短歌まとめ2

最近また短歌を書いてXにあげて、それが溜まってきたのでここにまとめます!気に入ったのとかあったら教えて貰えるとありがたい!


目薬を差してるときの顔くらい無防備なまま夏を迎える


美川さん本当に聞きたい美川さんことは手紙で美川さん美川さん


彼に慣れる時間のあいだも雪は降り約2回ほど君を想った


姉さんと僕らが大きな間違いをしている世界は風船の中


顔の無いそいつが指輪を嵌めるのを浮かべるオレも一般男性


別段言うこともないのにマイク持つ「成人式に、荒れに来ました」


「息子がさ、空を黒色で描いたんだ」部長の声に重なる飛行機


死に際に思い出したいから犬飼って猫でもいいよリスでもいい


花火のよう一発響いた君の声「向こうに行っても、寝癖が見えそう」


片方がりんごで片方みかん5個誰も傷つかないトロッコが往く


「前の車、わナンバーだよ」「わナンバー?」「借りてまで海に行きたいんだよ」


そうだなあ、この絵にタイトル付けるなら「織田信成が泣いている顔」


当店は食券制になってます、キスをするならお先に券を


石切りをしている君の背中越しうるさい名前のマンションが建つ


「こち亀の泣ける回って何だっけ?」「あれだよ、煙突、煙突のお化け」


「それ何てエロゲ?」と言った時間分電流を体に流していきます


踏切の向こうに見える傘一つ開かない限りは夢が見れるのに


説明書読まずに進むプライドがなだらかな道を茨にしている


「もっとこう、草とか変えたら出るかもです」牧場体験十六日目


ヤギさんが届いた手紙を食べたのは便箋で個性を出してきたから


割った花瓶の色を思い出しながら神社の鳥居をゆっくり跨ぐ


ウッディの靴に入った名前くらい貴方のことが大切なんです


もう芯が出ないことなど分かっててカチカチ世界を芯で突いてる


「高いとこ出ないんだよね」と君が歌うおそらくボカロと思われる曲


「お客様の中でテレビに詳しくて、いいともの最後を語れる方?」


大鍋に映る私が泣いていておばさん今日で給食辞めます


「熊が出た!」と言うけど熊からしてみれば「出た!ってちょっと、酷くないですか?」


「太陽が眩しかった」と口にして埃の被ったギターを取り出す


さくらさん!あなたは「あたしゃ」と言うことで、ズバリ!俯瞰をしてる気でしょう!


笹舟が岩で詰まっているような感覚のまま季節が終わる


黒に近いけれど黒とは言い切れない「途中」且つ「失敗」の絵の具を見てる


「強さ」という世界で一番売れていて世界で一番脆い物差し




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