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自己紹介的に(大学職員インタビューアンケートから)

玉山さんの記事から、個別に回答してみようと思って書いてみました。


・あなたの所属を教えてください。

2023年4月1日現在で企画系の課に所属しています。国立大学法人です。

・あなたが何年目か教えてください。

2023年4月1日現在で採用から10年以上15年未満です。

・あなたの属性を教えてください(理系・文系等)

いわゆる私立文系に分類される学部にいましたが、内容としては数学等も使うのでストレートな文系でもない、「どちらかというと文系」です。

・あなたの属性を教えてください(新卒・中途等)

新卒です。

・あなたの属性を教えてください(学士等の学歴)

学士です。

・あなたが大学職員として働いている中での感想を教えてください(○・△・×)

↑↑かわいい顔文字みたいになってしまった(/・ω・)/

楽しい
○ 
今の仕事はつらいこともあるけれど楽しいです。

続けたい
○ 
ポジティブな気持ちで続けたいと思っています。

未来は明るい
△ 
明るいか明るくないかというよりも、明るくしていかなければならないという気持ちが強いです。

人間関係が良好 
△ 
一概には言えないのですが、前の職場は非常によかったのですが今の職場は割と部署間の敵対意識や壁のようなものを感じます。なんでだろう。

自分に合ってる
△ 
本当は人と関わる仕事は向いてないなと思うけれども何とか適応してきていると思っているところです。

成長できている
○ さすがに外部出向2カ所、職場は4機関目でここしばらく同じ系統の業務に携わっているので成長していると思いたいです。

休みが取れている
○ 休みはとりやすいと思います。もちろん業務の状況を踏まえて取得しています。

学生のために働けている
△ 部署としては学生との絡みは全くないです。ただし、執行部に近いところにいるため、執行部の決定事項が学生に影響するという意味では学生のために働けているかもしれません。(ただし執行部が本当に学生のためになる決定をしているかどうかについては微妙だと思う。)

高度なスキルが必要である
△ 高度なスキルが必要になってきているかもしれないな…とは思います。とはいえ、必要なことについては調べたらすぐわかる時代なので、調べるスキルさえ身についていたら何とかなるのではとも思うところです。

業務時間外にも勉強が必要である
△ 職員有志の勉強会があり、それに参加はしていますが、別に勉強がすごく必要というわけではないと思っています。半分交流、半分が勉強というか知識を増やすために参加しています。

・現在、働いていて不満なことを教えてください。

執行部の方向性が誤っているときに、職員の管理職が止められない、力がないことにイライラしてしまいます。
現職場は事務組織の上に理事や副学長が配置されており、そこが強いことから部長級と課長級が空気になっています。
理事や副学長も経営やその分野のエキスパートでもなんでもない素人なのに、部長・課長が理事・副学長の立場や地位にひれ伏して自分たちの意思や責任を放棄していることが常態化していて非常にまずいと感じています。
部長級と課長級が空気のため、横のつながり(部署間のつながり)が少なく、部署横断の業務や部署間での業務のやり取りが極端に少ないことから業務がうまく進んでないと実感するのも不満です。
以前勤務していた職場ではそんなことはなく、部署間でいろんなやり取りができて業務がやりやすかったなと思うことが多々ありました。
大学ごとに組織体制や醸成されてきた文化が違うので、国立大学法人だからとひとくくりにはできません。

・大学で働くことの魅力を教えてください。

人材の輩出や研究成果を生み出すといった、現状維持ではなく社会にとってプラスになることを行っている場に携われているということでしょうか。
国立大学法人の職員は公務員試験と並列に扱われることが多いのですが、行政と違う点は上記だと思っています。
また、ちょっと不思議な方もいるにはいますが、研究者という身近にはあまり存在しない、エキスパートと関われるというのも面白いです。
多くの研究者(教員)と関わることはないのですが、元教員である理事・副学長と話すとご自身の専門分野に関する話を聞くことができたりするので、とても面白いと感じています。
ちなみに職員有志の勉強会について少し前の質問で触れていますが、本学には高等教育を専門とする教員がおり、勉強会のアドバイザーとして参加していただいているのと、毎回色々な話を聞けて面白く、学生時代のゼミを続けているような感覚です。

・大学職員として実際に働いてみて、働く前に想像していたこととギャップはありますか。また、それはどのようなことですか。

  • まったくもって学生と関わる機会がないということ

  • 想像以上に業務の幅が広いということ

  • 年齢が高い職員は高卒が多いということ(大学なので大卒ばかりだと思っていた)

