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東洋経済の業界地図から気になる会社探し 91 アウトソーシング

ベルシステム24【6183】売上1,500億円 営業利益150億円
ベネフィットワン【2412】売上400億円 営業利益100億円

先にベネフィット・ワンからです。
まずは大きなニュース。元々パソナ傘下でしたがエムスリーが買収を打診。
そこに第一生命が更に高い条件を出すという珍しい展開になりました。
約3,000億円という大きな金額です。

統合報告書がなかったので決算説明資料から見ていきます。


直近ではコロナワクチン案件の減少が減益に繋がっています。


福利厚生関連で会員957万人 雇用されているのが4,000万人と考えるとかなり大きな人数です。
※会社員3,700万人+公務員300万人


ここからは中期計画です。


現在の2倍である1,800万人を目標にしています。


現在の内訳ですね。900万人の半分は大企業の従業員です。
公務員で250万人以上のDBも大きな資産です。


日本の非正規雇用は約2,000万人 大きな市場です。
非正規の方に福利厚生は含まれるのでしょうか?


Netflix広告が大きく寄与しているようです。


この中期計画はかなり具体的ですね。


最終的に自営まで巻き込む=全国制覇が目標、しかも10年で!という計画


どこかの政党スローガンみたいです。

日本の労働力全てがベネフィット・ワンと関わりを持つという凄い計画です。もはや国家PJなんじゃないか?という感じですが、それを仮に実現できるとすれば第一生命の3,000億円ってかなりお買い得なんじゃないかとすら思います。

6,000万人ほどがターゲットなので1人5,000円でデータをゲットできるという計算になります。※現在は1,000万人なので1人のデータ単価は30,000円。

第一生命の明確な契約者数は検索ヒットせずでしたが、すごいざっくりとしたイメージで1,500~2,000万人くらいでは?と勝手に思っています。
生命保険×健康保険データがあれば当然新たな保険も作りやすいですし、名寄せをすればどんな兆候が癌などの重たい病に関わるのか?等のビックデータ解析にも繋げられそうです。

製薬会社との新薬開発や予防サービスの開発等の保険販売以外の展開も感じられそうです。※第一生命がどこまで考えているか不明ですが。

以前ご紹介した日本国民全員マーケティング!としたようなPaypayは顧客獲得・定着に数千億を使っておりビジネスモデルの構築にかなり苦慮しているイメージがあります。その点、法律で守られている健康保険や定期保険データを取るというのは大きなものになる気がします。

続いてベルシステムです。

https://contents.xj-storage.jp/xcontents/AS07594/63102368/a914/48f4/957b/d219c55b591d/20231114130407958s.pdf


40年間電話オペレーター会社として成長


リモートオペレーターが全体の1/4ほどに


役員は伊藤忠商事の方が多いです。


やはり大株主は伊藤忠商事 ですが50%は保有してないようです。

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