見出し画像

今の延長線上にある未来についての想像

先日書いた例の未来像の妄想の話が完成したので載せます。(自己満)
未来は今とどのくらい生活が変わっているのでしょうか。わかりません。変わっていたとしたら、今の時代の生活はきっと懐かしいと呼ばれるものになるんでしょうな。

では本編

今の延長線上にある未来についての想像

 朝5時アラームが鳴る。手を伸ばし、なんとかアラームを止める。まだ瞼は閉じようとしている。隣で目を覚ました夫が眠たそうにおはようと挨拶し、のそのそとトイレに向かった。私は枕元に置いているノートを引き寄せ、かれこれ20数年続けているモーニングページを書いていく。割とサボってはいるが(子供達が小さい頃は書く時間すらも眠りに充てたかったし、今も寝坊した日は書かなかったりする)、こんなにもまぁよく続いてるななんて思い、この気持ちも書き留めておいた。

 そのあと、簡単な身支度をして、洗濯機を回し、朝ごはんの準備に取り掛かる。6時になればセットしておいた炊飯器からピー、ピーと音が鳴る。それまでに味噌汁、卵焼き、昨日の夜ご飯の炒め物をテーブルの上にセットした。玄関ドアの開いた音がし、庭の世話を終えた夫も戻ってきた。2人でご飯。朝食時間は今日の予定を予定を確認する時間。我が家の朝ごはんは家内ミーティングの時間である。

 食事の後は事務作業、メール返信をやっていく。面倒な仕事、苦手な仕事は一番集中力でき、理性が強いこの時間にやるようにしている。時間を決め2時間。出勤までの時間に夫が洗濯物を干したり、洗い物をしたり、部屋を掃除したりとしてくれるのでとても助かっている。途中夫を玄関まで見送ったりして、「面倒くさい」なんて思う暇もなくどんどん進めていく。セットしておいたアラームが鳴り、今度は私の出かける時間。外に出ると緑がきらめく初夏の香りがした。

 到着したのは桜の並木道近くにあるこじんまりとした庭付きのテナント。看板には「ネコノメキラキラ」と書かれている。これは私のお店。自宅から自転車で5分のところにテナントを借り、3年前から雑貨屋を始めたのだ。
 きっかけは社会人になりたての頃、友達から言われた「雑貨屋まだですか?」という言葉。私は叶えたい夢のリストにずっと入れていた。そして、子供達がみんな家を出たこともあり、ようやく実現したのだ。
 鍵を開けて、電気をつけて、レジの準備。それから商品の埃取り、フィッティング用の鏡を拭いたりと開店準備。今日は晴れているから外にベンチでも出すかな。開店準備をしているうちにバイトの大学生もやってきた。彼女は元気に私に挨拶すると鞄を置き、私の指示について開店準備を進める。
 柱時計が鳴り開店時間を告げた。時刻は午前10時。
 彼女にレジと、手空きの時間用のポップ作成を任せて私は店の奥でデザインの仕事に取り掛かる。たまに呼ばれることはあるがほとんど集中して進めることができた。時刻は12時。お弁当を食べ、軽く仮眠をとって、13時までの彼女から引き継ぎを受ける。
 彼女が帰るのを見届けて、今度は通販で売れた商品の発送作業に取り掛かる。一つづつ慎重に梱包し配達員を待った。今日は10件。
 このお店では私の作るアクセサリーやステッカー、カードの他にハンドメイド作家の作品を受託し販売している。ちなみにバイトの彼女も、もう2人いるアルバイトも作品を作るので、それらも売り場に置いている。アルバイトたちには絶賛されている福利厚生であった。

  レジを待ちつつ、次の企画のための準備をしているうちにあっという間に17時。学校や仕事帰りの人が立ち寄り、この日一番の盛況をみせる。
1人で回すのは少し大変だが、「やっと買えた!」「可愛い」「プレゼントにしよう!」なんていうような生の声を聞くのはいつだって嬉しい。エネルギーがチャージされる気がする。

 再び落ち着いた19時。柱時計が閉店の時間を告げる。

 閉店準備を終えた頃、会社帰りの夫が迎えに来た。最近のルーティンは二人で帰ることだ。自転車は押して。二人とも今日は特段話すことがないため、自転車のチェーンのカラカラという音がよく聞こえる。

 家に着いたら交代で風呂に入り、また二人でご飯を食べる。そして10時には眠りにつきましょう。

 今の延長線にある私の未来の想像。



以上でございます。
妄想でした。ヤマなし、オチなし。

おやすみなさい
2024/5/18


この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?