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オリジナル小話の詰め合わせ

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数分で読めるオリジナル小話をまとめました。 SFジャンルの小話が多めですが、コメディや温いホラーなどの様々なジャンルの小話が混ざっております。 主に平日午後8時、9時頃に更新して… もっと読む
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2021年12月の記事一覧

星のフューネラルに最後尾は無く

イスの背もたれに寄りかかり、小さい液晶画面の窓から宇宙空間を眺める。 宇宙のどこかにある…

水月suigetu
2年前
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怪盗コレクターは快刀乱層雲を断つ

寒くて、トートバッグの持ち手を握っている右手と、傘の柄を握っている左手がかじかんでいる。…

水月suigetu
2年前
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雪うさぎの暖炉会議

頬と鼻が冷たくて、アラームが鳴る前に目覚めた。 身体を震わせながらカーテンを開ければ、ベ…

水月suigetu
2年前
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中空でリングワンダリング

まだ新人司書だった頃、薄暗い地下の閉架書庫で本を探していた時、背表紙が異様に光る本を見つ…

水月suigetu
2年前
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ノクターンさすらう夜の迷路

宇宙船内のBGMは、ずっとショパンのノクターンだ。 単独での火星探査。それも、あの因縁深い…

水月suigetu
2年前
66

幽霊星と氷星の清福

何世紀も前に、爆発して宇宙から消えたと思ったら、蘇った星がある。 虹色の輪っかが星の周囲…

水月suigetu
2年前
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ひょうたんからデビル

「兄さん、本当に人間界に行ってしまうんですか?」 「行くぞ。悪魔とも呼ばれた俺の力を、また人間に見せつけに行く!人間界で完璧な邪神に戻れたら、お前に真っ先に知らせるよ。そうしたら、お前も瓢箪の外に出てくるといい。また兄弟で大暴れしよう。怨霊を引き連れて、災禍と邪気をまき散らそうじゃないか」 「気持ちは嬉しいんですが、僕は遠慮しますよ兄さん。何だか僕はもう、人間界で暴れたい気持ちが失せてしまったようで。ここで、兄さんの吉報を待ってます」 弟は大きな欠伸をした。 「我らの

明星包むロールキャベツの三幕

一枚目 ロールキャベツが、目の前でほどけていく。キャベツがするするとフォークに巻き取られ…

水月suigetu
2年前
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雪にしみいる、蝉の声

白い参道をゆっくり歩く。 葉を落とした木々たちが、両脇に立ち並んでいる。雪が枝にたっぷり…

水月suigetu
2年前
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