  • 研究者として実力があっても経営は全然ダメな執行部がいるということ

  • 割と自由度が高いということ

採用されてから学生と関わった業務はほとんどないです。
業務の幅は学生対応から学長対応、附属病院があれば患者さんともかかわるし、それも全くなく職員や教員だけと関わるという業務もありますのでかなり広いです。
以前の職場では、課長補佐・副課長級以上(概ね40代中盤以上)はほぼ高卒の職員という構成になっていたりしました。しかし現場が長いのでとても頼りになります。
執行部に関してはこれまで根拠を積み上げて研究してきたのに経営に関しては経験と勘と度胸(KKD)で押し進める人達のなんと多いことか・・・という印象です。自分たちが学生だった頃の40年くらい前の考えで進めたらだめだと思うんですけどね。

・大学職員として働き始めてからこれまでで最も印象に残っている 又は 最も楽しかった仕事について教えてください。

仕事が楽しいという感覚はあまりないので何とも言えないですね。
出張は毎回それなりに楽しいと思うのですが、認証評価機関出向時の訪問調査に関する出張は全然楽しめる余裕がなくとてもつらい仕事でした。調査も適切に進めなければいけないし、評価委員のアテンドもしないといけないし、メンタルがやられそうになりました。得意な人はとても楽しいらしいです。
文科省研修生はイベントに駆り出されることもあったのですが、とあるイベントでたまたま配置された場所で警備をしていたら上皇上皇后両陛下の生のお声が聴けたことが印象的でした。

・学生時代 又は 前職の経験で最も役立っていることを教えてください。

何でも勉強は役立つというか、何が役立つか分からんもんだなと思うことが多いです。
結構役立つと思うのは出向先やその他の交流で作ったつながりが大きいと思います。他大学の方に「実態はどうなの?」って聞けるのは業務を進めるにあたって参考になることも多々あるので、繋がり作っておいてよかったと思いました。
学生時代はデータ分析をかじるゼミにおりましたので、データ分析結果をパッと出されたときに読むのに苦労しないという点は役立ってるなとは思います。

・大学で働くことを通じて、成長したと思う点があれば教えてください。

基本がダメ人間なので、いろいろ成長させていただいています。
働くうえでのマナーやコミュニケーションも得意ではなかったし、基本的なソフトの使い方も学生時代までとは全然違うスキルが身に着いたと思います。
DXを進めることになって久しぶりに開発っぽいことをやってみたりもしました。
電話はいまだに苦手ではありますが、読む原稿を用意したり、復唱して確認したりという基本を守れば怖くないということで徐々に慣れていくようにしています。
「事務職員」というような、手続きを事務的にする部署ではないところに長く所属していることもあり、高等教育の知識を得たり、それについて考えるということも業務の大半を占めているため、高等教育について多少なりとも知ることができているのではないか(まだ全然足りないが)とは思います。

・大学職員として働く上で、必要だと思う能力と理由、可能であれば具体的な状況を教えてください。

コミュニケーションだと思います。が、コミュニケーションを能力というのかは微妙なラインです。
だってコミュニケーションなんて生きていたら誰かしらと行うことになると思うのであえて能力である必要はないと思うので…今の職場は挨拶をしないタイプの人が多く、そういうところから人間関係がうまくいってないような気がします。まぁ因果関係は分かりませんが。

・大学職員に向いているのはどういう性格だと思いますか。

自分ができていない点を踏まえて、「ここができるようになると職員としての仕事がしやすくなるのではないか」と思うのは、「すぐ動く」です。行動力があるタイプの人がいいと思います。
行動力があるというのはすぐ何でもやるということではなくて、一旦自分で考えたり、調べたりという一歩が早いというのも含まれていて、すべてやるというわけではなく考えたり調べたりした結果で「やらない」という判断をできるというのも「すぐ動く」に含まれます。
時間が有限ですし、仕事はたくさんあるのでそれを適切に捉えて判断していくということがさくさくできると良いと思いました。

・1番行きたい部署とその理由を教えてください(今の部署でいい場合はその理由も)

いまの部署でいいかな、とも思うのですが、広がりがないので異動しなければならないというところが今悩みどころです。
どの部署ということはないのですが、変な人がいない部署がいいというのが本音です。ものすごく忙しくても、信頼できたり尊敬できたりする先輩・後輩がいれば何とか乗り越えられるということもあります。人が大事だなとしみじみ思うことが多いです。
また、今持っている自分の知識が業務の3分の1くらい使えて、残りの3分の2はまた新たな知識が得られるようなところがいいなと思います。

・あなたにとって大学とは?漢字二文字でお答えください。

修行

※決して厳しい環境に置かれているからという意味ではなく、修行が足りないのでということです


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