どうにか観てもらいたいアニメ 第1回 SHIROBAKO

アニメは結構観ているので、おもしろかったものを紹介していきたいと思います。どんなものが好きなのか傾向が分かるよう箇条書き。

・SHIROBAKO
・BANANA FISH
・ヨルムンガンド
・ヴァイオレット・エヴァーガーデン
・宝石の国
・プラネテス
・SSSS.GRIDMAN
・新世界より
・91DAYS
・落語心中
・STEINS;GATE

今回は一番好きなアニメ「SHIROBAKO」を詳しくご紹介します。

好きすぎて何十回も観てしまいました。

漫画「編集王」や「重版出来」も大好きなので、僕は「お仕事アニメ」が大好物なのでしょう。

本作を一言で説明すると宮森あおいという新人が様々なトラブルを乗り越え、一人前の制作進行に成長していく物語です。

僕がこのアニメを愛するポイントはいくつかあります。

①業界を疑似体験でき、魅力的なクリエイターたちの価値観に触れられる
②次々襲い掛かるトラブルと解決のサイクルがエモーショナル
③「何の為に仕事をするのか?」というテーマにカタルシスがある

①の「業界を疑似体験」について補足ですが、あくまでエンタメ作品なので「リアルではない描写」もあります。
ですが、クリエイターが持つ「価値観」や「心情・性格」はリアルで「こういう人いるよね(笑)」「そんな考え方があるのか」「共感できる」など様々な価値観に触れさせてくれます。
共感できる価値観、新しい価値観との出会いは驚きや発見、納得感があって気持ちいいものです。

②「次々襲い掛かるトラブルと解決のサイクルがエモーショナル」つまりエンタメ感が強いということです。
そもそも世のお仕事というものは毎日のように大小様々なトラブルが起こっているもので、それを題材にしている特性上、短いスパンで次々と事件が起こります。この緊張とトラブル解決時の快感が連続することで、物語への求心力を保ってくれています。

③「何の為に仕事をするのか?」は実はこのアニメのテーマだと思われますが、いちクリエイターとして、いち社会人として、とても共感でき、カタルシスを覚える部分でした。
創作メモでも語ろうと考えていますが、僕は何かしらの行動を起こす際「目的」や「動機」がとても大事だと考えています。
「動機」如何でそのクリエイターがどうなっていくのか……どういったものが創られるのか、そのクリエイターの未来や作品のクオリティが大きく変わると考えています。

宮森あおいは最初、明確な動機を持っておらず、周囲の友人と比較して焦りを覚えます。ですが、真剣に考える暇もないくらい仕事に追われ、嵐のような毎日を送る中で、少しずつ自分なりの「何の為にアニメを作っているのか?」を見つけていきます。
宮森あおいの悩みが解決され、一つの答えを見つける様……心の変化・成長は、彼女に共感してテレビの前に座る視聴者にとっては大きなカタルシスになります。
ただ単にアニメ業界で働く疑似体験ができるだけでなく、仕事に携わる人間としての成長過程を疑似体験できるということが、この作品の大きな魅力なのではないでしょうか。

なお、上記ページを見ると分かる通り、本作は登場人物がかなり多いです。
正直、最初は多少のハードルに感じましたが、皆キャラクターが濃ゆいので、観ているうちにすんなり覚えられました。
むしろ、これだけの人数が登場して、それぞれの感情や思惑が衝突するからこそ、エモーショナルでおもしろいアニメになったのではないかと思います。

「熱いお仕事アニメ」を観たい方、良ければ是非に。


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