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現実ってつよい

「今の世の中で、VRに活路を見出している競合がいるなかで、リアルのハコのライブイベントにこだわるのはアホだね」(意訳)という言をふと目にした。出どころは伏す。

求められてないとは思うけど、僕のアンサーとしては「つっても現実問題として今のVR体験にリアイベを超えられるだけのクオリティないでしょ?」といったところで。

「こんな世情だから妥協して、5〜60%のパフォーマンスを割り切って堪能していろ」ってのならまだわかるのだけど、「VRならリアイベに比肩できる、あるいは現実を超える興奮を生み出せる」との意見に対しては、現状を体験した上で懐疑的なんですよね。

VRでしかできない空間表現・演出を見て、それは素晴らしいと感じた上で今のところは「リアルのライブはもっと楽しい」っつってんだ。まあ個人の感想なのでそんなん人による、って言われたらおしまいだけど。

やがてはリアルを超えられるかもしれないし、その実現のために一歩一歩模索していくことには大きな価値と意義があると思っているけど、実際にそれが実を結ぶのっていつの話?ってなっちゃって。ハードのスペックアップと、ソフトの進化と、技術の成熟と、文化の普及をいつまで待てばいいのか答えがほしい。

3年後がギリギリで、10年先はもうアウトで、僕の寿命のその向こうくらいの可能性が出てくると「あ、結構です」となってしまう。ことVRはそういうのがたまにある。膨大なポテンシャルがある故に夢想されがちで、夢想が行きすぎてフィクションを消費するのと同じ感覚にならなくちゃいけなくなる。

ただの"テクノロジー"のみならそういう楽しみ方もできたと思う。でも今を生きる"コンテンツ"に紐付けられているのだから、悠長に待っていられない。

まあ、理想は「妥協しない今」と「技術発展」を両輪でやれることだろうけども。僕の推しの運営母体がそれをできる体力があるのかは定かではない。

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