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結果に歓喜! 「#匿名超掌編コンテスト」by板野かもさん

板野かもさん主催の「第1回匿名超掌編コンテスト」に応募した2作のうちの1作が、あろうことか同率2位という快挙を遂げ入選を果たしました。やあやあ、ありがとう。

参加者120名、参加作品178作だったそうで、Twitterでの投票期間中、個人企画の規模とは思えぬ大盛り上がりを見せていました。私ももちろん全作品をくまなく読み、厳正に投票しましたよ。

書き手が誰だかわからないという仕組みはとても公平です。そこにある500字の文章をただ味わえばいい。純粋に「この話好きだなあ」と思える作品に、素直に投票すればよいのです。何のしがらみもない。

私が書いた話に集まった票も、そのひとつひとつがまさに清き一票であると思えば、これほど作者として嬉しい結果はありません。私でなく、私が作った物語にみな投票してくれた。誠にありがたい限りです。

この企画における板野さんの尽力が偉大すぎて、ご自宅の玄関前に一週間ほどひれ伏したい気持ちですが、178本もの応募作を1本ずつこうして画像化してくれた労力もすごい。上部には作品の文字数まで書かれているんですよ。

板野さんから昨日届いた受賞のお知らせDMには、深夜2:21という時刻が記されていました。売れっ子アイドル並みにお忙しい板野さんが、蓋を開ければ自ら10作品も応募しており、そのうち1作が5位入選という華々しさ。もしや五つ子? とてつもないバイタリティに昏倒しそうです。

私が応募したもう1作は、2位からは遠く離れた133位でした。徹底した人気のなさが面白い。こちらに投票くださった奇特な方は、どうか友だちになってください。

私はどちらも好きなんですよ。自分で応募したのでね。

2作書き上げた翌日に抱いた感想を、先日の有料noteから抜粋します。

2作も書いて応募した。楽しかった。楽しかったよ、マジで。500字の中に『試』という漢字を使う縛り。定められた制限の中で、いかにはみ出たことをやるか。頭を悩ませ、存分に楽しんだ。

「匿名超掌編コンテスト」by板野かもさん/咲かせたい花

いかにはみ出たことをやるか。これが私の取り組んだテーマでした。まさか全部で178作も集まるとは思ってなかったけど、ある程度の数が揃う中で投票してもらうには、やはり目立つ必要がある。ありがちな設定ではなく、誰も書かないであろう物語を提示し、「おお、そうきたか!」と思ってもらえば、勢いでスキを押してくれるはず。その上うっかりRTしたり、ついでに何かひとこと添えたくなるかもしれない。

そう考えて振り切った結果、1作が当たって、1作が撃沈しました。前者は愉快な話、後者は救いのない話。読後感が投票を割るとわかり、実験としては成功しました(そんなもん、実験せんでもわかるやろ)。

すべての作者が明かされたいま、後夜祭が開かれています。未読の方もぜひこの素晴らしい企画をお楽しみください。

私が特に好きだった作品はこちらです。

最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。