ナーホー、口座、イラストオーダー #こんな仕事です
「あなたの仕事の中身を教えて!」という楽しい企画を紹介します。
note歴6年のカミーノさん、初主催!
まとめマガジンに集まった参加noteの職業がとても多彩で、読んでるだけでワクワクします。聞いたことはあっても内容をまったく知らない職種や、存在すら知らなかったものまで。
ドキュメンタリー大好きな私、さっそくフォローしました!
読むだけでもう大満足なんですが、どうせ見るなら踊っちゃおう!ってことで、このお祭りに私も参加しま〜す。
正社員で働いた期間が4年しかありません。あとはアルバイトと派遣社員で食いつないできました。ハンバーガーショップ、金属印刷会社、POP広告制作スタジオなど。
次の派遣先が決まるまで1日限りのバイトを渡り歩いていた時期もあります。スーパーの鍋用鮮魚パック詰めや、銀行の粗品箱入れ。プラモデルシートの製作工程で生じる余計な出っ張りをペンチで切り取る「バリ取り」もやりました。飽きる間もなく次の職場に行くので、毎日新鮮で楽しかったです。
自動車メーカーのオフィスで事務員をやりながら、夜はワインレストランで働いたこともありました。(あの頃の自分に会えたら、その体力をいまの私に分けてくれと頼みたい)
まあいろいろやりましたね。体験した職場は20をゆうに超えるはず。さてどの仕事の話を書こうかな。
「ギョーザ、リャンナーホー!」
これは私が高2のときに中華屋でよく言ってたセリフで、いまでもよく覚えています。ナーホーとは中国語で「お土産」のこと。リャンは数字の2。
「ギョーザ2人前お持ち帰りです!」
1人前の場合は「イーナーホー」です。
たま〜に映画やドラマで中華屋さんが出てきたとき、奥のほうで店員さんが「イーナーホー!」と言ってる声が聞こえることがあるんですよね。話の筋とも主人公とも全然関係ないんだけど、妙に注目してしまいます。
同じく刑事ドラマかなんかで、
「佐藤議員は殺されたアケミとその日同伴だったらしい」
なんて聞くと、佐藤議員はアケミの口座だったのかなとふとよぎります。
20代後半に私、スナックでバイトしてましてね。出勤前に寿司屋などへ連れて行ってくれるお客さんがたまにいるんですよ。
「同伴するから入りがちょっと遅れます」とママに断っておき、ご馳走になってからそのお客さんと一緒に店に行く。
同伴はお客さんと待ち合わせた時刻から時給が発生します。高級寿司を食べられる上にバイト代もGETできる。その上、同伴が回数を重ねてくると、そのお客さんは私の「口座」となります。贔屓客という位置づけ。するとそのお客さんが店に来てくれた日は、同伴してなくても自動的に私の時給が割り増しになるのです。
口座を多く持ってるホステスは稼げます。私は色気より呑み気だったので、お客さんのボトルをいち早く減らす要員としてママから重宝がられました。2年の間に時給も結構上げてもらった。昼の事務員の時給の倍を超えたので、ホステス1本でしばらくやってました。酒代もタダだし、心身潤いました。
10年ほど前からは、イラストやちょっとした漫画を描くのが仕事になってます。絵はただ好きなだけの独学で、イラストレーション協会?とかそういうのにも入ったことなく、営業のやり方も知らずにここまで来たのですが、なんやかんや依頼をいただいてきました。
絵の仕事は内容が容易に想像できると思うのですが、どういう経緯でオーダーをもらうのか謎じゃないですか?
私は趣味で絵を描きながら、長年不思議に思っていました。著名でないイラストレーターのみなさんは、絵の仕事をどうやって得ているんだろうかと。
私は絵日記ブログを個人的に描いていたんですけども、最初の仕事はそのブログがきっかけになりました。とは言え、友人のツテです。友人の兄弟がある獣医師と知り合いで、今度著書を出す。犬猫のイラスト描ける人誰かいない?
友人が兄弟を通じて獣医師に私の絵日記ブログを見せ、いいんじゃない? 出版社もOKってことで私にとって初のオーダーが入りました。
そんな簡単でいいのかよ!? とビビりましたけども、いままでの仕事は大体こんな感じで声をかけてもらってます。ブログからnoteに移って以降もずっとそう。私が投稿した絵や漫画を見て、私を知ってる人や知らない人からある日突然メッセージをいただいてます。
こうやってね。Pinterestから選んだ写真を好き勝手に模写して並べておいたらね。誰かが見てくれるみたいです。
あれですよ。これだけ上手い絵を描く人が溢れ返ってる世の中でもね。
「こういう感じの絵が描ける人をめっちゃ探してます! もう発売日決まってるのにイラストレーター見つからない!」
と困ってる編集者さんが結構いるんですよ。イラストレーターの友人から「わたし猫描くのダメで」と横流しされたこともある。仕事って意外とあるものですね。
私の雑多な裏話、楽しんでもらえたなら幸いです。
最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。