フォローしませんか?
シェア
やっと実現する冒険旅行と、これから来るお客さんに胸を踊らせながら、スパゲッティを茹でる。…
夜行バスに乗り込み、自分の席を見つけた瞬間、スマホが震えた。慌てて席に座り画面を確認する…
お客さんを見送った午後六時、閉店の札を玄関に下げた。今日もスープのほとんどが売り切れだ。…
初めて見た大型客船にたじろいだけれど、船の中に入ってしまえば、それほど緊張しなくなった。…
旧式の超立方体型四次元プリンターの充電が完了した。電源ボタンを押すと、懐かしい起動音がす…
地面に這いつくばりながら、マンホールの上はもう絶対に歩かないと誓う。 昨夜降った雪を避け…
人間のほうが犬に散歩させられている。今の私の状況を見た人は、絶対にそう思うだろう。いつもの早い時間帯。変わりない散歩コース。一体何に興奮したのか分からないが、柴犬のコマちゃんが急に走り出してしまったのだ。 「コマちゃん!ストップ!ストーップ!」 小さい身体に無限のパワーを秘めているコマちゃんに引きずられていく。ハーネスの紐を放すまいと必死になっていると、周囲がだんだん見慣れない景色になってきた。 やっと止まってくれた。息を切らしながら辺りを見回せば、川沿いに広い空き地が
窓辺の猫は、窓の外を覗くようにプログラムされている。おお、ちょっと詩的ではないか、と頭に…
椿の造花の中でうとうとしていると、僕そっくりの仲間も入ってきた。軽く挨拶した後、足と足を…
家で適当な夕飯を済ませ、ソファでスマホを見ていると、何か忘れているような気がしてきた。 …
今朝、娘から絵ハガキが届いた。美しいレンガ造りの洋風建築物が写っている絵ハガキの隅には、…
メトロノームの音に合わせて、黒猫の尻尾が揺れる様子を見ている。もう何時間、経っただろうか…
本日はチャレンジングなことをしてみよう、ということで20字小説を4作、お送りします!斬新で…
睨み合う二人を前にして、私はおろおろしているばかりだった。研究所の門の前で、西先輩と境井先輩の大喧嘩が始まってしまったのだ。 とりあえず、人目を避けるために二人を引っ張って移動した。落ち着け、と自分に言い聞かせながら。 団地の屋上で、秋空を見上げる。ちょっと寒い。握り締めたスマホを確認してみるが、まだ先輩たちからの連絡はない。 あの大喧嘩からしばらく経ったが、まだ二人は冷戦状態らしい。次元潜水という様々な次元を往来する技術で、独自の研究をしている西先輩。その手伝いをして