるかもしれませんが特徴的だったと感じた問題だけ上げていきます。

・ペースメーカの作動状況を問う設問
これは2問ほど出題されていましたが、想定していた通りでした。
心電図波形上で原疾患らしきものとペースメーカがどのモードで作動しているかの設問でした。

・選択肢にペースメーカ移動と移動性ペースメーカがあった設問
これに関してはペースメーカ移動という言葉を知らなかったので恐らく取れていないと思います。心電図の波形的にはP波の変化がありましたが、どこからが移動性なのかが分かりませんでした。

・高度房室ブロックと完全房室ブロックのどちらかを問う設問
どこからが繋がっている波形でQRSの形が変わっているかどうかを判読する設問だったと思います。
この設問に関してもまったく自信がありません。

・PAC起源とPVC起源の設問
これらは合わせて3問くらい?出題されていたと思います。
しっかりと心臓の解剖が分かっていて起源の方向を示す波形がどっち向きかを判読する設問でした。
覚えきれていれば自信を持って解答できますが、あまり聞かない「左心耳」という選択肢があり、混乱しました。


勉強方法について

自作資料を使用していましたが、途中でこれでいいのか分からなくなり受検の1週間前くらいに作り直しました。
これはかなり失敗でした。
自分で作った資料ですが覚えきれていなかったです。

自作資料を作成している途中で感じたこととして日本語のみの資料だとすこし厳しいという面があるのではないかという点です。
もちろん素晴らしい資料などを作成して公開してくださっている方々のお陰で勉強できているところもありますが、どうしてもネット上だけだと想定していた難易度の心電図波形を探すのに苦労しました。
そう言った意味では英語にも慣れながら資料を見つけられたほうが良いと感じました。

覚えると同時にアウトプットする必要があると感じました。
特に問題演習が足りてないと感じました。
問題集に関してはまた記事にするかもしれませんが、持っていた本の他にER心電図応用編を購入しました。
実際にこの本はかなりのトレーニングにはなりましたが、トリッキーな問題などは少ないので基礎固めには良さそうでした。

では他に問題演習が出来そうな本があるかどうかですが、1級レベルの問題集は他にあまりなさそうに感じます。
この辺りは手を出していない問題集を探し出すしか無さそうです。

また、資料や参考書以外の心電図波形に多く触れることが必要だと感じました。
明らかに経験値が足りていないと痛感したのと同時に判読する量を増やすべきであると感じました。


会場について

今回はTOC有明で受検しましたが予想通り時計がまったくありませんでした。
試験開始後に監督官の方が30分ごとと残り10分のところでコールしてくださいましたが、それを全く知らなかったので残り60分のところでアナウンスが入った時は驚きました。
集中しているところで時計をあまり意識しなかった時間なのでありがたいといえばありがたいですが、少しヒヤッとしました。

人数としては恐らく借りているフロアすべてが埋まっていたので相当な受検者数だったと思います。
それだけ注目されているということですね。

TOC有明の会場では以前はなんだか隣の席との間隔が狭い気がしていましたが、今回は広く感じました。
一番前の席だったので前との閉塞感は分かりませんが余裕がある席取りだったと思います。


今後の方針

恐らく受かっていないので、もう一度1級対策をしたいと思います。
取り掛かるべきは自作資料の再見直しとインプットとアウトプットのバランスをどう取るかを考え直すことです。

正直なところ受検後にここまで自信がない試験は久々です。
勉強すればするほど不安になっていたので解放された感はありますが、半分開き直っている感じです。
初受検ということを言い訳にはしたくありませんが、良い体験になったと考えています。


最後に

しっかりと準備をして臨んだつもりでしたが、足りていませんでした。
めげずにこれからも努力していきたいと思います。

ちょっと気になったところとして(会場内で話していたわけではないですが)「心電図検定は合格してもあまり意味がない」ということがちらほらあったところです。
理由は身につかないとか忘れるからとかでした。
なぜ受検するのかを考え直させられますが、私の考えとしては「分かりやすい目標があったほうが勉強するし、楽しい」です。

実際の臨床で役に立つのかなと思うこともあるかもしれませんが、一度苦労して身につけたものは簡単には落ちていきません。
勉強を継続しながら生活していけば1年後や5年後にやっていて良かったと感じると思います。

少し長い記事になりましたが、ぜひ皆様の感想などもいただけると嬉しいです。
最後までお読みいただきありがとうございました。

CEねこやなぎ

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