エントリー作品ご紹介(9) #ほっこり4コマ漫画大賞
ほっこら〜のみなさん、こんにちは。
最初にお知らせをさせてください。「#ほっこり4コマ漫画大賞」の結果発表を2月下旬予定としていましたが、もう下旬です。いつのまに!
ご応募いただいた作品を紹介するシリーズが、今回を入れてあと3回ありまして、どう考えても2月中の発表には間に合わんじゃないかねキミ。
すみません、私のせいです。いえ、元を正せばレベルの高い作品を送ってくださったみなさんの才能のせいです。
いわば私はルーブル美術館に通い詰めている観光客のようなもの。帰りの便の日時が迫っているからと言って、流し見などはできんのですよ。
というわけで、結果発表は3月上旬とさせていただきますね。ごめんなさい。もう少しこの祭りにつきあっていただけたら嬉しいです。
ではでは、今日も「ほっこり作品集」の中から、よりすぐりの6作品を紹介させていただきますよ〜。レッツらゴー!
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50.「目がーッ!」/かねきょさん
ぶはっ!
コーヒーを吹き出すところでした。ずるいよ、最後の白目。「ガラスの仮面」世代はみんな笑ってしまう。
視力が悪い人のあるあるですよね〜。失明の恐怖、私にも身に覚えありまくりです。人のめがねをおもしろがってかけたり、自分のをかけさせたりしたこともありますが、目覚めてすぐにこの状況はパニックになるわなあ。
たぶんかねきょさんの実体験が元になっているんでしょうね。次男さんのめがねだとわかりほっとしたところで、あ、これネタになるなとほくそ笑む。マンガ脳の人はなんでも回収して、おもしろおかしく盛る習性があるから。もうね、仕方ない。
マンガ的テクニックもふんだんに盛り込まれたこの作品。かねきょさんの脳内活動と、ネームを描いているときのにやけた顔が目に見えるようです。
赤字コメントの元ネタがわからない人はお母さんに訊くか、「ガラスの仮面 白目」でググってみてください。
かねきょさんはいま、部活の思い出マンガ「バンドやろうぜ!」を連載中。note編集部に2話ともおすすめされ、3話めが待たれるところです!
2話はこちらですよ〜。
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51.「サバイバル節分」/sanmataさん
sanmataさん、この企画のために以前の作品をデジタルで描きなおし、色ぬりしてくださったそうです。嬉しい!ありがとうございます。
家族みんなで恵方巻き。その年の恵方に向かい、無言で長い巻き寿司を食べきると一年を健康に過ごせると言われています。
1コマめ、一人で2本の巻き寿司を手に持った食いしんぼうのお兄ちゃんが、2コマめで「んが!ぐぐ」と喉を詰まらせ、妹とお父さんに笑いが伝染。無心を保ったお母さんとお姉ちゃんだけ見事完食できたという、読み手にやさしいきれいなオチですね。
この恵方巻きの習慣が、関東にはもともとないと知ったのは大人になってからで、関西生まれの私はとても衝撃を受けました。調べてみると
戦前に大阪の寿司商組合がはじめ、戦後に海苔問屋協同組合と組んで「幸運巻寿司」として売り出したのがきっかけ
と言われているそうです。「組んで」という表現がいいな。さすが商魂の町、大阪ですわ。
santamaさんが以前作成したというTシャツを発見しました。ご自身で描かれた4コマが前面に!この作品もほっこりするなあ。ピースのお嬢さんも笑顔で嬉しそう。首里城再建はみんなが待ち望むプロジェクトのひとつですね。
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52.「女の子はとりあえず「かわいい」を言う」/矜介さん
ほんとは別の話を描く予定だったのが間に合わず、以前描いた4コマ作品を応募してくださったそうです。
いわゆる「ほっこり」に当てはまるのかが若干怪しいけれど、読んでくれた人が少しでも楽しんでくれたら幸いです。
ほっこり成分量はともかく、マンガとしておもしろいと思いました。青年誌に載っていそう。
描き慣れた感じが伝わるので漫画家さんかと思っていたら、グラフィックデザイナーをされているそうです。「将来は絵を描く仕事もしたい」とアカウント横に書かれていますが、こういう路線の漫画家に向いてそうな気がするなあ。
携帯用のボトルでしょうか、「めっちゃかわいい!」と言っておきながら買わない女性。同じ経験をしたことがある男性が読んだら、思わず苦笑しそうなネタですね。
女ってね、そういうもんよ。ただ「かわい〜」って言いたいだけ。本当に欲しいものを見つけたらいちいちそんなこと言わずに、真顔で商品ひっつかんでつかつかとレジへ行くのよ。
矜介さんのnoteの表紙絵がすごいです!ビルの大群。ぜひ大きい画面でごらんください。
お好きなバンドのボーカルファンアートが描かれている記事がありました。
マンガが見当たらないのが残念。もっと読ませてほしいな〜。
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53.「ねこちゃんずは同居人」/ベタココッテさん
文章メインの方が描いてくださった4コマ漫画です。
先に読む順番を紹介すると、
追記) 読み方
③①
④②
ね。
右上から縦に向けてスタートです。ではどうぞ!
