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短編 新規事業あるある

いつも「いつかは上場するぜ!!」『将来、ビックになるぜ!!』という胃もたれをしそうな人とよく話をする。サラリーマンを長くし続けたせいかこうした人は何か異文化の世界に生きる人という目で見ながら色々なサポートをしてきた。

家に投函された市報に「創業スクールあります」という案内を見た。
計5回、人を雇うには?決算とは?マーケティングとは?等の講義の後に全員で簡単なプランを発表する会のようだ。

自腹で3,000円が必要との事であったが、都心でこのようなものを受けるには数万円は平気でするので仕事の合間に受講する事にした。

そこには主婦の方や私のような30代男性会社員もいてそれぞれに何か夢をもっていらっしゃった。我が家の子供が好きなパン屋さんもこの創業スクールの卒業生らしい。日頃の胃もたれ系の人とは違う何か温かみがある。

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私は、こういう人を自然に上とか下とかで見ていたのではないか。
という気持ちが芽生えた。そしてそれは嘘ではなく、本当にそう思っていたのではないかと思い何か後悔の念を感じた。

私は自分のビジネスを少ししか書けないのに「ネイルサロンをしたい」
「ケーキ屋さんをするんだ」というエネルギーと対峙した時にこんなにエネルギーを自分で持ったことがあっただろうか?という念と共に、この会に来なければ、何か欠落した部分を持ちながら日々仕事をしていたのでは?と思った。

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