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Claw44であそぼ。①(導入編)

はじめに

一日で一番手に触れているものはキーボードという思い込みから、不便さを克服することにより得られる快楽を毎日満喫するために小さなキーボードの導入を思い立ち、2022年12月にClaw44の購入を決意。プログラミングと自作キーボードの知識ゼロから始めた自作キーボード素人によるClaw44カスタマイズの奮闘記を綴っていきたいと思います。

Claw44とは

Claw44は分割型・40%自作キーボードで、開発者のyfukuさんのショップDaily Craft Keyboardで購入できます。現在のバージョンはv3で、猫山王が購入したのもv3。

Claw44を選んだ理由は、40%かつ分割型で親指キーが左右4つずつ配置されていて親指の活躍が大いに期待できる点、拡張プレートなるものが用意されていて、素人の猫山王でも将来的に簡単にロータリーエンコーダーを付けることができるだろうということです。
そもそも不便さを追求するなら30%という選択肢もありますが、あくまで在宅ワークでの利用を前提とし、ある程度の記号キーもメインレイヤーに配置した上でワンアクションで使いたかったので、5列x2の10uは当時のスキルとアイデアでは実現困難と判断し、最終的に6列x2の12uの40%に落ち着きました。また、不便さの克服による快楽を得るためにも今までとは異なるジャンルのキーボードということで分割型を中心に探しました。

事前準備と組み立て

Claw44は自作キーボードなので、購入してそのまま使えるというの代物ではなくバラバラでやってきます。そのため、自身によるはんだ付けと組み立てスキルが要求されます。yfukuさんのショップでは組み立てサービスもご準備されているので、はんだ付けに不安のある方は組み立てサービスを利用することもできます。とはいえ、ビルドガイドが非常に親切なので、はんだ付けと組み立ては自身でも可能。
ちなみに、猫山王のはんだ付けスキルは小学生以来でClaw44の組み立てのために道具をいちから揃えた素人ですが、不便さを克服することによる快楽を得るためにも自分ではんだ付けをしました。事前予習としてYoutubeによるE-learningと練習キットによる予行演習を行い、ビルドガイドを熟読してイメージトレーニングをしっかりしました。また、時間のある真夜中にビルドガイドに従って落ち着いて作業することで明け方までにはんだ付けが完了し、PCに接続して全てのキーが問題なく反応し最高の達成感を味わうことができました。
とはいえ、はんだ付け素人なので、当然にフラックスやはんだ吸取線なるものも事前に購入して万全のバックアップ体制を構築しておきました。また万が一の保険として、はんだ吸い取り機の購入も真剣に考えましたが、入念な事前予習と本番の気合いで、仮に本番で失敗しても補修部品も販売されているので何とかなるだろうという素人判断から、はんだ吸い取り機の購入を見送りました。なちなみに、購入した道具一式を下記にまとめておきますが、あくまで素人選定なのでもっと最適なものがあれば是非教えて欲しいです。
はんだごて:HAKKO FX-600、こて先:T18-C2、こて台:HAKKO 633
はんだ・はんだ吸取線:goot、ピンセット:HOZAN PP-112
フラックス:HOZAN H-722、フラックスクリーナー:サンハヤト FL-L15

その他キースイッチやキーキャップも別途準備する必要があります。こちらは完全に底なし沼なので詳細は割愛します。ちなみに猫山王のClaw44のキースイッチ遍歴は、BOX  Jade → Kiwi Switches → Epsilon → Oil King → Black Lotus → Kiwi Switches(いまここ)です。

実際に使用してみて

購入から1年以上経った今でもメインで絶賛大活躍中。また、親指を大活躍させてレイヤーも駆使しながら不便さを克服することにより得られる快楽は何物にもかえがたいものであり、使いこなせるようになってからは日常の道具から自分の体の一部になったともいえる錯覚がいわゆる快適なキーボードライフであり、沼にどっぷり浸かっているという感覚なのでしょうか。とはいえ、それまでのメインキーボードがLogicool K295、Keychron K2、Kemove DK61とどんどん小さくなっていったとはいえ、あくまでロウスタッガードの一般的な配列でした。そのため、分割型・40%・カラムスタッガードのClaw44を使い始めた当初の不便さは最上級そのもので、その最上級の不便さを克服するための約1か月にも及ぶ毎日の高地トレーニングも非常に楽しく有意義な経験でした。
自作キーボードは敷居が高いと思われている方にとって、一日で一番手に触れているものはキーボードということで、不便さを克服することにより得られる快楽の世界への入門のための勇気づけとなれば幸いです。

次回

さて次回はレイヤー数を増やした時の奮闘記をお届けします。40%となるとレイヤーを駆使することなり、限られたレイヤー数でキーマップを煮詰めていくという過程は、これまた不便さを克服することにより得られる快楽を味うことができます。さらに加えて言えば、レイヤー数を増やすことそのものが新たな世界の幕開けともいえるでしょう。



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