マイペースなねこちゃんずに思わず笑みがこぼれます。
むかし読んだ猫雑誌に「食事どきの確信犯」というタイトルのついた1コマ漫画があって、ちょうどこの作品の2コマめのような状況が描かれていました。あれ、ぜったいわざとですね。食事どきを狙ってるよね。
ねこちゃん(大)の手術のときは、ベタココッテさんの心労もひとしおだったことでしょう。ただただ待つ身はつらいものです。いつもは別の部屋で夜を過ごすねこちゃんが、その日は一緒に寝てくれたんですね。ねこちゃんも不安だったんだろうな。ベタココッテさんのにおいで安心できたと思います。
こういう話は本当に、ほっこり、しんみりしますね。
「我が家のねこちゃんとの関係はこちらにも。」とベタココッテさんが記事の中で紹介してくれた短編を拝読しました。
最初に飼った猫との思い出がよみがえり、胸が苦しくなりました。ご縁のあったペットはみんな、そのおうちで過ごせたことをしあわせに思っているでしょう。愛情は双方向に流れているはず。一緒にいるいまこのときを、大切にしたいですね。
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54.「ほっこりモーニング」/ルミさん
おや、ルミ姉さんではないですか。
上のサムネからもわかるとおり、ルミさんは絵がうまいんですよ。だからもうイラストに関してはとくに、なにも言うことはありません。おわり。
ところでルミさんは、巻き込まれ事故が多いんですよね。今回「#文豪の挑戦」に参加することになったのも完全なる事故だったらしく、
不用意な発言をしたばかりに、いちばん見つかってはならないマリあきコンビから「ようよう、姉ちゃん」と絡まれてしまい、震えながら30分で描き上げたという作品がこちらです。
30分ですぜ。なにこの画才。
最近の、私の朝の大好きな一コマです。
子供と夫を送りだし、自分の出勤時間までの1時間ほど、左のハリオのコーヒーミルでコーヒー豆を挽いて、このカップに入れて飲みながら、noteを読むのが、楽しみとなっています。この後、noteを書くこともあります。
というわけでスマホ画面をごらんください。
ちゃんとnote!
「マジでルミ姉、すげえじゃん!マジすげえじゃん!」(春田創一 by 田中圭)
あ、すいません突然、春田を呼んだりして。ルミさんがファンだと聞いたものですから。
2年前、「おっさんずラブ」1作めを後追いで知った私がどハマりした挙句、勢いで描いた二次創作マンガがあります。季節外れのクリスマスネタだけど、よかったらルミさん読んでみてね。
ルミさんの巻き込まれ体質が発揮されたもうひとつのnoteはこちらです。
ルミさんのエッセイはどれを読んでもアタリです。ここでは最近のnote編集部おすすめ記事を紹介しますね。出社される前の「朝のひととき」にnoteを書くとおっしゃっていた言葉を裏づけする投稿時間08:43。
先のイラストは30分で仕上げたと言うし、会社の仕事もきっと手早く済ませちゃうんだろうな。姉さん、かっこいい。
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55.「サクソフォーンを吹くわたし」/ごはんさん
「#文豪の挑戦」に、いの一番にご応募くださったごはんさんの作品です。あのときは嬉しかったなあ。ごはんさん、ありがとう。
幼い頃から画力がないと笑われ、中学の頃"ミカン"をテーマに描いた作品を先生に"カラフルなタイヤ"だと間違えられた
のっけからこの文章。正直ちょっと不安な気持ちにはなりましたけどね。
(ミカンがカラフルな「タイヤ」に間違えられた、だと・・・?いったいどう描いたらそんな勘違いをされるのか・・・)
昼休みには"わたしが黒板に描く絵はな〜んだ"ゲームが一時期ブームになった
わたしはお題として出されたものをチョークで描くだけ
例えば、お題"ベンチに座る人"とか言われて、全力で描くんだけど、みんなわたしの絵心の無さに困惑し『なにこれ?本棚?』とか言って笑い転げる
・・・ちょっとこれ・・・かなりヘビーなやつが来そうだな。
あの...一応心の準備をしてください
さっきから準備しまくってます!
はい、カモン!
「サクソフォーンを吹くわたし」
おうふ・・・!!!
・・・こ、これは・・・さすがミカンがタイヤになるだけはある・・・。
冗談や謙遜じゃなかったのね。
ガチだったのね。
白鳥・・・
あ、でも待って!これは下書きだって。
完成品がちゃんと別にあるんだって。
わたしが何回も描き直してやっと理想の形に近づいた全力イラストがこちら...
うーーーーーーーん・・・・・・うん、だいぶ!進化してる!
サクソフォーン・・・サクソフォーンってなんだっけ?わからなくなってきました。とにかくデカイ!デカイんですよ、サクソフォーン。身の丈サイズ。ね。
巨大なパイプと戦っているように見えなくもないけど、大丈夫。「サクソフォーンを吹くわたし」ってタイトルで言ってるから。ね。
おんがくってすてき。
ふう。
さて、ごはんさんと言えば!ただいま絶賛開催中「#ごちそうさまグランプリ」の主催者ですよ。
すでにたくさんの絶品グルメnoteが寄せられており、夜中には決して開かないことをオススメしますが、あなたのイチオシ店、イチオシ料理メニュー記事をまだまだ募集されています。参加noteはごはんさんが感想を添えて紹介してくださっていますよ。
「ここの料理は人にはあんまり勧めたくないけど、心が震えるぐらいマジでうまいんだぜ!」というメニューがある方、ぜひ垂涎記事に仕立ててごはんさんの胃を鳴らしてあげてください。3月14日まで募集中ですよ〜。
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濃いめだったな、今回。
9回も続けたらもう書くことなくなるかと思ってたけど、ツッコミが止まらない。
みなさん、いろんな意味でハイレベルな作品をありがとう。この調子で続きます。
最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。