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オリジナル小話の詰め合わせ

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数分で読めるオリジナル小話をまとめました。 SFジャンルの小話が多めですが、コメディや温いホラーなどの様々なジャンルの小話が混ざっております。 主に平日午後8時、9時頃に更新して… もっと読む
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2022年2月の記事一覧

あらまほし鈴蘭の星目薬

「大変。ビッグバウンスが起きてしまう」 月に1回、いつもの喫茶店のいつもの席で待ち合わせ…

水月suigetu
2年前
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6号車にて天使のお通り

改札機の前の行列はどんどん進んでいく。早くこの出張用の重いスーツケースから解放されたい。…

水月suigetu
2年前
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ねむれ、ねむれ、ヒプノシスの手に

「おはようございます」 「……ああ、おはよ……ふぁ~ぅい……」 目の前の男性患者の大きな…

水月suigetu
2年前
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枯れ木に虹のオリジンを

「一、十、百、千、万、……万?」 ずらりと横に並ぶゼロ。思わず口に出して桁数を数えてしま…

水月suigetu
2年前
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化石乱舞する夜会

フロア中の照明が一気に落ちた。真っ暗になってしまうかと思ったら、意外と明るい。大きな天上…

水月suigetu
2年前
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ダークマターの奇々怪々タルト

完成間近のショートケーキが、目の前で宙を舞う。 あ、と言う間もなく、手作りのスポンジとク…

水月suigetu
2年前
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爪の色相環は大団円

パソコン画面に文字を増やしていく作業に疲れ、窓を開けてベランダに出ようとすると、突然の強風で目が乾いた。ああもう少し、真っ青な空を見ていたかったのに。 慌てて窓を閉めて、両目を抑える。じんわり眼球が潤うまで待って、両手を離した。なんとなく、爪先を見た。 鮮やかなオレンジ色だ。両手の爪がオレンジ一色。朝からずっと。私の爪の色は毎日、朝になるとランダムに変わる。もちろん、マニキュアを塗っている訳ではない。数人の医者に診てもらったが、爪の病という訳でもないらしい。 床に座り込

子牛の件とクリームシチュー

モォ~モォ~、ヴォ、モォ~ 突然の牛の来訪で、寝起きの頭に一気に血が通った。素早くドアを…

水月suigetu
2年前
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仮想のアガベが花笑む時

三m四方の大きなスクリーンに映し出された、荒野に生えるアガベの葉をよく観察する。 葉の先…

水月suigetu
2年前
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