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オリジナル小話の詰め合わせ

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数分で読めるオリジナル小話をまとめました。 SFジャンルの小話が多めですが、コメディや温いホラーなどの様々なジャンルの小話が混ざっております。 主に平日午後8時、9時頃に更新して… もっと読む
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2022年6月の記事一覧

瑠璃色とまるパレット

ノートパソコンを閉じた瞬間、懐かしい日の光を浴びたくなった。自室の机の上に散乱する仕事用…

水月suigetu
1年前
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トリトンの鬼さん、こちら、駒の鳴るほうへ

とある真夏の夜、鬼がやってきた。普通の人みたいに、縁側に腰かけていた。 夏の夜だというの…

水月suigetu
2年前
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墓バー・ロータスの夏

ヒグラシも無言を貫く、蒸し暑い夏の夕方。久しぶりに会った友人の雫さんと剛さんと、一杯飲み…

水月suigetu
2年前
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ジャメブの箱から、初めまして

書き込みで真っ黒になっている台本に挟んでいたチラシを手に取る。”ジャメブ劇場、ファイナル…

水月suigetu
2年前
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ごめん豆腐の笛の音

ペ~、ピ~。低い音と、高い音。2つの音がのんびりと伸ばされて、少しの時間を置いてから、ま…

水月suigetu
2年前
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月光がトライアングルに落ちたら

白いシーツの上に、三角形の紙片がいくつも落ちていた。 すぐに拾い上げようとするが、指先は…

水月suigetu
2年前
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社の恋文カプリッチオ

鼓膜に突き刺さるような電子音を止め、唸る。目覚しアラームを止め忘れていた。予定の無い休日の午前中は寝て過ごすに限るというのに、いつもの時間に起きてしまった。 足を軽やかに蹴り出して、近所を歩く。電線が濡れて光っている。雨が降っていたらしい。 すれ違った見知らぬお爺さんに頭を下げられ、会釈する。ランニングする人の後姿はどんどん離れ、新聞や郵便物が各家に届けられる気配がする。 朝の散歩って、こんな感じなのか。意外と賑やか。生粋の夜型人間の私にとって、こんなに穏やかな朝の散歩