セドナが来る時に、また
少し陽が傾いてきた午後4時。砂浜には、もうヨウちゃんとデンちゃんの2人がいた。子供みたいにはしゃいでいる。大学で知り合った友達だ。卒業してから10年経ったが、毎年夏の終わり頃に、この砂浜で待ち合わせしている。
車から降り、助手席に置いていた大きな花火セットをひっぱり出す。花火を用意するのは、いつも私の役目だ。2人は、来てくれるだけでいいと言うけれど、私は毎年買っていくことにしている。
肩掛け鞄の中身を確認する。招待状が2通、しっかり入っていた。車のドアを閉め、砂浜へと歩く