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日々の生活

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日々の生活の中で感じたこと、考えたことを書いたテキストをこちらにまとめています。
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2021年10月の記事一覧

ばっちりメイクの文章

昼の休憩室で、「この一年、化粧品をまったく買っていない」とあるスタッフが言ったら、同意の声が相次いだ。 「最低限の化粧しかしないから、ほんと化粧品代がかからなくなったね」 「防護服着なきゃならないうちはまともに化粧なんかできないよ。汗でどろどろになるんだから」 「私も最後に口紅塗ったのいつだろうって感じ」 「口紅どころか、顔の下半分はファンデーションも塗ってないよ」 「私なんか上半分も塗ってなくて、眉毛だけ。こないだはそれすら忘れててロッカーで鏡見てびっくりよ。あわてて鉛筆で

クラウドファンディングと違和感

同僚の話である。 彼女は一年ほど前に、クラウドファンディングで「訪問看護ステーションを開設したい」というプロジェクトに出資した。しかし、お礼のメッセージが届いてから活動報告があったのは数回で、春以降はなしのつぶてだという。 計画では六月開設となっていた。遅れているにしても、連絡がないのはどういうことなんだろう。 「準備からオープンまで逐一ブログで報告していくっていう話だったの。私も将来的に訪看を立ち上げたいと思ってるから、勉強になると思って支援したんだけど……」 すると、 「

和式トイレのレバー問題

膝の手術を控えた患者の自宅のトイレが和式であるとわかり、カンファレンスで「洋式に替えないと、家には帰れないね」と話していたときのこと。 「それにしても、よくあの年齢まで和式でこられたなあ。私なんか、駅のトイレで和式が空いてても使わないよ。足腰に優しくないもん」 と誰かが言い、 「私もそう。最近腕の力が落ちたのか、レバーを押しても一回で水が流れてくれないことがあって、和式は面倒なんだよね」 と別のスタッフが答えたところ、何人かが「えっ」と声をあげた。 「レバーを手で押してるの

日記サイトの寿命② ~それをしがらみにしないために~

※ 「日記サイトの寿命① ~二年の壁~」のつづきです。 もうひとつの理由は、「人間関係」だ。 日記書きの友人が「どのくらいの人が自分の文章をちゃんと読んでくれているか知りたい」と、めずらしいカウンタをブログに取りつけたことがある。一定の時間が経過したらカウントされる仕組みのもので、彼女は最後まで読むにはこのくらいはかかるだろうと見込んだ「六十秒」に設定した。 すると、蓋を開けてびっくり。アクセス数がそれまでの四分の一になったという。「三十秒」に変更しても、結果は変わらず。