映像チームより愛をこめて(2/3) #金曜トワイライト
「女性だとばかり思っていた涼雨零音(すずさめれいん)さんが、実はイケボの男性だった!」という話でコメント欄が湧いたきのうのnoteは、もう読んでいただけたでしょうか?
(↑「涼雨零音ファンクラブ」ほいほい)
2月13日(土)にYouTube配信される映像作品『レモンドロップ』の原画や制作裏話を、3日連続でお届けします。今日はその2日め。
前回、涼雨さんの低音ボイスがいかに素敵で耳がとろけるかということしか言ってなかった気がするので、今回はもっと作品に言及することにします。
私は裏話専門なので、企画の表側を知りたい方は池松潤さんのnoteを読んでくださいね〜。(安定の5,000字超え)
池松さんってねえ、お祭りとか企画が大好きなんですよ。
いろんな仕掛けを思いついては、目が合った人を巻き込んでいくのが得意技。最初は一人で勝手な妄想しながら歩いてるんですが、いつの間にか彼のまわりに人がどんどん増えていくんです。これを俗に「池松マジック」と呼んでいます。巻き込まれた人は、池松さんと同じ歩調(だいたい小走り)でついていくはめになる。
今回の映像化も、私がぼーっと歩いてたら目が合ったらしく、まんまと巻き込まれました。
ご自身で恋愛小説4本も書いてね。リライト応募作品の中から総合大賞が決まって。その受賞作の映像化に向けた脚本を池松さんが考え、シーンごとに分けたコンテ割を書いて私に見せてくれました。時間がなかったらしく、カフェで走り書きした紙の写真をTwitterのDMで。
すげ〜荒くてごめんご
ごめんご?
確かにすげ〜荒かったです。書かれていることの9割ほどわかりませんでした。すぐさまzoomで打ち合わせ。このときメンバーは二人きり。
ナレーションが欲しいとなり、涼雨さんのイケボに白羽の矢を立てたのは私です。
ここからが急展開。ナレーションを引き受けてくれた涼雨さんが、なんと映像編集のスキルをお持ちだということが判明しました。池松さんとばっちり目が合ってしまった涼雨さん。あれよあれよと巻き込まれ、「映像チーム」に「涼雨零音」の4文字がすかさず加わった。
涼雨さんの戦力には目を見張るものがありました。すげ〜荒かった池松さんのコンテ割をすっきりと整理し、各シーンに必要なイラストの種類とサイズをわかりやすく一覧表にしてくれたのです。
これがどれほどありがたいことか!
絵を動かす場合、シーンの見せ方によってサイズが異なってくるのです。それをピクセル数で指定してくださっている。こちらは何も考えず、ただそのサイズのキャンバスを用意して、あとは絵を描けばいいだけです。痒い所に手が届くとはまさにこのこと!
映像編集はもともと池松さんがやる予定だったんですよ。もしこれが池松さんだったら、きっとこうなってたはず。
「サイズ?まあ適当に。雰囲気でw」
おお、神よ!!!
あのときナレーション候補にすぐさま涼雨さんの名前を思い出させてくれて、本当にありがとうございます!
巻き込まれた涼雨さんには手痛い事故でしかないけど、ごめんね、私ほんとに嬉しくて泣いちゃう。「雰囲気でw」とか言われたら泣いちゃう。もしかしたら作品完成が夏にずれ込んでたかもしれない。冬の話なのに。
涼雨さん、映像チームに来てくれて本当にありがとう。
マジでありがとう!
神様っているんだな。
ここでひとつ、みなさんに断っておきたいことがあります。
涼雨さんね、池松さんのこの企画に応募してるんですよ。
そんで、受賞してるんですよ。
"池松潤の独断と偏見で贈る"「イケマツ賞」(金賞)
涼雨さんの受賞作には、奇しくも私のイラストが使われているではないか。
映像チーム3人、ここに集結。運命の歯車はこのときから回っていたんだな。
涼雨さんの"骨太"な小説も、ぜひ読んでみてください。【追記】に書かれた彼の思考がまた興味深い。
肝心の原画を紹介します。
(そのためにこのnote書いてんのに、つい裏話に熱が入ってしまう)
映像作品『レモンドロップ』は2月13日(土)YouTubeで配信されます。
あと2日!それまでみなさんのたくましい想像力を駆使して、イラストをアニメっぽく動かしてみてくださいね。
明日に続きまーす。
(最後の絵について余談)
始めは女性がちょっと振り返る感じの絵を描いてたんですよ。横向きに立ってて、名前呼ばれたからこっちを見たというふうな。その絵のラフを池松さんに見せたら、こんなことを言われました。
「もっとぐいっと振り向いてほしいんですよ。背中が見えてて、顔がぐいっとこっっちを向いてるように。首がねじれるぐらいむりやりでいいから、ぐいっとお願いします。さーせんw」
なんのこだわりなんだか、いまもわかりません。
最後まで読んでくださってありがとうございます。あなたにいいことありますように。