見出し画像

今週の相場見通し2/25~2/28

先週の日経平均は、2019年10-12月期国内総生産(GDP)速報値が前期比年率6.3%減という発表を受け、日経平均は一時23335.99円(前週末比-351.60円)まで下落しました。米国市場が休場の17日、アップルが「新型肺炎の影響から1-3月期の売上高予想を達成できない見込み」と利益警告(下方修正)を発表したことで、18日の東京市場は半導体関連などハイテク株が売り込まれ、日経平均は23193.80円(前日比-329.44円)まで下落しました。19日はそれまで667円の下落幅からの自律反発で2万3400.70円(+206.90円)まで上昇、翌20日は海外の短期筋による株価指数先物買い戻しなどで一時上げ幅は400円を超えたものの、新型肺炎の感染拡大への懸念からの戻り売りに押され2万3479.15円(+78.45円)と小幅続伸。21日は3連休を控えた週末とあって見送りムードが強まり日経平均は3日ぶりに反落、23386.74円(前日比-92.41円)で取引を終えました。全般的に弱い相場展開も、一時112円を超える円安に下支えされたものと思われます。

今週の相場も相変わらず新型コロナウイルスの感染拡大がテーマとなるでしょう。24日のニューヨーク市場ダウ平均は開始直後に990ドル近く下落、50日移動平均の28,800を大きく割り込んでいます。新型コロナウイルスの感染が世界中に拡がり、終息の先行き不透明なことへの懸念に加え、21日に発表された2月の米国の購買担当者指数(PMI)速報値、製造業PMI速報値、サービス業PMI速報値が軒並み悪化したことが悪材料になりました。

今週の東京市場、日経平均は厳しい展開となるでしょう。23,330近辺で5MAと75MAのデッドクロスとなり、23,000を下抜けると22,700が視野に入ります。新型コロナウイルスのニュース次第であっさり下抜けする展開だと思います。新型コロナウイルスが一時的なものと捉えられたら、ある程度の調整で株価は再び戻るでしょうが、世界同時株安ともなれば金融不安へ繋がる可能性が大きいと思います。

USHIO SUGAWARA

NEKO PARTNERS INC. CEO

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?