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鳥と庭とカナヘビと

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なんといってもキジバトが大好き。キジバトの声を聞きながら暮らしています。つぎはメジロ。そのつぎはスズメとエナガです。
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2024年2月の記事一覧

遅咲きの白梅が咲き始めた。去年は梅の実が沢山なったから今年は休みかな。パン屋の帰り、つるありインゲンの種を買ってきた。庭の世話は奥深い。とても慣れるどころではない。宇宙の神秘を感じることさえ、しょっちゅうある。カレル・チャペックの園芸を思い出すようだ。

雪でやられた庭の槇をどうしよう。金具探してできるかな。植木やさんに頼むかな。雪から救い出した水仙を切って細長い花瓶に挿した。強い香りが広がる。原稿は出した。連載も長くなった。これからどうなることやら。幕末期、船旅の手紙を読む。デッキから星を見上げて星を読み、星を語る。美しい⭐︎

朝方何人雪掻きに出るかなあと家の前の通りを眺める。雪だるまひとつと、雪に足をとられた車が一台。スクワットよろしく雪掻き。庭にまわると、水仙はすべてつぶれ果て、槇の支えが折れていた。夜中、屋根からドカンドカンと雪塊が落ちていたあれだ。夜の庭に出て水仙を切り花にしとけばよかった。

雨まじり。庭の木瓜を毎日つつき放題の元気なメジロ。朝から姿を見ない。どこかで丸まっているのやら。母は拡大鏡を片手にエッセイを読み、わたしは仕掛り中の原稿と格闘。いつもなにかしら壁につきあたる。日暮れて道遠し。ため息をついて庭をみると、木瓜の蕾に小鳥の群れが降り立っていた。