中学生時代の仲が悪かったクラス(カラオケ編①)


私の中学生時代。
かれこれ20年程前に遡る。


田舎の中学校で、
クラスは30人1クラス。

もちろんほとんどの生徒が小学校からの持ち上がりだ。


変わり映えのないメンバーでの中学校生活。


私のクラスは仲が悪いことが特徴だった。





個人同士や、
数人の女子同士、男子同士の集まりは仲が良いのだ。




だが全員が集まると、
謎の化学反応が起き


非常に雰囲気が悪くなる。



授業中にヤジを飛ばすヤンキーかぶれの男子。


「この問題わかるひとー?」と先生が聞けば
クラス中で総無視。

(この時、生徒たちの間では
挙手で発言する者は「調子に乗っている」とレッテルを貼られるような、
暗黙の謎ルールが発生しており、
「手を挙げる奴は恥ずかしい奴だ」という流れができていた。
教科の先生が嫌いなわけでも、
勉強がつまらないわけでもなかったのに、
「挙手して発言」という行動を
クラス全員が歪んだ捉え方をしていた。

完全に厨二病である。)



学級活動の話し合いは

発言する者もおらず、
ヤジを飛ばす生徒と先生の言い合いで

気まずい時間。


「発言する」ことに対してクラスのほとんどの生徒が
謎コンプレックスを持っているから
話し合いもままならないのである。


当時の先生たちもかなり手を焼いていた。





そんな私たちのクラスだが、得意なことがひとつだけあった。


それは「合唱」



私のクラスは
歌うことが好きな人が

男女問わず、多かった。


その理由は、


田舎ゆえに


遊び場がカラオケくらいしかなかったからである。



友達数人で集まり、
自転車に乗って

集合

カラオケ

ショッピングセンターのゲーセン

本屋

公園か駄菓子屋

に行くのが、

休みの日の王道遊びコースであった。





また、小学6年生の時


担任になった先生が


なんと帰りの会で



「カラオケ」を取り入れたのだ。


普通ならば
1分間スピーチやちょっとした発表などを
日替わりで行う時間に



人前に立つ度胸をつけるために歌わせよう!と先生が発案。

「来週からみんなに帰りの会でカラオケをしてもらいます!」と

突如、カラオケタイムが帰りの会に組み込まれたのである。


カラオケタイムは、

その日、担当の子が家から好きなCDを持ってきて、
教室のCDプレーヤーに入れて
カラオケバージョンの番号を流し、

クラスの皆の前で1曲歌を披露するのだ。


今では考えられないだろう。。笑



もちろん、歌が苦手な子や
声が小さい子、
一人で歌うのが緊張するから友達を誘って2〜3人で歌う子など

様々であったが、

不思議なことに「歌いたくないから」という理由で歌わなかった子が
一人もいなかったのである。

むしろ


どの歌を歌おう?CDあるかうちで聞いてみよう! とか
今あの歌が流行ってるからあれ歌いたい! とか
今日の担当のあの子、なに歌うのかな〜? とか
来週わたしカラオケだから休み時間練習しよう! など


この時間を楽しんでる子が多かったのだ。



この「帰りの会のカラオケタイム」は
1年間を通して続いていた。




先生の思いつきから始まったであろう「帰りの会のカラオケタイム」が
その後の生徒たちのカラオケ好き・歌好きを作り上げたのだと思う。



実際、大人になってからも同級生たちに会うと
ほぼ毎回カラオケに行く。
みんな、とても楽しそうなのだ。




中学生時代の仲が悪かったクラス(合唱編②)へ続く


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